留学内容
大学では2学期から法学部に属し、主にEU法・移民法・人権などの授業を履修しました。留学生であれば学部生でも修士の授業を選択することができたので、人権と移民法の授業は修士課程のものを履修しました(修士の方がより難民問題に特化した内容だったからです)。EU法の授業では、難民受け入れの大半を占めるEU圏全体で共通する人権・移民に関する法律を学び、ヨーロッパの進んだ難民政策や多民族国家ならではの様々な問題を知り、難民問題の因果関係の複雑さを突きつけられ、知れば知るほど愕然とする日々でした。2019年11月より、難民支援団体(JRSリヨン支部)にてボランティアとして活動しました。活動内容は、週1・2回行われるミーティング、難民同士の意見交換会・交流会、難民と難民受け入れ家庭(または受け入れを検討中のご家庭)との交流会が定期的にあり、一日旅行や屋内スポーツなどのイベントは不定期で主に週末に行われました。難民とボランティアという関係を超えて、仲間のような友人のような関係を築くことができ、どのような背景で難民としてフランスに来ることになったのか、難民申請の難しさやフランスでの生活の厳しさなど、一人一人バックグラウンドは違えど難民の多くが直面する多くの問題やフランスの受け入れ体制について話を聞くことができるようになりました。