留学内容
私の目標は、昨今様々な国で問題となっている社会の多様化に対するネガティブな価値観をポジティブにする実践的なアプローチを発見することでした。移動手段が発達し、世界中のあらゆる国や地域に様々な民族や文化的背景を持った人々が往来するようになって、現在の社会はまさに多様性社会の時代に入りました。そこで文化摩擦や治安の悪化などのネガティブに多様性を拒絶するのではなく、むしろポジティブに捉えることができるように価値観を変える必要に私たちは迫られています。
留学では、まずロンドン大学東洋アフリカ研究学院に留学し、人類学や社会学を中心に学修しました。このことによって私たちがいかに社会的な生き物であり、その社会の中核でもある「人間関係の構築」のプロセスについて学ぶことができました。
また思想的な学びとともに、留学先の大学内でフィールドワークによる実地調査も行いました。私の留学先は、学生の8割近くを留学生を占めており、まさに多様性そのものでした。そこでそうした学生にインタビュー調査を行い、背景の人々との友好な関係作りをする上では、身体的な距離感の近さと、個人個人が異文化に対して関心を持つことが重要であるという結果が得られました。
最後に、イギリスのボランティア団体OXFAM GBにてボランティア活動をし、学業とフィールドワークによって得られた知識や経験を実践するための手法を学びました。