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はるき

出身・在学高校:
岡山県立玉野光南高等学校
出身・在学校:
山形大学
出身・在学学部学科:
工学部機能高分子工学科
在籍企業・組織:


最終更新日:2018年04月05日 初回執筆日:2018年04月05日

次世代の血管系疾患治療への新材料開発

留学テーマ・分野:
大学生:日本の大学に在籍しながら現地大学の研究室で研究を行う
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Department of Chemistry, The University of Warwick
  • イギリス
  • コヴェントリー
留学期間:
1年間
総費用:
1,600,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,800,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル<TOEIC 720点> 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル

留学内容

〇テーマ:次世代の血管系疾患治療に向けた新材料開発
〇背景:現在、日本における死因の約25%を占めるのは血管の病気である。より多くの人が健康に暮らせる社会を実現するためには血管の病気を克服する新たな治療法が強く求められている。従来の人工血管やステントは半永久的に体内に残ることが問題の一つとなっている。そこで近年、生体内で完全に分解される高分子材料 (生分解性ポリマー)を用いた人工血管の研究が行われている。
〇計画:様々な生分解性ポリマーの合成や高機能化の研究において高い実績を持つAndrew P. Dove教授 (Department of Chemistry, The University of Warwick, UK)の下で研究を行う。
〇目的:①専門知識、実験スキル、思考法など世界水準の研究推進力を身に付ける。②専門分野について世界の研究者と議論できる専門的英語力を身に付ける。③国際的な人的ネットワークを構築する。
〇結果:研究面では、ターゲットのポリマーを得るまでに必要な7段階の合成のうち5段階目までは達成することができた。研究そのものは1年程度で結果の出るものではなかったが、異国での研究活動を通じて自身の成長を感じることができた。ここで得た能力と自信は今後の飛躍に繋がるものと確信している。

留学の動機

研究者として世界で戦える能力を身に付けるため。また、日本以外の研究環境を自分の目で見たかったため。

成果

40人近くいる研究室メンバーの半分以上は英国外出身であり、様々な経歴を持つ人がいた。研究の考え方や実験操作のスタイルなど、メンバーそれぞれが異なるものを持っていた。そのような環境で議論しながら研究を進める中で、自分にはない思考や発想に出会い、引き出しを増やすことができた。これは日本にいてもなかなか体験できないことだったと感じる。

ついた力

認める力

様々なバックグラウンドを持つ人が集まる場で、それぞれが異なる価値観やスタイルを持っていた。そのような環境では、異なる相手を認めること、そして相手と異なる自分を認めることが必要であった。

今後の展望

今後は全く分野を変えて機械学習やディープラーニングなどの情報科学の道に進もうと考えている。

留学スケジュール

2017年
1月~
2018年
1月

イギリス(コヴェントリー)

〇テーマ:次世代の血管系疾患治療に向けた新材料開発
〇背景:現在、日本における死因の約25%を占めるのは血管の病気である。従来の人工血管やステントは半永久的に体内に残ることが問題の一つとなっている。そこで近年、生体内で完全に分解される高分子材料 (生分解性ポリマー)を用いた人工血管の研究が行われている。
〇計画:様々な生分解性ポリマーの合成や高機能化の研究において高い実績を持つAndrew P. Dove教授 (Department of Chemistry, The University of Warwick, UK)の下で研究を行う。
〇結果:研究面では、ターゲットのポリマーを得るまでに必要な7段階の合成のうち5段階目までは達成することができた。異国での研究活動を通じて自身の成長を感じることができた。ここで得た能力と自信は今後の飛躍に繋がるものと確信している。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

なし
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

留学中に、自分を勇気づけてくれたモノ・コト

留学中、言葉がうまくできないことに苦しみ、他者とのコミュニケーションを避ける時期がありました。それによって周囲もあまり私に構わないようになり良い関係を築けないような状態になっていました。研究室のあるメンバーにその悩みを打ち明けた時、「英語が苦手なのは私も一緒。下手な英語でも一生懸命伝えようとすれば耳を傾けてくれるし、理解してもらえる。自信をもって。」と彼女は言ってくれました。この言葉が励みになり、少しずつ自分から話しをするようになりました。自分が変わると周囲の反応も変わり、会話の頻度や幅が広がる手応えを感じました。いつしか会話に対する抵抗はほとんどなくなり、楽しめるようになりました。そして周囲ともよい関係を築くことができました。

なし

小さなことから

  • 語学力 : 英語

最も苦しかったのはコミュニケーションです。言語の壁は高く、理解できない、伝えられないという状態が続きました。会話にストレスを感じるようになり、そこから逃げるようになりました。それを環境のせいにする自分がおり、それを自覚する度激しい自己嫌悪を感じました。とにかく何か変えなければと思いました。朝、顔を合わせたら笑顔で挨拶する、まずはそれだけ絶対に守ろうと決めました。自分の中で決まりを作ってそれを実行すること、それを続けるうちに自分の中にある堅さや捨てるべきプライドが少しずつ取れていくのがわかりました。自分が変わると周囲の反応も変わり、会話の頻度や幅が広がる手応えを感じました。いつしか会話に対する抵抗はほとんどなくなり、楽しめるようになりました。

これから留学へ行く人へのメッセージ

苦しいこともあると思いますが、その経験は必ず糧になると思います。よい留学になることを祈っています。