留学内容
研究は複雑・細分化されており,世界中でグループを組んで行われています.将来世界で活躍できる研究者になるために,海外の研究室で海外の研究者と共同で研究することを目指しました.私は国内の学校で伝熱工学という分野を勉強しており,特にふく射と自然対流の複合伝熱現象に関する研究を行っています.この複合伝熱現象は主にオーストラリアで行われている太陽熱発電の熱効率低下を促しているものです.この問題に対して研究を行っているグループで研究を学ぶことで「グローバルな研究者になりたい」と「専門知識を深めたい」の2つを達成することを目指し留学を行いました.現地では主に3つのことに取り組みました.1.Matlabを用いたデータ解析用のプログラム作成,2.実験に用いる断熱材の熱伝導率(物性値)の測定,3.加熱平板からの対流熱伝達を防ぐためのエアカーテンの有効性の評価です.学問を教科書から学ぶのではなく実際に使用して身に着けるために,自ら実験条件を考えることを意識しました.最終的には,異なる温度の平板から生じる熱損失をエアカーテンによって抑えられる可能性が見えてきました.