留学大図鑑 留学大図鑑

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出身・在学高校:
愛知県立刈谷北高等学校
出身・在学校:
信州大学大学院
出身・在学学部学科:
理工学系研究科
在籍企業・組織:

イギリスのマンチェスター大学に半年間研究留学していました!留学を決めたきっかけ、現地での生活の様子、私なりの留学を成功させる秘訣などをシェアできたらと思います。少しでも興味を持った方、もっと詳しく聞きたいと思った方は気軽にFacebookでメッセージを送ってください!!留学って案外簡単にできるんだと思うと思います!こんな適当な私にもできましたから。笑 私にとって留学はとにかく楽しいものでした!!


最終更新日:2017年01月31日 初回執筆日:2017年01月31日

新しい視点を手に入れる留学

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)・理学・数学・物理・化学・生物・地学
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • マンチェスター大学、 材料・素材学科、マンチェスター学際的生物学センター(MIB)
  • イギリス
  • マンチェスター
留学期間:
6か月
総費用:
900,000円 ・ 奨学金あり
  • 公益財団法人 業務スーパージャパンドリーム財団 900,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル<TOEIC695点> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

私はイギリスのマンチェスター大学に半年間交換留学生として研究留学していました。日本の大学でもゲルについて研究を行っており、マンチェスター大学にもゲルの研究を行っている研究室があったため、マンチェスター大学に留学することを決めました。ゲルにも様々な種類があるため、日本で行っていた実験内容とは多少違う点もありましたが、測定機器が充実しており効率よく研究活動をすることができました。論文も日本では有料の論文も全て無料で閲覧することができ「素晴らしい研究力」という印象を受けました。現地の研究室では活発に意見交換が行われ、私も研究室のスタッフたちと意見交換をし海外の研究に対する姿勢を身をもって感じることができたことは非常に価値のあることだと思います。平日は9時から17時まで研究を行い、その後の時間はFacebookなどで見つけた言語交換などに参加し、会話能力の向上に努めました。その際に様々な国から来た人に出会うことができました。休日は基本的に研究室のある建物に入ることができなかったため、近くへ観光に行ったり、一緒に住んでいたフラットメイトとフードフェスティバルに参加したりしていました。私の留学は「よく学びよく遊んだ」というのがぴったりな言葉だと思います。現地で知り合った人は現在でも連絡を取っており、日本で再会するなど留学後も充実した日々を過ごしています。

留学の動機

「様々な価値観に触れ、人間的に成長し社会で活躍したい」というのが私の留学の動機です。もともと海外の文化や価値観に興味を持っていましたが、理系には留学は必要がないという偏見を持っていました。しかし就職準備をしているとグローバル化が進む社会で活躍するためには理系でも英語が必須であると感じました。理想の自分に近づくためには留学が必要と感じ留学を決意しました。

成果

留学したことで研究ももちろんですが、何よりも私は人間として成長できたと感じます。留学中は様々な人に出会い、様々な価値観に触れることができました。日本での常識が海外では通じないということを何度も経験しました。この経験により、日本人である自分の思考や生き方のルーツを考える機会を得ることができ、さらに日本について客観的に考察する能力を身につけることができました。

ついた力

物事を多面的な視点から見る力

留学先のマンチェスターはとても国際的な都市で、本当に様々な国から来た人に出会うことができました。文化が違えば根本的な物事に対する考え方が違います。彼らと会話を交わすことでその事を実感し、そのとき初めて「世界」という言葉を理解しました。そんな経験から今では物事に対して、自分の意見とは別に1歩引いた視点から考察できるようになりました。この能力のおかげで私の「世界」を広げることができました。

今後の展望

私は留学を通してたくさんの人に助けられました。親はもちろん、先生や、日本の友達、現地の友達、旅先で出会った人たち。そんな経験から私は「人と人とのつながり」がとても大切なものであると改めて気が付きました。そんな経験から今まで勉強してきた科学に固執せずに、もっと広い視野を持ち何らかの形で人と直接関わりのある仕事をしていきたいと思います。また私の留学経験を一人でも多くの人に共有したいと考えています。

留学スケジュール

2016年
5月~
2016年
11月

イギリス(マンチェスター)

私は日本では修士2年生だったので、現地ではPGDRとして研究留学していました。日本の大学ではゲルについて研究を行っており、マンチェスター大学でもゲルについて研究を行っていました。そのため多くの共通点があり、実験においてはあまり苦労をしませんでした。現地の研究室では頻繁にディスカッションが行われ、様々な意見を聞くことができました。教育や安全にとても力を入れている印象を受けました。また実験室にコアタイムなどはなく非常に自由で、測定機器は高性能のものが多く効率的に実験を行うことができました。半年という短い実験期間でしたが、研究室のグループミーティングで30分ほどのプレゼンを行い、良い成果を残すことができました。また海外での実験に対する姿勢や、実験時間が短いにも関わらず良い成果を上げる秘訣などを体験できたことは大きな成果だと思います。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

80,000 円

生活費:月額

60,000 円

項目:保険、航空券、諸費用

250,000 円

留学先の研究室のスタッフメンバー
研究室紹介のシンポジウムに参加した際の写真
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

80,000 円

生活費:月額

60,000 円

項目:保険、航空券、諸費用

250,000 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

私は6か月の留学期間中、大学の寮ではなく最初の1か月をB&Bで過ごし、残りの5か月間は現地でアパートを探し3人のフラットメイトと一緒に過ごしました。フラットメイトは日本でいうシェアハウスのルームメイトのようなものです。B&Bではスコットランド人の大家さんとフランス人、中国人の留学生と毎晩一緒に大家さんの作ったいろんな国のご飯を食べたり他のお客さんと話したりと、いろんな人と出会い話をすることができました。残りの5か月間を一緒に過ごしたフラットメイトとは一緒に外食したり、パブに行ったり、お互いの料理を味見したりととても仲良くなりました。また毎晩フラット達と2時間ほど紅茶を飲みながら会話し、そのおかげで英語能力を向上させることができました。最初は赤の他人でしたが、帰国するときにはまるで家族のような存在になっていました。赤の他人の状態から一緒に住むという、プライバシーに重きを置く日本ではなかなかできない体験をするとこができました。冷蔵庫、トイレ、お風呂は共有で当番を決めて掃除をしたこと、自分の買ってきた食材が少しずつ減っていたのもいい思い出です。(基本事後報告されていました笑) このような経験も留学ならではの経験だと思います。彼らのおかげで私の留学生活が素晴らしいものになったと言っても過言ではありません。彼らのおかげで人と人のつながりの大切さを感じることができました。

一緒に住んでいたフラット達
一緒に住んでいたフラット達
B&Bしていた人達。

ココでしか得られなかった、貴重な学び

私は現地でたくさんのLanguage Exchange(言語交換) Meetingに参加していました。言語交換とは、私の場合、日本語が話すことができ英語を学びたいので英語が話せて日本語を学びたい人が互いに教え合うものです。しかし普通の言語交換の場では、ヨーロッパ圏の人で英語を学びたい人が多く、お互いにぎこちない英語で自分の文化を紹介しあっていました。そのとき他の国の人たちは自分の英語に自信を持っており、私自身も完璧な英語ではなく日本人なまりの英語でも自信を持って話すことが大切なんだと実感することができました。その結果たくさんの友達を作ることができ、一緒に旅行に行ったりすることもできました。別の言語交換の場ではイギリス人で日本語を学びたい人が集まっており私はそこに毎週参加していました。そこでは、日本が好きな人が集まっているため一緒に食事に行ったり飲みに行ったりとても私に親切にしてくれ、また彼らの持つ日本のイメージや日本の文化で不思議なことを実際に聞くことができました。今まで自分が考えたこともないことたくさん聞かれ、とても面白い経験をすることができました。彼らのおかげで世界からみた日本をイメージすることができ、それと同時に日本のことがとても好きになりました。このような経験は海外に住んでみないと得られない貴重な経験だと思います。皆さんにもぜひ言語交換に参加することをオススメします。

最後の言語交換で集まってくれた人達
言語交換の友達とアイルランド100km自転車で旅した時の写真
言語交換の人達とBBQしたときの写真

何も言えないこんな世の中じゃ・・・

  • 語学力 : 英語

留学中やはり壁となったのは自分の英語能力でした。私自身旅行で海外経験はありましたが、ヨーロッパ圏にいくのは初めてで、留学するのも初めてでした。日本にいるときに英会話スクールに通う、留学生と交流を持つなどして英会話の練習をしたつもりでしたが、いざ話そうとするとなかなか自分の思うことがうまく表現できないということが多くありました。また私の留学先のマンチェスターにはヨーロッパをはじめ、様々な国の留学生がいたため、それぞれの国の英語の特徴に慣れるまでに時間がかかりました。そこで私は会話の能力を上げるために、毎日のA4のノート1ページ英語で日記をつけるように自分に課しました。わからない表現を調べながら書いていたので、最初は時間がかかりましたが、日に日に自分の思っていたことをスムーズに書くことができるようになりました。通学中は携帯に入れた英語音声をシャドーイングし便利なフレーズの練習をしました。また家では一緒に住んでいるフラットが話したことをまねしたりもしていたため、一緒に住んでいた人に「ヤスはオウムみたいだな」と言われていました。とにかく四六時中しかしこれらおかげで留学中に何度も「英語が上手だね」、他国に旅行中は「アクセントでイギリスからきたとわかった」と言ってもらえることができました。3か月を過ぎたころには寝ているときにみる夢さえも英語になっていました。Practice makes perfectと海外の友達に言われましたが、まさにその通りだと思います。とにかく英語は恥ずかしがらずに話すことが大事だと思います。

留学前にやっておけばよかったこと

正しい英語を話す練習ではなく、なるべくたくさんの人と話していろんな人の英語に慣れておけばよかったと思いました。実際に留学中は正しい英語を話すことよりも自分の思っていることを伝える意思が大切であると感じました。また自分の国の文化、宗教、政治について学習して、英語で言えるようにしておけばよかったと思いました。英語でこのような専門的な話は予習なしでは不可能だと感じました。

留学を勧める・勧めない理由

私個人的に一番の留学のネックは単位互換が認められないため卒業年が遅れることでした。しかし今はたかが1年卒業が遅れるだけでこの先の人生が大きく変わるような素晴らしい経験ができたと思えます。私の留学で得た経験値は家と職場の同じ道を毎日往復する日本の生活では決して得ることができませんでした。もし留学できる状態で行くか行かないかを迷っている人がいたら、私は自信をもって留学することを進めます。

これから留学へ行く人へのメッセージ

私は留学を決意してから、身の回りにたくさんのチャンスが溢れていることに気がつきました。しかしそのチャンスに気づき自分のものにできるかどうかは、自分自身がチャンスのアンテナを常に張っている必要があります。環境や状況を言い訳にせずに、自分から動いてその環境も変えていってください!そして周りにあるチャンスを自分のものにしてください!!Where there’s will, there’s way!!