留学内容
2015年9月、国連サミットで2030年までに達成すべき17の『持続可能な発展目標(SDGs)』が採択されました。その目標の1つである『持続可能なまちづくり』において、環境問題や貧困などの社会問題への対応と並び、世界の文化遺産及び自然遺産の保護・保全の強化という項目が挙げられています。
一方、フランス語で「継承されるべきものやこと」を意味するpatrimoineという概念は、その意味の多様性や歴史の深さから、文化遺産の保存活用に留まらず、SDGsの掲げる持続可能なまちづくりにも寄与するものであると考えられます。同概念についての知識と技術を社会に還元できるレベルまで高めることを2年間の留学の到達目標とし、1) patrimoineの概念・体系理解、2) 都市計画論や方法論の学修、3) 実践活動という留学計画を立てました。座学を中心に1) 2) で得た知見を、3) でアウトプットするというものです。
1年目を終えた今は、1) 2) の学修を進めている段階です。今後のスケジュールとしては、2年前期で1) 2) を一段落させ、同後期にはアウトプットとしてのインターンシップと論文執筆に専念する予定です。