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Sean

出身・在学高校:
麻布学園麻布高等学校
出身・在学校:
東京大学→東京大学大学院
出身・在学学部学科:
工学部化学システム工学科→工学系研究科化学システム工学専攻
在籍企業・組織:
東京大学大学院工学系研究科

医薬品製造、創薬・材料開発研究(ケモインフォマティクス・マテリアルズインフォマティクス)については答えられます!


最終更新日:2020年07月08日 初回執筆日:2020年07月08日

化学のための特徴抽出研究での世界デビュー

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ストラスブール大学
  • フランス
  • ストラスブール
留学期間:
6ヶ月
総費用:
1,210,000円 ・ 奨学金なし

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル<TOEFL 95点> 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル

留学内容

海外の研究者と英語でディスカッションして論文投稿までのプロセスを経ることで、国際的に研究するフローを体験したかった。ケモインフォマティクスの分野を牽引する研究者の元で、半年以上研究した(トビタテ採択期間は10-3月の6ヶ月)。
結局、投稿準備が長引いているが、現地で開始した研究内容で論文を執筆中です。スタッフが4名いて、教授、准教授、シニアリサーチャー、エンジニア(Ph.D.持ち)という構成で、サポートが手厚く何より「成果を出すためにどうするか」という非常にシビアな姿勢で運用されていると感じました。
うまくいくか分からない不確実性が存在する研究の中で、常に専門家(スタッフ)のフィードバックをもらいながら高速に仮説検証を回していくのは非常に面白かったです。

留学の動機

海外での研究経験が今後のキャリアで大きな自信となると確信していて今回研究留学を検討しました。研究計画を3つ用意して、そのうちの1つに興味を持ってもらい共同研究が可能となりました。英語で研究ディスカッションして研究を進める体験をしようと考えていました。また、正式に自分で0から組み立てたテーマで共同研究をするのは初めてでした。

成果

論文執筆して、時間はかかりましたが、無事論文が採択されました(2020年2月)。
また、多文化共生の一部を体験しました。他の文化を積極的に理解しようとするフランス人・その他の国出身の人が多く、国籍の定義などについて考えさせられました。

ついた力

プロジェクト収束力

研究はプロジェクトの一形態であり、必ず「収束」させる必要があります。私の場合は論文を書くことがゴールでしたので、滞在中に終わらせる必要がありました。共同研究者たちともっとマメにコミュニケーションを取って、プロジェクトを終わらせることに注力すべきでしたが、それでも当時の自分の全力でプロジェクトを終わらせるように努めました。

今後の展望

私の研究分野は元々医薬品製造のプロセス改善(製剤・生産管理・化学工学などとも呼べます)です。卒業後ポスドクとして数ヶ月過ごしたあとで、外資製薬企業の日本ブランチに入社して、その後キャリアを積んだらその会社のアメリカの研究所へと進んで行くつもりです。英語でのコミュニケーションに臆せず自分の専門知識に自信を持ち突き進んで行こうと思います。

留学スケジュール

2018年
10月~
2019年
3月

フランス(ストラスブール)

研究室へ滞在して、現地計算資源を使った機械学習手法の開発を行った。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

60,000 円

生活費:月額

30,000 円

近くの美術館で休日を過ごす
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

60,000 円

生活費:月額

30,000 円

スペシャルエピソード

留学前後での、自分の変化

元々フランスは旧植民地からの移民を受け入れる多民族国家で、ことストラスブールでは多くの移民がいた。全員非常にオープンな性格で、相手の国の文化にも常に興味を持っていた。ジョークにも国民性を取り入れたりするので面白かったが、一方で自分が全然他国の文化を知らないと感じた。日本語を喋れるフランス人もちらほらいるほどで、英語が世界の中心ではないのだと感じた。

現地の大学の語学の授業でフランス語を学んで、日常生活では使えるようになった(元々はスペイン語が第二外国語だった)。以降、BBC News以外にフランス語のニュースも追うようになった。
現地の情勢を(当時はgillet jaunesがデモをしてストラスブールでは発砲事件があった!)知るにはやはり現地語を理解する必要があるし、現地語を喋れることで相手ともっと親密になれると感じる。Dropsという単語アプリで、フランス語を計2500語学んだし、HelloTalkというアプリでフランス人たちと日/仏作文を直し合っていて、今後は自分の友人の話す言語を少しずつ学んで行くつもりである。例えば自分の場合は帰国して現在ではインドネシア語を学習している。

アジア圏を疎かにしていたことを反省しつつ今後は中国語→オランダ語→ラテン語→ドイツ語などと進んでいこうと思う。

Strasbourg Cathedral

フランス語の授業+Podcast+単語学習アプリ

  • 語学力 : その他の言語

研究室内は英語で話すといけますが、街中はフランス語を話すしかありません。現地で提供されていたフランス語の授業、大阪府立大podcast、Dropsという単語学習アプリを使いフランス語に慣れていきました。勉強して駅でホームを聞いたり、初めて買い物するスーパーでカードが使えるか聞いたり、一応味を聞いたりできました。
美容院での散髪のときだけはどうしようもなく、うまく説明できないまま一回「フランス人の考える東洋人カット」にされてしまいました...。

現地語が分かるというのは、孤独感を和らげる要因となりました。フランス人は英語を話したがらないので、現地語を話せると少し打ち解けられる気がしました。

留学前にやっておけばよかったこと

特になし。留学前にTOEFLスコアアップスクール、英会話スクールに通いせめて英語に自信を持てるようにしたのは良かったと思う。もちろん現地語をなめらかに話せる、あるいは研究分野にしっかりした自信を持って望めるようにすると、臆することなく様々な問題に立ち向かえるだろう。

留学を勧める・勧めない理由

留学は確実にした方が良く、言語も違う現場で真に問題解決力が磨かれる気がします。留学の前は7週間インドネシアにいたことがありますが、それもタフな体験でした。全く思考体系の違う国で過ごすのは大変でした。ストラスブールでの滞在は、現地人が日本にも興味があったために比較的ラクでした。また、同じく留学生も多くてみんな仲良くしてくれました。これは非常に大きな財産となります。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学は明確に人を変えると思います。日本の社会制度・文化の良い面と悪い面を学べるでしょう。日本以外の国で生きていけるという確信は社会人になっても視野を広く持ち続けるきっかけになると思います。海外で職を得たり、海外企業と一緒に仕事をする場面で現地で知り合った友達と連絡を取れたりすると非常に楽しくなっていくでしょう。留学で得た交友関係は維持しましょう。ぜひ頑張ってください!