留学内容
文学分野の博士号を取得することを目的にフランスへ留学しました。現地の博士課程に登録し、博士論文を準備しています。フランスの博士課程は日本と同様に3年ですが、人文科学分野では4〜5年かかるのが一般的なようです。私自身、3年では論文が仕上がらず、4年目の現在も引き続き研究を続けています。
最終更新日:2019年04月15日 初回執筆日:2019年04月15日
語学力:
言語 | 留学前 | 留学後 | |
---|---|---|---|
フランス語 | 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<DALF C1> | → | 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル |
文学分野の博士号を取得することを目的にフランスへ留学しました。現地の博士課程に登録し、博士論文を準備しています。フランスの博士課程は日本と同様に3年ですが、人文科学分野では4〜5年かかるのが一般的なようです。私自身、3年では論文が仕上がらず、4年目の現在も引き続き研究を続けています。
フランス文学を研究していますので、以前からフランスへ留学したいという思いを持っていました。実際に留学を決意したきっかけは、大阪大学大学院博士後期課程在籍時に、2度フランスへ調査のために渡航したことです。資料の充実ぶりを実感しましたし、現地研究者から貰った意見から、新しい観点での研究発展の可能性を感じ留学を決めました。
幅広く資料に当たれたこと、最新の研究にいち早くアクセスできたこと、絶版になり入手困難な貴重書を閲覧できたことで、研究を発展させることができました。また、現地の研究会で発表する機会も得たこともよい経験でした。他方、語学力に関して、日本人のほとんどいない町に留学し、普段の会話は常にフランス語でしたので、運用能力は大きく向上しました。
柔軟・適応力
留学先では大学の仕組みや研究環境が日本とは異なります。研究の進め方、研究会への参加、ゼミの仕組み、講演会や講習会への登録方法など。最初は驚きや戸惑いもありましたが、分からないことは周囲の人に尋ね、一つ一つに対応しました。そうした経験から、柔軟性と適応力がついたと思います。
喫緊の課題は博士論文です。まずは論文の完成を目指します。その後は、大学等の研究機関で仕事を探し、引き続き研究を継続してゆきたいと考えています。
2015年
12月~
2019年
4月
私が留学をしたのは、フランス北部、アラスという町にあるアルトワ大学です。当大学の博士課程に登録しました。2015年12月に渡航して以降現地で研究を続けていますので、3年ほどフランスに滞在しています。フランスにおける博士課程の修学年数は3年です。その期間内に論文を仕上げるべく計画を立てましたが、研究を行う中で、思う様に進まなかったこともあり、予定した3年で論文を仕上げることができませんでした。大学への登録期間を1年延ばし、4年目に論文を提出すべく引き続き研究を行なっています。
学費:納入総額 200,000 円 |
住居費:月額 33,000 円 |
生活費:月額 60,000 円 |
学費:納入総額 200,000 円 |
住居費:月額 33,000 円 |
生活費:月額 60,000 円 |
長い留学生活の中でもフランスがワールドカップで優勝した日は印象に残っています。フランスにおいてサッカーは非常に人気のあるスポーツです。フランスが勝ち進んで行くに連れて町は少しずつ活気付いてゆきました。決勝戦が行われた日、ほとんどの人が試合の行方を見守っていたと思います。優勝が決まった瞬間から、ラッパの音が住宅街のあちこちから聞こえ、人々は次第に町の中心にある広場に集まってゆきました。広場は優勝の歓喜を分かち合う人々で溢れ、お祭り騒ぎが夜まで続いていました。
正式な入学許可がおりたのは新年度(9月から)が始まり2ヶ月が経った11月後半でした。渡航後に分かったことですが、博士課程に登録する場合、大学の教授会の承認を得る必要があり、その会議が行われるのがその時期とのことでした。こうした手続きは前年度中に済んでいるものだと思っていたので驚きました。(複数の会議があるので時間がかかるようです)また、大学での本登録手続き期限はクリスマス休暇前までと連絡を受けたので、正式な許可が下りてからひと月しかありません。幸いVISAは、9月の時点で大学より発行してもらっていた仮登録許可書を用い取得済みでしたので、12月初頭に渡航し登録手続きをとりました。フランスでは大学によって諸々の手続きの流れや期限が違うので、心配な時はその都度メール等で確認することをお勧めします。
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