留学内容
UCL人工知能センター(University College London, AI Center)で自然言語処理の基礎研究及び論文執筆を行いました。研究トピックは「自然言語処理を活用した科学論文解析」です。具体的には、膨大な数の論文を自動的に効率よく計算機が解析して情報・知識を獲得し、重要な論文の検索など研究者に役立ち、イノベーションにつながるシステムの基盤技術に関する研究を行いました。当トピックにおいて、二つの研究に取り組みました。一つ目は「論文解析に必要な自然言語処理の基礎技術」に関する研究です。二つ目はバイオ分野の研究室との学際的な共同研究で「バイオ分野の論文解析を発展させて、複雑で全容が解明されていない大腸菌の代謝経路の全体像を計算機で推論しよう」という試みです。いずれも一定の研究成果が得られ、帰国後に言語処理系の学会とゲノム解析系の学会で成果発表しました。また、難関国際会議へ論文を投稿しました。査読結果は不採録となり、形に残る成果とはなりませんでしたが、論文執筆のノウハウを学ぶ良い機会になりました。