留学大図鑑 留学大図鑑

さとみ

出身・在学高校:
埼玉県立和光国際高等学校
出身・在学校:
上智大学
出身・在学学部学科:
外国語学部フランス語学科
在籍企業・組織:


最終更新日:2018年11月21日 初回執筆日:2018年11月21日

パリで音楽づくしの二年間

留学テーマ・分野:
大学院進学(修士号・博士号取得)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Université Sorbonne Nouvelle - Paris 3,Médiation de la Musique
  • フランス
  • パリ
留学期間:
24ヶ月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • (独)日本学生支援機構(JASSO)「海外留学支援制度」 3,300,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
フランス語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル

留学内容

パリ第三大学の修士課程においてアートマネジメントを学びました。職業修士であったため、各年論文執筆に加えて複数の講義、また芸術機関での長期インターンシップが必須となっていました。
① 論文
フランスにおけるジャズのマネージメントを行う人々を研究対象とし、一年目ではOrchestre national de jazzで働く方々、二年目ではFestival Jazz sous les pommiersの方々にインタビューをし現地調査を行いました。
② 講義
文化経済学・音楽分析など複数の座学科目があるなかで、実際に音楽イベントを企画する実践的な講義もありました。一年目ではアルツハイマー患者の老人ホームにおいてクラシック音楽のコンサートによる音楽療法のイベントを行い、二年目では日本、フランス、そしてモロッコの指揮者・作曲家を招いての現代音楽のイベントを行いました。
③ インターンシップ
一年目では、パリ室内管弦楽団のライブラリアン(楽譜の管理・準備をする人)のアシスタントとして四ヶ月半研修をさせて頂きました。リハーサルやコンサートの舞台準備も担当していたため、パリフィルハーモニーやシャンゼリゼ劇場等、大きな音楽機関の裏側も知ることが出来ました。二年目においては、ジャズとクラシックのミュージシャンからなるアンサンブルの事務担当アシスタントとして四ヶ月間研修をさせて頂きました。

留学の動機

大学院留学の前に、上智大学において交換留学で一年間パリで美術史を学んでいました。その際、茶道を友人に披露する機会があり、それがきっかけで日本に興味を持つ友人の姿を目にし、芸術の持つ力について考え始めました。また、幼い頃から楽器演奏を習っていたこともあり将来は芸術の中でも特に音楽分野の仕事に就きたいと思い、パリ第三大学に音楽のマネージメントコースがあることを知ったときに留学を決意しました。

成果

一言でまとめると、常に全速力で駆け抜けるような二年間でした。一年間を通して課題は多くまた多様であるため、計画性をもってこなしていく姿勢が身に付きました。インターンシップにてプロフェッショナルの仕事を間近に観察する機会も多かったため、様々な変更点にも柔軟に対応することも学びました。音楽の分野で働く方々とも沢山出会うことができ、人脈という面も恵まれた経験となりました。

ついた力

主体的に動く力

二年間は長いようであっという間に過ぎて行きます。多忙な中でいかに自分を見失わず、前進し続けてゆくかがとても大切であると感じました。待っているだけでは良い機会はやってきません。自分のことをきちんと分析し、そしてその能力を積極的にアピールする。自分の目標を見つけアクティブに居続ける大切さを学びました。

今後の展望

芸術と音楽の分野を軸に、日本と他国の文化交流に貢献して行きたいと考えています。

留学スケジュール

2016年
9月~
2018年
10月

フランス(パリ)

2016年9月〜職業修士一年目
2017年9月〜職業修士二年目

一年目において芸術分野一般のアートマネジメントの基礎知識を身に付け、二年目において音楽分野に特化したコースに進学。
二年目のコースはパリ第三大学とパリ第四大学との共同コースであったため、第四大学での講義も受けていた。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

ラ・ヴィレット公園で行われるジャズフェスティバル
インターンシップ中に行ったパリフィルハーモニーでのパーティー
二年間通ったソルボンヌ・ヌーヴェル - パリ第三大学
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

この国のことが、とても好きになった瞬間

一つの瞬間という訳ではないですが、みんな自分がどのように生きて行きたいかを知っていて語れるところが素敵だなと感じることがしばしばありました。周りの人のことだけじゃなくて、あなたはどうしたいの?と聞かれることも多く、お互い変に気を使うことなく思うところを話すことが出来ます。自分とよく向き合って、自分の幸せの形をそれぞれ見つけて、のびのびと人生を謳歌している人は輝いて見えました。

友人たちと朝ピクニックをしたビュット・ショーモン公園

留学中に、自分を勇気づけてくれたモノ・コト

フランスでの修士課程が自分でも未知であったため、特に始めの頃は手探りで授業について行くのもやっとでした。でもその中でも週に何日かはコンサートへ行きエネルギーチャージをしていました。素直に好きだと感じる音楽に沢山出会うことができ、胸が高鳴る経験も沢山しました。同じ情熱を持った友人たちと話すことも、またコンサートの会場で出会った人と話すことも楽しく、どうしてここで頑張っているのかと初心に返らせてくれる貴重な時間でした。

健康管理の大切さ

  • 住まい探し : 一人暮らし

新しい環境で色々なことに挑戦して行くのってとてもエネルギーが要ります。私の場合、やる気に任せて頑張って、あまり身体のことまで頭が回らないことが時々ありました。インターンシップをフルタイムでやって休憩時間に試験勉強して帰ったら論文を書いて。。いつ買い物行けるかな。。という感じで、掃除や買い物、料理等、基本的なことをこなすのも大変に思われることもありました。ですが、どんな挑戦も健康な身体があってのことです。無理をしすぎるとどこかで必ずしわ寄せが来るので、健康管理も仕事のうちと頭の片隅において、休むことも大切にしてください。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学準備中も留学中も、大変なことは沢山あると思います。でもそれを乗り越えたことで得られるものは予想以上に大きいです。沢山の人に支えられ、努力をし、色々なことを乗り越えた経験は、思い返すだけでも心が温かくなるような素敵な記憶となって、その後の人生の糧となってくれるはずです。好奇心を持ってどんどん挑戦していってください。応援しています ☺