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YUKI

出身・在学高校:
東京学芸大学附属高等学校
出身・在学校:
東京工業大学
出身・在学学部学科:
土木・環境工学科
在籍企業・組織:

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最終更新日:2020年06月10日 初回執筆日:2020年06月10日

世界で戦える土木技術者に!

留学テーマ・分野:
大学院進学(修士号・博士号取得)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • フランス国立土木学校 École nationale des ponts et chaussées 土木・建設工学科
  • イギリス・フランス
  • ヴィシー・パリ・グラスゴー
留学期間:
22ヶ月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 4,500,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
フランス語 挨拶など基本的な会話ができるレベル<フランス語3級> 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル

留学内容

在籍大学とENPC(国立土木学校)のダブルディグリープログラムを利用し、フランス語学研修とインターンシップを含む2年間、フランスに留学しました。①ENPCでの学修:土木・建設工学を専攻し、プロジェクトを中心とした実践的な授業で、橋やスタジアムといった施設の設計から施工計画作成までを経験。世界中から集まる土木技術者たちと肩を並べ、座学で得た知識を実構造物に応用する力を身につけました 。 ②インターンシップ:イギリスの 大手土木コンサルタントMott MacDonaldでヨーロッパ及びアジア地域で新設中の大型風力発電施設建設の技術アドバイザーとして働く機会を得て、今後日本で需要が高まると予測される再生可能エネルギーの分野で活躍する道を探りました。

留学の動機

日本の土木技術は世界で高く評価されていますが、海外進出の面では諸先進国に遅れをとってしまうのは、輸出相手国のニーズに合わせた柔軟な提案する力が日本の技術者に不足していること、インフラプロジェクトを総合的に指揮するマネージャーの立場の人材が不足しているからだと考え、自分がこのような役割を担える人材になりたいと思い留学を決意しました。

成果

橋とスタジアムの設計課題では、2作品とも審査員から最高評価を得ることができました。また、インターンシップでは、風力発電事業に関して日本とイギリスの間の橋渡しとして重要な役割を果たすことができました。

ついた力

適応力

日本とヨーロッパでは文化が全く違い驚くこともありますが、何事も嫌だと思わず自分の中で消化して受け入れる力がつきました。2年間、始めは全く話せなかったフランス語で楽しく生活していけたことで、自分はどんな場所でも環境でも生きていけるだろうという自信に繋がりました。

今後の展望

留学中に関心を持つようになった、洋上風力発電はじめ再生可能エネルギー分野の発展に貢献していきたいと考えています。土木技術者としてまずは設計と建設を学び、徐々にマネジメントの分野にも関わっていきたいとキャリアを思い描いています

留学スケジュール

2016年
4月~
2016年
8月

フランス(ヴィシー)

CAVILAM語学学校@Vichy
ホームステイをしながら語学学校でフランス語を1から勉強しました。
5ヶ月で授業についていける語学力を身につけなければいけないというプレッシャーはありましたが、ホームステー先の家族に恵まれ、フランスの家庭生活や考え方、生き方などを学びながら楽しくフランス語を上達させることができました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

ヴィシー駅
放課後よく利用していた川縁のBAR
友達と見た夕焼け
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2016年
8月~
2018年
1月

フランス(パリ)

ENPC(フランス国立土木学校)@Paris
土木・建設工学を専攻し、Project-Based-Learning(PBL)を中心とした実践的な授業で、多くの設計課題を経験しました。
この学校は一日10時間授業のある日があったり、テストと課題が山のように出る厳しさで有名な学校でしたが、学校から徒歩2分の学生寮に住んでいたので、友人と夜2時まで学校で一緒に勉強やグループワークをしたのも、今となっては良い思い出です。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

これでも1学期分の教材です
おめかしして盛大に学年末パーティー
パリにも春が…!
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2017年
6月~
2017年
8月

イギリス(グラスゴー)

Mott MacDonald 夏季インターンシップ@Glasgow
イギリスの 大手土木コンサルタントMott MacDonaldでヨーロッパ及びアジア地域で新設中の大型風力発電施設建設の技術アドバイザーとして3ヶ月弱働きました。
住居に関しては、ストラスクライド大学の学生寮に空きがあり、そこで生活しました。
移り住んだ当初は知り合いが一人もいない状況でしたが、会社の集まりや学生団体のイベントに積極的に顔を出すことで友達の輪が広がり、楽しいスコットランド生活を送ることができました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

ネッシーには心の中で会いました
前髪が特徴的なハイランドカウ(牛です)
スコットランドに行ったら必ず食べたいハギス
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

フランスの優雅なディナー

フランスの夕食はAperitif(食前酒)から始まります。
ブドウの食前酒〜ペタングをしながらよく飲まれるパスティス(リキュール)〜ウィスキー
クラッカーとエスカルゴ、豪華な日は生牡蠣などをつまみながら30分〜1時間ほど歓談

お祝いの席では20年貯蔵庫で寝かせたワインが出てくることも
(さすがフランス人、ワインへのこだわりは強く、ホストファミリーのお父さんにワインの香りの楽しみ方、飲み方作法を伝授してもらう時間があります。赤ワインがメインで白は滅多に飲みません。)
キッシュやラタトゥイユのようないかにもフランス料理から寿司メインディッシュに出してくれることもありました。

(少なくとも私は満腹になったところで、)フランスパンと3〜4種類ほどのチーズ:カマンベール、ブルーチーズ、山羊のチーズ… が並び出し、さらにのんびりフランスの美食を楽しみます。

デザートが出ない日はありません。
ヨーグルトや果物を食べる軽めの日もあれば、大きなタルトやフォンダンショコラを出してくれる日もありました。
ここでエスプレッソを飲むのがフランス人流、お酒のほろ酔い状態も強力なカフェインで打ち消すということでしょうか?!

テレビを見たり、お庭で風に当たりながらさらにお酒を楽しんだり、フランスの夜はとてもゆったりしていて長く感じられました。

ホストファミリーとの団欒
大量のムール貝はフリットと頂きます
私の大好物、日本の肉詰めよりスパイシーな味付けです

留学中に手に入れた、今でも大事にしているもの

私は、人生を豊かにするのは人との出会いだと思っています。

留学の2年間を通して、自分の考え方も性格も留学前とは大きく変わりました。
それは、世界中の何100人もの人たちと日常の些細な話から人生について語り合ったりする中で、様々な人の意見・考え方を自分という器の中でかき混ぜて、これで何か出来上がるのかなと混乱しながらもまたさらに多くの人と話をして、少しずつなりたい自分の像や自分にしかできないことが見つかってきたからだと思います。

世界中に、本音を語り合い経験を共有し合える友達や恩師ができたことは、本当に幸運なことだと思います。これからの人生の中でもずっと連絡を取り合い、支え合っていきたいなと思える人たちです。

テロや軽犯罪に巻き込まれない為に

  • 生活 : 治安・安全

私の留学準備がほぼ整いつつある渡航4ヶ月前にパリ同時多発テロ事件が起きました。
両親には多大な心配をかけ、渡航も反対されました。しかし、留学の夢をこの一度の事件のためだけに諦めることはできず、絶対に危ない目に遭わずに帰国するからと両親と約束し、多発するテロの恐怖でピリピリとしているヨーロッパへ旅立ちました。
実際に、私の滞在した2年間の間にパリでも小さな襲撃事件はありましたし、旅行で訪れた国のいくつかの国も標的になっていました。しかし、自分の身は自分で守るという意識の元、極力人混みは避けて旅行等のイベントの計画を立てましたし、狙われやすそうな観光地には行かないようにしていたので、自分がテロに遭ったことはありません。また、スリや詐欺といった軽犯罪の手口も頭に叩き込んでいたので、実際に巻き込まれることもありませんでした。
日本国外に出たらテロに限らず犯罪に会う確率は大幅に上がりますが、自分の身は自分で守るということを徹底していれば、犯罪に遭う可能性は下げることができると思います。

留学を勧める・勧めない理由

私は留学して後悔した人を見たことがありませんし、私自身留学した2年間は人生のうちで最も成長できた期間でした。単純に海外に興味がある、自分の限界に挑戦してみたい、どんな理由であっても必ず皆何かを得て帰って来れると思うので、是非チャレンジしてみてください。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学をどれだけ有意義なものにできるかは綿密な事前計画にかかっていますが、もう一つ、自分の感じるままに柔軟に対応していくことも留学を楽しむ秘訣です。想像していなかったことが起こるから人生は楽しい、まあ何でも自分の成長に繋がってるはずだから頑張ろうと思えると、何事も気楽に乗り越えていけると思います。
留学できるチャンスを最大限生かして、生き生きとした時間を過ごしてきてください!