留学内容
持続可能な食・農の在り方を探るべく、大学院のダブルディグリープログラムを利用して農業大国フランスのボルドー大学へ留学をしました。風土に根ざした食資源でひととまちを元気にする方法を学びたいと考え、具体的に次の3つの活動を行いました。
①風土(環境)と植物の関係性を紐解く研究:実践活動として、フランス国立農学研究所に半年間ラボインターンシップをしました。日本には無い酵素活性測定ロボットで高速かつ大量に、環境条件の違いによる植物の代謝変化を捉えることを目指し、実験に取り組みました。
②植物代謝やバイオテクノロジーに関する授業の履修:ボルドー大学大学院での授業は、多くの論文を読み込みプレゼン発表をする課題が複数回あり、知識だけではなく要約力やプレゼン力を鍛えることができました。
③ワインの街ボルドーの事例の探索:ボルドーは食資源を生かしたまちづくりのロールモデルであり、日々の生活においてもワインを身近に感じました。また、ワイン博物館で歴史を学んだり、街のワインショップに足を運んだりしました。
新型コロナウイルスの蔓延の影響により開始2ヶ月半で帰国を余儀なくされましたが、オンラインで留学を継続しました。滞在できた期間は短かったものの、植物代謝に関する専門知識を身につけることができたとともに、食や農に対する多様な視点を得ることができました。