留学内容
日本人のいないインド系のスタートアップでデータサイエンティストとしてインターンを行う。インターン先はAQI INDIAというインドの大気汚染問題に取り組んでいる企業である。インド全土のAQIのデータは保持していたが、データサイエンティストがおらず、データを活用できていないことが企業の課題であった。インターンシップでは、企業の課題をデータサイエンスを使ってどう解決するかを考えるところから始め、モデルの作成を行い、最後はアプリケーションへの実装を行った。
最終更新日:2021年01月08日 初回執筆日:2021年01月08日
語学力:
言語 | 留学前 | 留学後 | |
---|---|---|---|
英語 | 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<TOEIC710点> | → | 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル |
日本人のいないインド系のスタートアップでデータサイエンティストとしてインターンを行う。インターン先はAQI INDIAというインドの大気汚染問題に取り組んでいる企業である。インド全土のAQIのデータは保持していたが、データサイエンティストがおらず、データを活用できていないことが企業の課題であった。インターンシップでは、企業の課題をデータサイエンスを使ってどう解決するかを考えるところから始め、モデルの作成を行い、最後はアプリケーションへの実装を行った。
学部4年次に1年間、高齢者見守りシステムを開発するインターンシップにデータサイエンティストとして参画していた。ただデータ分析をするのではなく、高齢化という日本の問題に取り組むことに大きなやりがいを感じていた。この経験から将来は世界の問題を解決できるデータサイエンティストになりたいと思い、インドのスタートアップでのインターンシップに挑戦することを決意した。
インターン先企業では、当初はAQIの値をリアルタイムで可視化するアプリケーションを提供していたが、僕が作成した機械学習モデルを使うことで将来のAQIの値を予測することができるようになった。
厳しい環境でもがく力
インターン先には日本人がおらず、データサイエンティストもいない環境であったため誰かに頼ることはできない環境であった。それだけでなくインドの食や衛生面にも慣れず多くの困難があった。インターン中は何度も心が折れそうになったが、厳しい環境の中でも必死に自分ができることを少しずつ積み重ねることで、結果的には目に見える成果を残すことができたと思う。
今後は社会課題に対してデータを持って解決できるデータサイエンティストになりたい。
2019年
9月~
2020年
3月
デリーの郊外であるRohiniを拠点としてインターンシップをした。勉強会に積極的に参加し、企業やITを学ぶ学生とのコミュニティ作りに取り組んだ。
学費:納入総額 - 円 |
住居費:月額 50,000 円 |
生活費:月額 50,000 円 |
学費:納入総額 - 円 |
住居費:月額 50,000 円 |
生活費:月額 50,000 円 |
データサイエンスとして働くことや、インドのスタートアップの人たちとコネクションを作りその仕組みを学ぶことが目的であったが、留学期間中に最も考えらされたことは貧困の問題であった。
特に都市部ではお店の周りで風船や花を売る子供たちと多く出会った。お金を渡してもそのお金が子供たちによって使われるかわからないことや、お金を渡しても本質的な問題の解決に繋がらないことから自分が彼らのために何かできることはないのかを毎日考えていた。今でも何が正解かは見つけられていないが、この問題については引き続き向き合っていきたいと思う。
勉強会でのインド人エンジニア学生との出会いは今でもモチベーションとなっている。インドではカーストの影響や給与水準の高さからエンジニアは人気の職種となっている。そのため、彼らは必死に勉強し、積極的に勉強会に参加していた。また、有名企業のエンジニアとコネクションを作るためにLinkedinの連絡先を交換し、Linlkedinでは勉強会や自分で勉強したことのアウトプットをしていた。今でも彼らとは連絡をとっており、学んだことを共有しながら互いに良い影響を与え合っていると思う。
以下はインドでインターンシップをするために僕が行ったことです。
[1]海外インターン仲介業者を利用する
[2]Twitterで検索
[3]企業に直接メールを送る
[4]Twitterで現地にいる日本人にDMを送り、アドバイスを受ける
[5]Facebookのコミュニティを活用する
最終的にインターンシップを見つけることができたのは「[5]Facebookのコミュニティを活用する」です。
Facebookのコミュニティに「Bangalore startup connect」や「Delhi Startups」というものがあります。ここに自分の経験やインターンをしたい趣旨を投稿すると合計40の企業の方から声をかけてもらい、結果インターンシップ先を見つけることができました。
インターンシップの選考方法としては、電話面談やスキルシートの提出、データサイエンスに関わる課題を提示する企業など様々でした。
インドでインターンシップをしてみて感じたのですが、インドは電話文化があると思います。メールはあまり返事が返ってこないですが、電話をすると対応してくれることが多いので、インターンシップを探す時にも電話でやりとりをするとスムーズに交渉が進むかもしれません。
海外でインターンシップ先を行う場合は無給であることが多いですが、給与交渉や手当ての交渉は積極的に行うべきだと思います。また、最初は無給でも最終的な成果物ができた後に報酬を求めることも可能です。
僕の場合は、当初は昼食のみの支給でしたが、交渉の結果、衛生的環境が保たれたホテルと毎日の昼食を提供してもらうことに成功しました。
インドの準公用語は英語であるため英語が通じると思っていましたが、郊外では通じないことが多く都市部でもタクシーやリキシャーの運転手には通じないことがありました。また、インターン先でも英語が話せない人が半分いて、社内の会話はヒンディー語で行われていました。そこで簡単なヒンディー語が話せると現地の方々とコミュニケーションが取りやすく簡単に打ち解けることができたため、インドに留学する人はヒンディー語の練習もしておくと良いと思います。