留学大図鑑 留学大図鑑

さり

出身・在学高校:
秋田県・秋田県立角館高等学校
出身・在学校:
岩手大学
出身・在学学部学科:
教育学部
在籍企業・組織:
教職


最終更新日:2021年01月08日 初回執筆日:2021年01月08日

地域に根ざしたICT教育

留学テーマ・分野:
海外インターンシップ
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • 岩手大学 教育学部 学校教育教員養成課程
  • オーストラリア
  • メルボルン・ブリスベン・ゴールドコースト
留学期間:
5ヶ月
総費用:
1,300,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,000,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

【目的】・どういったICT 教育が展開されているのかを学び、電子機器を使用した教育の効果的な方法を知
     る。そして、日本の教育で還元できそうな知識・技能を身につける。
    ・現地の子供達に日本の文化を味わってもらい、親しみを深める。
【内容】小学校でのインターンシップ(教員アシスタント・T1として日本文化の授業を行う)
    オーストラリアにある3つの小学校を訪問し、インターンシップ・ボランティアを行う。
 日本語と英語を学ぶバイリンガル小学校、私立の小学校といった、同じ小学校でも学校の環境が違ったところで活動してきました。共通点は、どの学校も学校のインターネット環境や、電子機器の設備が整っていて、授業のほとんどでICT機器を使っているところです。先生方は、普段の日本の教育では見られないようなICT機器の使い方をしていて、児童が意欲的に学習できる新しい授業の方法を学ぶ事が出来ました。

留学の動機

1ヶ月間の小学校教育実習の際に、外国語の授業を電子黒板を使って行いました。しかし、電子機器を活用した授業の経験がなく思い通りに授業が進みませんでした。担当の先生からも、「先生達も電子機器を使った授業に苦戦しているんだ〜。」という声や、海外は先進的にICT教育を行っていることを知り、このままではいけない!と思い、留学を決意しました。

成果

ICT教育に関する知識が増えたことが一番の収穫です。ICT教育先進国の現状を自分の目で見て、授業や先生方との交流を通して、日本では味わえないたくさんの経験ができました。日本の学校にもこれからタブレットなどの電子機器が導入されてくるので、まずは自身のICT活用指導能力の向上に努めたいと思います。

ついた力

受け入れる力

様々な文化を背景とする人との出会いを経験し、心が寛容になったと感じています。私が出会った人たちは、思ったことを言葉で表現するので、日本人と接するときとは違った感覚でした。思ったことは伝えるはっきりしているところがとても素敵に感じ、人と正面から向き合うことの大切さを学びました。言われたことも、文化もまずは受け入れて、柔軟にそして前向きに物事を捉えるようになりました。

今後の展望

今後は小学校教員として地元で働きます。留学で学んだICT教育技術を取り入れた授業を行ったり、研究し続けることはもちろんですが、トビタテを経験した教員として、留学の価値を伝えながら、子どもたちの将来の選択肢の幅を広げていきたいです。また、同じ分野を研究するトビタテ生や留学でつながった人々と協力し、海外にも視野を広げられるような子どもたちを育成していきたいと思います。

留学スケジュール

2019年
9月~
2020年
1月

オーストラリア(メルボルン・ブリスベン・ゴールドコースト)

【9月〜メルボルン】
1ヶ月語学学校へ通い、その後は、現地の日本語と英語を使用するバイリンガルの小学校でボランティアを行いました。主に日本語を使った授業のサポートを行ったり、ICTを専門的に扱う先生ともお話をする時間をいただいたりしました。

【11月中旬〜ブリスベン】
現地の小学校で2週間程、インターンシップを行いました。
英語で算数などを教えたり、パソコンでテストを行う際に観察や補助を行いました。日本の文化を教える機会があったので、折り紙を子供たちに教えました。

【12月〜ゴールドコースト】
小学校英語に関わる授業を受講しながら、幼稚園・小学校でインターンを行いました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

子供たちの折り紙作品
電子機器を使用した授業の様子
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

初めて一人で海外に足を踏み入れ、右も左もわからない私にたくさんサポートしてくれた友達!
国籍もいろいろ。母国語話者同士だと、なんとなく会話していて、言葉ついてあまり考えたことがありませんでした。留学中は、英語がパパッと出てこなくて、意思疎通を図ることが大変なときもありましたが、世界共通言語である英語を通して、いろんな国籍の輪を広げることができました。
自分の言葉が通じるって、相手の言葉がわかるって、本当にすごい。
この出会いは、一生の宝物となりました。
住むところは違うけれど、これからもこのご縁を大事にしていきます。

たっっくさん助けてくれた日本人のお友達
Lovely friends

何かを犠牲にしても挑む留学の価値

  • 単位・留年 : 休学・留年

留学を決断するにあたって、悩む点は、お金や休学ではないでしょうか。私は、トビタテ留学でお金を支援していただいたので、休学の決断について記そうと思います。
教育学部だったので、主面教育実習・副免教育実習があり、原則各学年で単位を取得しなければいけませんでした。そのため、留学すると自動的に留年が決まってしまいます。同級生と一緒に卒業できなくなったり、自分だけ一年遅れて社会人になることに虚しさがあったりしました。それでも留学は私が今できるチャンスだと思い飛び立ちました。帰国して考えてみると、本当に行ってよかったと感じています。
社会人になると長期的に海外に滞在できることはあまりないと思うので…
留学はみんなができるものではありません。チャンスが目の前にあったら、ぜひ飛び込んでみてください!

留学してこその、貴重な出会い、お話、経験。

留学前にやっておけばよかったこと

日本の文化を知っておくことです。海外にいって外国人と日本の話をすると案外、相手の方が詳しい…なんてこともありました。私の場合、小学校でインターンしていたので子供たちから日本のことを聞かれたり、折り紙の折り方を聞かれたりしましたが、全てに答えられずインターネットを頼ることもありました。日本を知ることは、海外に行くために必要なのではなく、日本人として知っておくべき知識だと感じています。

留学を勧める・勧めない理由

留学を進める理由としては、自分のQULが上がるからです。海外生活で楽しいことが全てではありませんでしたが、この経験はこれからの人生のどこかで活きると思っています。実際に試験でも留学に関して試験官が興味を持ってくれたり、強みとしてアピールできたりしました。留学は、自分の中にある何かを変えてくれるはずです。

これから留学へ行く人へのメッセージ

不安でも楽しみでも、渡航前にどんな感情を抱いていても、結局はなんとかなります。大丈夫。