留学大図鑑 留学大図鑑

りーさん

出身・在学高校:
山口県立下関南高等学校
出身・在学校:
宮崎公立大学
出身・在学学部学科:
人文学部国際文化学科
在籍企業・組織:


最終更新日:2020年12月18日 初回執筆日:2020年12月18日

イスラーム教の女性とヴェール

留学テーマ・分野:
イスラーム教
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Puri Bahasa Indonesia
  • インドネシア
  • ジョグジャカルタ
留学期間:
5ヶ月20日
総費用:
1,300,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 870,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
インドネシア語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<インドネシア語技能検定試験 D級 >

留学内容

留学のテーマは「ムスリマのヴェール理解」です。イスラーム教徒が8割以上を占めるインドネシアで、インドネシア語でのインタビュー調査を通して、彼女たちがまとっているヴェールについて理解を深めたいと考えました。留学計画は、インドネシア語の語学学校に通いながら、そこで出会ったムスリマに対話形式の調査をすることです。また、積極的にコミュニケーションをとり交流の幅を広げて男女ともに話を聞いてみることにもしました。加えてインドネシア文化にも触れたいと考え、芸術、音楽、観光など様々な伝統文化を経験することも計画に組み込みました。その結果として、5人のムスリマにヴェールや日常生活について沢山質問できたこと、ヴェールを着用できたこと、ガムランやバティックやワヤンなどの伝統文化を体験したことなど自分が今までに経験したことのない沢山の体験をすることができました。

留学の動機

留学のきっかけは、大学2年生の時に希望者のみのインドネシア留学に参加したことです。インドネシアについて全く何も知らなかったので、行ってみたいという好奇心から参加しました。実際に行ってみるとモスクやアザーンなどイスラーム教を身近に感じショックを受け、特にムスリマが着用するヴェールにとても興味を持ちました。それらのことがきっかけで、ムスリマについてもっと知りたいと再度インドネシア留学を決意しました。

成果

留学中はムスリマにインドネシア語でヴェールについてインタビューすることができました。その結果、彼女たちは信仰心以外にもオシャレや日よけや利便性を重視してヴェール着用を選択していること、男性からの視線を防ぐことなど着用に至った背景も踏まえて沢山の話を聞くことができました。イスラーム教と接する機会がなかった私にとって彼女たちの話はどれも新鮮で、自分の視野を広げ多様性の重要さを実感した留学となりました。

ついた力

挑戦する力

留学前の私は、何事にも一歩踏み出すまで時間がかかっていました。見知らぬ食べ物や文化に接するときはいつも怖気づいてしまっていました。しかし、留学の序盤で新しい事、まだ知らない事に挑戦する楽しさを知りました。私が知らない世界を見たり知ったりできることがとても嬉しく、失敗も成功も貴重な経験であることを学び、留学中はそこでしか経験できない食や衣服、文化に全て挑戦することができました。

今後の展望

今後は継続的にインドネシア語の勉強を続けて、現地で出会ったムスリマ達とも連絡を取っていきたいです。また就職先では留学で得た力を活かして、多様性を尊重しながら沢山の人と関わって働きたいと考えています。

留学スケジュール

2019年
8月~
2020年
1月

インドネシア(ジョグジャカルタ)

留学の内容はムスリマのヴェールについて理解することです。インタビュー調査を通して、彼女たちが着用しているヴェールについて調査をしました。毎日語学学校に通い、休憩時間や空き時間にムスリマの先生達とずっとお話をしていました。また現地でできた友人と観光や買い物に行って交流を深め、毎日どこかに行く、誰かとコミュニケーションをとることを心がけて生活しました。初めは宗教的な話を聞くことに戸惑いがありましたが、ムスリマ達と徐々に信頼関係を築いていくうちに個人的な話もしてくれるようになったことがとても嬉しかったです。異文化を理解する上で対話がとても大切だということを学びました。

費用詳細

学費:納入総額

664,000 円

住居費:月額

256,000 円

生活費:月額

380,000 円

項目:総額

1,300,000 円

教室ではこのような雰囲気でお話ししていました!
費用詳細

学費:納入総額

664,000 円

住居費:月額

256,000 円

生活費:月額

380,000 円

項目:総額

1,300,000 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

ジョグジャカルタでは市営バスが運行していて、ほぼ市内全域を巡ることができます。値段は一律Rp.3,500(日本円で約26円)とかなり安いため、観光や移動の手段として重宝されています。しかし日本のように時刻表がなく、いつバスが来るのか分かりません。私は係員が常駐していない無人のバス停からバスに乗ってみたいと考え、空港に向かうバスを待っていました。待っている途中で地元の70代くらいの女性がバス停にやってきて、「空港に向かうバスはこっちの方向から来るよ」と教えてくれました。しかし待っても待ってもバスは来ず、2時間後にその女性が教えてくれた方向からバスがやってきましたが、空港行きではないと言われてしまいました。結局オンラインタクシーを呼んで空港に行きました。土地勘のない場所で初めて乗るバスを利用することに不安はありましたが、インドネシアでゴム時間と呼ばれる時間を体験できました。しかし、あまりにも無謀な挑戦はするべきではないなと実感しました。

どこまで乗ってもこの値段です!

とにかく野菜を食べることを意識!!

  • 生活 : 食事

インドネシア料理で一番多いのが揚げ物です。何でも揚げてあるので、逆に揚げもの以外を探すのが難しいです。また小麦粉や砂糖を多く使っている、とても辛かったりする食べ物も豊富であまり健康にいいとは言えません。しかし、安くて手に入れやすいのでついつい買ってしまうことが多かったです。そこで私はなるべくlotek、gado-gado、pecelのどれかを食べるようにしていました。pecelは茹でた野菜に唐辛子の辛さが強いピーナッツソースがかかっていたためあまり食べていませんでしたが、lotekとgado-gadoは野菜が豊富で食べやすく常に食べるよう心掛けていました。ジョグジャカルタは学生の街と言われていて、物価も安いため色々な料理に挑戦することができますが、揚げ物や甘いものの食べ過ぎには要注意です。あとは、バイキング形式のレストランで野菜を多めに取って食べるのもおすすめです!

これから留学へ行く人へのメッセージ

「海外で沢山ショックを受けてきてほしい」というのが私のゼミの先生からの言葉でした。最初はその言葉の意味が理解できませんでしたが、実際に留学に行ってみて「ショック」を受けることがとても大事なんだと知ることができました。自分の固定観念や思い込みに気づかされ、新しい世界を知ることができるからです。これから留学に行かれる方々には、沢山の「ショック」と出会ってどんどん成長してほしいと思います。