留学内容
私は、インドで交換留学とインターンを行いました。Banaras Hindu University(BHU)では毎日開講される授業で社会学のジェンダー理論を中心に学びました。その理論をベースに日本の伝統的な家父長制にもとづく女性差別についてのプレゼンテーションを学部生向けの授業、他研究科や外部の大学で行ないました。日本は先進国でジェンダーに基づく差別はないと思われており、私もそう考えていました。しかし、授業を受け、日本の事例を考え、インドで起きている差別について考えた時に日本がジェンダーイシューの後進国であることに気づかされました。
インドにおいて性別役割分業の考えが強い特徴を授業で学びましたが、その知識は後のUN Global Compact Network India (GCNI)でのインターンシップ活動で、なぜ女性のエンパワーメントをテーマとしたワークショップが必要で、なぜ女性が上司に対して交渉術を身につける内容を提供するのか、日本人の目線では不思議に思うワークショップを行なうのか、という問いに対してスムーズに理解する助けとなりました。
今まで論文の中でしか出会わなかった言葉に現地で実際に出会い、状況を見ることになりました。今、論文の言葉とその経験が結びつき、情景がありありを思い浮かべることができます。