留学内容
エディンバラ大学で、英国のスパイ文学・映画・演劇・テレビにおける男性同性愛の表象について博士論文を執筆しています。古くから英語圏ではスパイと男性同性愛者が同一視されてきた歴史があり、そうした歴史がスパイ・フィクションにおいて、1950年代から現代に至るまでどのように表象されてきたのかを探っています。所謂スパイものというジャンルは、英国では20世紀を通じ広く親しまれてきました。そのようなジャンルにおける同性愛者の表象を分析することで、大衆的想像力の中で同性愛がいかに扱われてきたのか、そしてその表象は英国における同性愛者の歴史とどのような関係にあるのかを、ジェンダー研究・アダプテーション研究の視点から研究しています。
以上の内容の博士論文執筆に加え、エディンバラ大学の学部生向けの演習指導を担当しています。その週のテーマに合わせ問いを設定し、学部生のディスカッションをまとめ指導する役割を担っています。学生のレポートの採点も担当し、英国の大学での貴重な教育経験を積むことができています。