留学内容
博物館の展示機能について学ぶため、世界でも有数の博物館を多く抱えるロンドンに留学した。授業では美術史や博物館学について学び、課外活動ではロンドン市内の博物館を調査見学した。
最終更新日:2023年02月01日 初回執筆日:2023年02月01日
語学力:
言語 | 留学前 | 留学後 | |
---|---|---|---|
英語 | 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<IELTS6.5> | → | 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル |
博物館の展示機能について学ぶため、世界でも有数の博物館を多く抱えるロンドンに留学した。授業では美術史や博物館学について学び、課外活動ではロンドン市内の博物館を調査見学した。
留学以前に行った友人とのロンドン旅行で都市がもつ文化的な豊さに圧倒され、なんとしてもこの地で学びたいと思い留学を決意した。
美術史、博物館学について見識を深めた。特に博物館がもつ社会的機能について学べたことは就職や自身のキャリアを考えるうえで糧になった。また縁あって参加した博物館でのデジタルアーカイブ作業では、博物館のバックヤードに入りアーカイブ構築について実地で知ることができて貴重な体験だった。またこれを通して現地での人的ネットワークも構築できた。
積極的行動力
とにかく自分の興味が向いたことは実行してみるようになった。周囲のひとに協力を仰いだりコンタクトをとることに尻込みせず、持ちかけられた話にはひとまず乗ってみることで新たな出会いや経験を得ることができた。
ひとまず博物館関係の民間企業への就職を予定している。これからは現場に関わりつつ、アカデミアとの橋渡しをするような存在になりたいと考えている。
2021年
10月~
2022年
6月
大学寮(大学が提携している業者が運営している)で、6人一組のフラットに住む。現地大学生もいれば留学生もいる環境で、交流もありつつ楽しく過ごした。夜、英語論文と格闘しながら、ふと隣の部屋から漏れ聞こえるインド音楽に耳を傾けたとき(隣の部屋のインド人の男の子はよく友達を部屋に招いていた)、自分がとても遠くに来ていることに気づいた。日本から離れた土地で生活として身を置く感覚は、なかなか得られない。
学費:納入総額 - 円 |
住居費:月額 960,000 円 |
生活費:月額 80,000 円 |
学費:納入総額 - 円 |
住居費:月額 960,000 円 |
生活費:月額 80,000 円 |
イギリスはマーケット文化が盛んで、私の住んでいたところでも毎週日曜日になると道の一帯にストール(出店)が並んで野菜や乳製品、ベーカリーを売っていた。留学初期は「見るのは楽しいけど、実際買うのはお店のひととコミュニケーション取らないといけないし…」と英会話が苦手な私は躊躇していたが、徐々に生活にも英会話にも慣れ、最終的にはお店のひとに"Good Morning!"とコックニー訛りで声を掛けられても笑顔で応じられるようになった。毎週末、焼き菓子や手打ちパスタ、ときには屋台メシを買い、そのたびに少しでもその土地の一員になっている気がして、とても嬉しかった。
留学当初、英語が流暢に話せるわけではなかった私にとって、授業をはじめ生活のあらゆる場面で英語が求められる状況は逃げ場がなくつらかった。自分の肌ひとつ隔てたすべてが異文化であり、自分の身しか「自分」に帰属するものがないような感覚はとても不安で、LINEなどのSNSで日本の両親や友人とつながっていることが唯一の安心だった。しかし時間が経つにつれて英語に慣れ、生活の感覚がつかめるようになると、次第に外への恐怖心も和らいだ。あまりにしんどいようなら所属大学なりで適切なメンタルケアを受けるのがひとつの手だが、異文化に身を投じる以上このようなカルチャーショックはつきものであり、時間に任せて慣れるのを待つというのも有効だと感じた。
私はビザの発行が遅れて渡航を2週間延ばした。年度代わりの8~9月はビザセンターが非常に混雑する。私が申し込んだとき、2週間で届くといわれていた通常ビザが結局3週間かかった。3万円ほど上乗せすれば優先手続きで早く済んだそうだが、それを躊躇したせいで渡航直前までビザがくるかどうかやきもきしながら待つ羽目になった(ビザの申請にはパスポートを提出してしまうので、動くに動けなくなる)。よほどの余裕があるならともかく、通常通りのスケジュールでビザ申請をするときは、優先手続きをしたほうが精神的には安心する(まぁそうしてみんなが優先ビザ申請した結果、優先ビザでさえ通常より時間がかかるわけだが…)。
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