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永幡正憲

出身・在学高校:
津山工業高等専門学校
出身・在学校:
豊橋技術科学大学
出身・在学学部学科:
環境・生命工学専攻
在籍企業・組織:

トビタテ7期生として、2017年11月~2018年8月までインドネシア、バリ島のウダヤナ大学に留学していました。インドネシアでの留学、ビザに関しては何でも聞いてください。また、バリ島のウダヤナ大学に留学を考えている人はぜひ連絡ください!気兼ねなくどうぞ!


最終更新日:2023年05月02日 初回執筆日:2023年05月02日

世界有数の観光地で学ぶバイオマスの今!

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Udayana University、工学部、機械工学科
  • インドネシア
  • バリ島
留学期間:
10ヵ月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,200,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
インドネシア語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル

留学内容

3か月の語学学校での語学研修と、ウダヤナ大学で現地のバイオマス利用の現状について学びました。大学では先生の指導の下、現地で稼働しているメタン発酵と呼ばれる有機性廃棄物を発酵させてバイオマスエネルギーを生み出すシステムが盛んに稼働していました。そして、メタン発酵を活用している酪農家を訪れ、どのように稼働しているのか実際に見てきました。現地でできた友達の協力もあり、現地への訪問はスムーズに進みました。バリ島以外にも、スマトラ島のランプン市を訪れ、タピオカ工場と併設してあるバイオガスプラントの見学を行いました。他には、地元のNGOと協力して外国人観光客向けに、環境教育のプログラムを企画し、実際にプレゼンテーションと見学会を実施しました。

留学の動機

大学の学部4年生の時に、バリ島に訪れました。そこで、世界有数の観光地として栄える一方、深刻なごみ問題を抱えていることを知り、大きな衝撃を受けました。もう一度バリへ渡り、現地の廃棄物の再利用システムや廃棄物に対する考え方について知りたいと思い、留学を決意しました。

成果

この活動から、現地で住民にわかりやすいとてもシンプルな技術を組み合わせ、再生可能エネルギーの利用を身近に行っていることが分かりました。持続可能なエネルギーが世界中で注目されている中、インドネシアの田舎でもクリーンエネルギーの利用を推進していたことに驚きました。しかし、そのシステム自体には発展の余地がたくさんあり、これから私たちが現地の人々と上手く付き合い、技術協力をしていく必要があると感じました。

ついた力

誰かのための行動力

これは他者のために行動する力です。私は今まで他者から何を自分に与えられるかを常に重要視していました。親はご飯を作ってくれる。ある友達は困ったらいつも助けてくれる。バリ島でも数えきれない人々に助けられました。そして、この留学を経て自分のことも大事にしつつ、自分の身の回りの人のことも考えて行動する力が付きました。

今後の展望

ごみ問題、環境問題の解決に貢献できるエンジニアになります。そして、バリ島にごみ処理施設を建設したいです。

留学スケジュール

2017年
11月~
2018年
1月

インドネシア(バリ島 デンパサール)

語学学校で英語の勉強をしました。クラスは現地の高校生と同じでしたが、自分の英語レベルはその高校生たちよりも低く、適度な緊張感をもって勉学に臨むことができました。また、空き時間を利用してごみ拾いのボランティアに参加しました。ボランティアの中にはヨーロッパ系の外国人も多く、バリ人が目の前で捨てたごみを彼ら外国人が拾うという現場もあり、とても衝撃的でした。家は都市部にあったので、夜は友達と遊んだり、暑い中クリスマスを過ごしたりと充実した日々を送りました。

費用詳細

学費:納入総額

100,000 円

住居費:月額

16,000 円

生活費:月額

20,000 円

ボランティアの仲間たちと。(一番左が自分)
バリと言ったら海でしょ!
友達とドライブ。
費用詳細

学費:納入総額

100,000 円

住居費:月額

16,000 円

生活費:月額

20,000 円

2018年
2月~
2018年
8月

インドネシア(バリ島 ギャニャール)

ウダヤナ大学にて、現地のバイオマス利用の現状について学びました。家はアパートから大学の友達の家にホームステイになりました。都会から田舎へ移ったこともあり、一気に現地人の生活に飛び込んでいくことになりました。スマホやWi-Fiなどはありますが、他はほとんど数十年前の日本と同じです。ヒンドゥー教のセレモニーやパーティーがある時は、自分たちで鶏や豚をしめてから調理していて驚きました。でも、私たちがいつも言っている「いただきます」は、このように命をいただくことだと改めて考えさせられました。また、調理した後は必ずお供えとして神様の分も用意していました。世界有数の観光地として有名なバリ島のリアルを知れたと同時に、生活水準が上がるにつれて私たちが忘れてしまった大事なことも教わりました。他にも赤ちゃんの世話をしたり、セレモニーに参加(数十回)したり、結婚式やお葬式に参列したりなど、刺激的な毎日でした。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

4,000 円

生活費:月額

20,000 円

ホームステイ先の家族と。バリヒンドゥーの正装を着ています。
豚の丸焼きを作る私。
家にめちゃくちゃでかいヘビがいた(笑)
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

4,000 円

生活費:月額

20,000 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

【第二の家族ができた】
「お前はもう俺たちの家族だ」ホームステイ先の家族に言われた一言です。一緒にご飯を食べ、一緒に買い物をし、一緒に旅行に出かけ、一緒に寺院に行ってお祈りをし、一緒に赤ちゃんのお守りをしました。出国の朝のことは忘れられません。帰国した今も、よくビデオ通話をしています。

私の第二の家族。寺院でお祈りをした後の写真。

今の自分の気持ちを大事にしよう

  • 単位・留年 : 休学・留年

休学扱いで留学したため、同級生より一年遅く大学を卒業することになりました。周囲からも、「もったいない」「どうしてもそんなに行きたいのか」などアドバイスをもらいました。親からも卒業が遅れることに関して心配されました。しかし、絶対に一年休学してでも留学する価値があると確信していましたし、留学を終えて、それは間違いなかったと思っています。留学だけでなくインターンでも卒業が遅くなる場合があると思いますが、今一番自分がしたいことをすればいいと思います。

これから留学へ行く人へのメッセージ

きちんとした目的を持って行動することはすごく大事です。でも留学中はいろんなチャンスが転がっています。頭でっかちだと損することもあります。わくわくすることにどんどん挑戦してください。もっと留学が楽しくなると思います。