留学大図鑑 留学大図鑑


最終更新日:2020年08月20日 初回執筆日:2020年08月20日

メディアと開発学の融合を通して社会貢献

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • イーストアングリア大学
  • イギリス
  • ノリッジ
留学期間:
8ヶ月
総費用:
1,300,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,530,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル

留学内容

交換留学で約1年間を過ごしたイーストアングリア大学では、主に開発におけるメディア学を勉強した。Communication for Developmentという授業では、まずは発展途上国においてメディア自体をどう発展させていくのか、それをどのように貧困削減などのために使うのか、先進国の報道がどう発展途上国の現実を表現すべきなのか、などといった、開発におけるメディアの役割全般を学んだ。Humanitarian communicationという授業では、大学2年時にルワンダの国連開発計画でインターンシップをしていた際に気になっていた、緊急人道危機におけるNGOや国際機関による効果的な広報戦略などを勉強し、実践していたことを学問的理論で実証することができた。またEast Anglian Film Archiveに所属し、ドキュメンタリー制作の授業や映画制作ソサエティーなどと連携しながら、年間を通して映像制作を行なった。

留学の動機

大学2年時に半年間、ルワンダの国連開発計画でコミュニケーションオフィサーとしてインターンシップを体験する機会があり、その活動を通して、自分の好きなアート(映像編集や写真、イラストなど)と開発を掛け合わせた分野をもっと学問的に勉強したいという思いがあり、その分野で留学するに至った。

成果

まず大学の授業では、留学の目的でもあった、開発におけるメディアについてしっかりと学び納得のいく論文を書けただけでなく、教授からも賞賛していただき、全体としてfirst classの成績で1年を終えることができた。また映像制作や写真コンテスト、他課外活動なども学業と並行して積極的に行い、留学をテーマにした写真コンテストでは優勝し賞をいただくこともできた。

ついた力

徹底的に追求する力

学問的にメディアと開発における理論を学ぶ一方で、フェミニズムやイギリスの社会福祉問題などについてのドキュメンタリー制作をしたことで、ただ映像的に美しいものを撮っても意味がないこと、現実を曲げずに伝える難しさなど、理論的に学んだことを実践を通して追求し、また実践を通して悩んだことを文献を読んで理論的に答えを導き出す、そういう繰り返しを通して一つの学問分野を徹底的に突き詰める力がついた。

今後の展望

帰国後には、理論と実践のバランスが大変重要であると実感したため、ワールド・ビジョン・ジャパンという人道支援系国際NGOでコミュニケーションのインターンを行なっている。来年は海外の大学院に進学する予定で、引き続き開発におけるメディア、特に映像制作を学び続け、院卒業後にはアフリカで国際NGOで働くか、いずれは起業したいと考えている。

留学スケジュール

2017年
9月~
2018年
6月

イギリス(ノリッジ)

イーストアングリア大学では学生寮に属し、世界中からくる生徒たち14人と1年間共に楽しい時間を過ごした。大学では年間を通して6つのコースを選択し、主に開発におけるメディア、加えて安全保障やアフリカの発展などについても学んだ。映像制作のために所属していたEast Anglian Film Archiveでは、1960年代のイーストアングリア地方における、ファッションを通したフェミニズムの変遷についてドキュメンタリーを作り、他にも日本ソサエティー、フィルムメイキングソサエティーなどを通して、理論と実践を両立させながらも楽しい日々を過ごした。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

450,000 円

生活費:月額

300,000 円

イーストアングリア大学の寮の前で、フラットメイトたちと
大親友のルームメイトと、大学のキャンパス内で
フォトコンテストで賞をいただいた写真
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

450,000 円

生活費:月額

300,000 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

留学の醍醐味の一つは、何と言っても世界中から集まる人たちと、色んな文化や意見を共有できること。その中でも、留学中常に一緒にいて、楽しい時も辛い時も全ての時を共有したルームメイト。彼女の存在なしに私の留学は語れません。世界平和や国際情勢について毎日夜中まで語り、勉強のモチベーションが上がるようにお互いの論文を読みあって良い点・悪い点を指摘しあったり。時には価値観の違いから衝突することもありましたが、その違いさえも受け入れてお互いを理解する、人生においてとても大切なことを学べました。留学中は時には辛いこともあるけれど、そんな時に近くで支えてくれる友の存在は、本当に大きいのだなと実感しました。

イースターのディナーの準備中に

コンフォートゾーンを抜け出して、失敗を恐れずに発言する

  • 語学力 : 英語

英語圏に交換留学する際に必ず必要となる英語力。私の場合は留学以前から大学の授業が全て英語だったこともあり特に心配はなかったのだが、やはり全員が英語ネイティブで数人だけのセミナーなどがある際は、最初はとても緊張して思うように発言できないことがありとても悔しい思いをしていた。しかし、発言をしなければ緊張感のある中でのスピーキング力は絶対に身につかないと思い、自分自身の発音の不確実さなどが気になりながらも、勇気を持って発言するようにしていった。そうすると教授や他の生徒が気にしているのは私の英語の完璧さではなく発言の中身なのだ、という一見当たり前のようで見過ごしていた事実に気がつき、だんだんと失敗を恐れず楽しく英語を喋れる自分になることができた。

これから留学へ行く人へのメッセージ

私にとっての留学の価値は、「無限大の可能性を実感し、夢を実現化する第一歩」を踏み出せるということです。住み慣れた環境以外に長期間身を置く留学は決して楽しいことばかりではありませんが、自分のやりたいこと・世界が求めていること・そして自分だからこそできること、その全てを明確化する機会としての留学は、何にも代えがたい経験となるでしょう!