留学大図鑑 留学大図鑑

はるか

出身・在学高校:
横浜共立学園
出身・在学校:
法政大学
出身・在学学部学科:
国際文化学部
在籍企業・組織:

・イギリスで6か月間、難民支援のボランティア活動をしていました。
イギリスや受け入れ先に関して相談がある人は、気軽にMessangerより連絡を下さい:)
お待ちしています!


最終更新日:2018年08月06日 初回執筆日:2018年08月06日

難民支援ボランティア in イギリス

留学テーマ・分野:
海外ボランティア
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • city of sanctuary sheffield
  • イギリス
  • シェフィールド
留学期間:
6ヶ月
総費用:
1,500,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,500,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

私はヨーロッパの難民支援活動に興味があり、イギリスのシェフィールドで6か月間ボランティア活動を行いました。私が所属していた「city of sanctuary Sheffield」 という団体は「create a culture of welcome for refugees」を目的として作られたボランティア団体で、日々多くの難民が支援を求めオフィスに集まってきました。私が6か月間行っていた活動は曜日ごとに異なり、例えば「cooking class」では難民たちとランチを作ったり、「lunch meeting」ではランチを一緒に食べながら一週間の出来事や悩み事を共有してもらいアドバイスをする活動を行っていました。その中でも一番大きな活動は毎週水曜日に行っていた「Drop in」という活動で、シェフィールドの難民支援のボランティア団体が一つの会場に集まり、難民はそれぞれの団体から様々な支援を受けることができました。私たちの団体は古着援助を行っており、私はその受付や入り口でお茶やお菓子を配る活動を行っていました。平日のボランティア活動の他にも難民支援の経験がある人に個別でインタビュー活動を行ったり、シェフィールドの難民支援システムを学ぶために論文購読を行いました。その結果、半年間で難民側の視点のみではなく様々な視点からイギリスの難民支援に関して学ぶことができました。

留学の動機

私の留学の動機は、大学3年生の頃から卒論研究で難民の研究をしていて、海外の難民支援に興味があったことです。日本で難民認定率0%のクルド人難民に関する文献購読やボランティア活動を行う中で、なぜ日本の難民制度はここまで厳しいのか疑問に思うようになり、客観視するために外国の難民支援に関して自分の目で観察し、学びたいと思うようになりました。

成果

ヨーロッパの中でもイギリスのシェフィールドを選んだ理由は、UNHCRで特定された難民を法的に保護してイギリスに再定住させる制度である「gateway protection program」をイギリスで初めて実施した都市であったためです。実際にこのプログラムを利用してイギリスに再定住し現在はボランティア事務所で働いている方にインタビューを行い、文献には書かれていないリアルな声を聞くことができました。

ついた力

行動力

トビタテの留学は、日々考えながら主体的に動くことが大切だと思います。私は難しいと思いながらもトビタテに応募し採用して頂けた点、アポイントを取るのが難しいと分かっていながらも連絡をとり続けインタビューをお願いできた点から行動力がついてきたのではないかと思います。ただし周りの支援があったから成し得られたことで、決して自分の力だけではありません。周囲への感謝の気持ちを強く抱くきっかけにもなりました。

今後の展望

今後は難民支援のボランティア活動を通して学んだことの一つである「多様性」を大切にし、1人1人の個性に向き合ってそれぞれの考えを尊重しながら様々な国籍の人と交流を深めていきたいと思います。また日本でも引き続き時間を作ってボランティア活動に関わっていきたいです。

留学スケジュール

2017年
9月~
2018年
3月

イギリス(シェフィールド)

主な活動は全部で3点あり、1点目は「city of sanctuary Sheffield」で6か月間のボランティア活動、2点目はインタビュー活動、3点目は文献購読です。1点目に関しては日々様々な国籍の難民と関わりながらボランティア活動を行っていました。ボランティア先のオフィスは常に温かい雰囲気が保たれていて難民にとっても居心地の良い場所であったと思います。それぞれ色々な問題を抱えながらもオフィスに集まると皆楽しそうに談笑しているのが印象的でした。2点目に関してはシェフィールドの市長さんや実際に難民キャンプに行きボランティア経験のあるイギリス人の方々にインタビューを行いました。3点目に関してはgateway programに関しての情報収集のために学術論文を読んでいました。シェフィールドの人はとても親切で、街の規模もそこまで大きくないので難民にとって生活しやすい環境であると思います。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

シェフィールドの風景です。とても長閑な場所でした。
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

この国のことが、とても好きになった瞬間

国民性です。イギリス人は日本人と似て温和でやさしい人が多いです。中でもシェフィールドは本当に親切な人が多く、困っているといつも手を差し伸べてくれました。私はホストファミリーに6か月間お世話になっていたのですが、行き詰っていて困っているといつも力になってくれました。例えばインタビューの対象者をどのように探せば良いのかわからないと相談すると、顔の広いマザーが知り合いをあたり紹介してくれたため、対象者を選定し、話を聞くことができました。紹介して頂いた1人にシェフィールドの市長の方も含まれており、その方にもお話を聞きに行きました。その方も第一印象から本当に優しそうな方で、日々の業務に忙殺されながらも私のために時間を作ってじっくり話を聞いて下さりました。その方曰く、シェフィールドは学生数が多い上に卒業後もシェフィールドに残る学生が2番目に多いらしく、学生の間でも住みやすい都市であることがわかりました。身近でお世話になった方々以外にも駅で重いスーツケースを持っていると一緒に運んで下さったり、他人同士でもすれ違う度に笑顔で挨拶して下さったり、イギリスで暮らしていると心温まる瞬間が多かったです。6か月間の留学生活を通して心の底からイギリスの国民性が大好きになりました。

家から徒歩3分の風景です。よく散歩をしていました。

アクセントの壁

  • 語学力 : 英語

ボランティアに参加し始めた当初、アラビックの英語の発音・アクセントが独特で聞き取れない単語が多く、難民たちの会話を理解することができませんでした。例えば「area」をアリア?と発音していたので最初は何を言っているのか全く理解できなかったです。会話に参加できず傍聴する立場でしかなかったものの、徐々に彼らの発音に慣れていき発音の違いもわかるようになり、またconversation clubに積極的に参加し、個別で難民と話すように心がけたところ、少しずつ難民たちとの会話に参加できるようになりました。アメリカ英語に慣れている私にとってイギリス英語の聞き取りにも苦労しましたが、いずれにしても積極的に相手の英語をききに行き、相手の英語に慣れることでスムーズに会話を行うことができるようになった思います。壁にぶつかっても諦めず行動し続ける大切さを学びました。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学は英語力の向上はもちろん異文化と出会うことで視野を広げ、また自分と向き合うきっかけとなり、総合的に大変成長できるものです。自分が何を成し遂げたいのかしっかり考え、目標達成に向けて主体的に動いて充実した留学生活を送ってくださいね!応援しています。