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しゅんき

出身・在学高校:
札幌新川高校
出身・在学校:
北海学園大学
出身・在学学部学科:
経営学部 経営学科
在籍企業・組織:


最終更新日:2018年04月04日 初回執筆日:2018年04月04日

海外ハラール食市場の理解を深める

留学テーマ・分野:
海外インターンシップ
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Halal Industry Development Corporation、ELEC Language Centre Malaysia
  • インドネシア・マレーシア・アラブ首長国連邦
  • クアラルンプール・ジャカルタ・ドバイ
留学期間:
6か月
総費用:
1,500,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,200,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル<TOEIC 670> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

北海道、日本からのハラール食輸出に貢献することを目指し、ハラール食の歴史、食文化、ビジネス制度の3点をテーマにマレーシア、インドネシア、アラブ首長国連邦に留学。

語学学校とマレーシア政府公社HDCで英語、ハラールの起源、市場概要を学んだ上で、3か国で企業訪問調査を行った。調査では、現地の食嗜好や食習慣等の消費者視点、ハラール対応や商品展開等の企業視点をメインに学習。留学の最後には、マレーシアの食品販売店でインターンシップを行い、消費者と直接コミュニケーションを取りつつ、現地調査で学んだ内容を実体験することを行った。

留学の動機

マレーシアに観光旅行した際、別コーナーを設けて豚やアルコールが販売されている食文化に衝撃を受け、ハラール食市場に興味を持った。オリンピックに向けて日本国内ではイスラム教徒への配慮が進み、インバウンド対応は進む一方で、アウトバウンドの面ではハラール食輸出が遅れている状況にあるため、海外市場を調査する必要があると考えた。

成果

語学学校では、入学当初のIntermediateクラスから3か月後には現地調査可能レベルのAdvanceクラスに進学した。3か月間の現地調査では、3か国で合計33社に訪問し、複雑化したハラール食市場を消費者視点、ハラール制度の理論的視点、企業の現場視点に分けて整理する事が出来た。

ついた力

楽観力

食品メーカー、小売店、レストランを中心に企業を訪問する中、アポイントを取りつつ、多量な情報整理を行い、市場整理に向けた方向性を見出すことに追われる時期があった。現地調査を進めるにつれて、「どうにかなる」という精神力が身に着いた。

今後の展望

今後は、留学で身に付けたハラールに関する知識や経験を用いて、多様化した食のそれぞれのニーズに対応出来ることを目標としている。ハラールだけでなく、ベジタリアンやコーシャなど、海外から訪れる観光客、そして食品輸出先のローカルエリアにおける異なる食文化、消費者を見極め対応し、食を通じて人が繋がる場環境を提供したいと考えています。

留学スケジュール

2017年
8月~
2017年
11月

マレーシア(クアラルンプール)

語学学校期間中は、平日は毎日8時間ほど授業に参加し、放課後は滞在先コンドミニアム又はプライベートレッスンで英語を勉強していた。現地企業から情報収集を行う必要があったため、ローカル新聞で東南アジアで使用される英単語、ハラールに関する本で専門用語を中心に勉強した。
語学学校に通いつつ、マレーシア政府公社のHDCにてハラールのトレーニングプログラムを受講した。トレーニング中には、ローカルの企業や行政担当者とのディスカッションやワークショップを通じて、「ハラールとは何か」という部分まで遡り、市場概要やハラール認証を取得するまでのステップについて学習した。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

マレーシアでハラールトレーニングプログラムに参加した際の写真
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2017年
11月~
2018年
2月

インドネシア・マレーシア・アラブ首長国連邦(クアラルンプール・ジャカルタ・ドバイ)

3か国に1か月ずつ滞在し、食品メーカー、小売店、レストランを中心に企業訪問調査を行った。本や資料などの理論部分と異なる現場視点、海外のハラール対応、各国の食文化や日本食の位置付けなどを調査した。各企業と情報交換をしつつ、自分が聞きたい情報を引き出すことに苦労したが、最終的には市場全体が抱えている課題や現状について、自分なりに理解することが出来た。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

マレーシア企業訪問調査の様子
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

マレーシア、インドネシア、UAEのドバイの三か国の企業訪問調査では、企業のホームページを通じて自らアポイントを取ることに加えて、様々な方に企業を紹介して頂いた。一人には、カンファレンスに招待してもらい、その現場でローカルの繋がりを作る機会を設けて頂いた。一人には、企業訪問で話をしている最中に他の企業に電話をかけ、その場に呼んでくださった。本当に多くの方にお世話になり、学びの機会を頂いたことに感謝している。

インドネシアにて様々な企業を紹介して頂いた方との写真

自然体であること

  • 留学先探し : インターンシップ

インドネシアで企業訪問調査を行っていた際、企業とうまくコミュニケーションが出来ていなかった。自分が伝えてい事がうまく伝わらず、聞きたいことを聞いても、別の内容の回答が返ってくることも多々あった。次第にストレスが溜まり、モヤモヤしている気持ちが続いた。そんな中、企業訪問に同行した頂いた日本人の方から、訪問後、「難しい言葉を使い過ぎ」「カッコつけすぎ」「もっと気楽に」というフィードバックを頂いた。そこで、自分が無意識に間違った方向に背伸びをしていたことに気付いた。その後は、肩の荷が下りて、自然体であることを第一に、丁寧に、調査を進めることを意識した。それかれは、小さなミスコミュニケーションはあるものの、ストレスを溜めることはなくなった。一つのことに取り組む際に、自分の立ち位置を見失わず、客観的な意見を取り入れることの重要性を学んだ。

これから留学へ行く人へのメッセージ

終わってから留学を振り返ってみると、何事も準備が大切であることを思い知らされた留学でした。準備が大切であることはわかっていながらも、語学や調査内容に向けて準備が足りていないことがありました。「留学中にも出来るからまだ大丈夫」という考えに甘えず、事前に出来る準備は着実に進めて留学にチャレンジすれば、留学の学習内容の量、質も変わってくるかと思います。