留学内容
開発学を学ぶべく、政治哲学やイギリスの開発の歴史などを学びました。また、”医療が行き届いていない地域に医療を届けるにはどうすればよいか”を考え、mHealth(mobile health)などについても学び、授業ではケーススタディーを行いました。
最終更新日:2023年05月02日 初回執筆日:2023年05月02日
語学力:
言語 | 留学前 | 留学後 | |
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英語 | 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル | → | 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル |
開発学を学ぶべく、政治哲学やイギリスの開発の歴史などを学びました。また、”医療が行き届いていない地域に医療を届けるにはどうすればよいか”を考え、mHealth(mobile health)などについても学び、授業ではケーススタディーを行いました。
以前から様々な国で医療を届ける活動がしたいと考えていましたが、そのためには医学の知識だけでは不足していると感じ、高校生の頃から興味を持っていた”開発学”を勉強したいと思うようになりました。学ぶからには開発学の本場であるイギリスで勉強したいと思い留学を決意しました。
大学の講義とは全く違う講義内容、ディスカッションに最初は戸惑うこともありました。特に政治哲学の授業は専門用語や内容の複雑さに苦労しましたが、一緒に授業を受けている現地の友人に協力してもらうことで何とか乗り切ることが出来ました。また、新型コロナウイルス感染症により途中帰国しオンライン授業になったので、課題作成の授業で分からな点は講師に一対一でビデオ通話を繋いでもらい課題提出までたどり着きました。
とびこみ力
友達がいない、知っている人がいないような環境に飛び込む力が付きました。興味を持っていることに関する講師に直接連絡をして、その先生の教室のパーティーに呼んでいただいたり、日本発信プロジェクトのために現地の日本に関する商品を扱う企業に連絡を取って協力してもらうために飛び込みでプレゼンに行ったりすることで慣れない環境にとびこみ、自分の想いを伝え、友人を作り、協力を仰ぐ力がついたと考えています。
今後は留学で学んだことや身についた飛び込み力を生かして、当初の目標通り国内外に関わらず医療過疎市域に対して医療を提供できる医師になりたいと考えています。そのためにもまずは医師としての技量を身に着け患者さんと向き合い、医師として一人前になれることを目指して頑張ります。
2019年
9月~
2020年
3月
主にリーズ大学での授業がメインの生活でした。基本的には授業を受け、終わった後は翌日や翌々日の予習を図書館や家で行い、買い物が必要な日は帰りにスーパーで買い物をし、大学の寮に帰り、次の日は授業開始より少し早く大学に行き予習の続きをした上で授業を受ける、といった生活です。全て英語の授業だったのでついていくためにも予習で分からない点を洗い出し、知らない単語を調べておくのは必須だったと感じています。また、大学の寮は5人のフラットメイトと一緒にキッチンを使用し、時々料理をする時間が被ればおしゃべりをしながら各々作っていました。ただ、生まれた国も育った場所も全く異なる5人が共同生活を行うので、キッチンを誰が汚したのか、ゴミを誰が捨てるのか、放置された洗い物をどうするのか、などトラブルも割と生じていたように感じます。その際はお互いコミュニケーションをとり、特に気をつけるべき点は張り紙をするなどして対応していました。
学費:納入総額 - 円 |
住居費:月額 - 円 |
生活費:月額 - 円 |
学費:納入総額 - 円 |
住居費:月額 - 円 |
生活費:月額 - 円 |
実は幼稚園の時の先生がロンドンにいらっしゃると知っていたので留学が決まった後ご連絡をしたら、なんと私が留学する数ヶ月にリーズにお引越しされることが判明。リーズに着いた日に駅に迎えにきてくださり、その後も毎月のようにご自宅に招いて私を実の娘のように可愛がってくださいました。いつもどこか緊張の糸が張り続けている留学中の生活でしたが、先生と日本食を食べながら日本語でお話をする時間だけはなんだか日本に戻ったようなホッと気を緩めることができる時間となり、留学中の良いメリハリになったと感じています。
新型コロナウイルスの感染拡大により留学を中断し帰国する際も空港までお見送りに来てくださり、悲しく辛い気持ちを少し紛れさせることができました。
帰国後も節目節目で連絡を取るようになり、幼稚園の頃からのご縁がイギリスで再び結ばれたことをとても嬉しく思っています。
私は留学に際してイギリスの他にもう1カ国行く予定にしていました。未来の留学のためにトビタテに申し込み、留学計画を立てながらワクワクしたことは手に取るように覚えています。しかしながら、留学がちょうど半分くらい終了した2020年3月、イギリスにもパンデミックの波が押し寄せ、涙ながらに留学中断の選択をせざるをえませんでした。帰国してから2週間の隔離の間も、自分がなぜ留学したのか、特段成果が挙げられることもなく中途半端な状況で帰国してしまい、この留学をどのように自分の中で昇華すれば良いのか、と自問自答を繰り返す日々でした。しかしながら、留学中に得た“飛び込む力”が自分の心の中で沸々と湧いてきて、帰国後は留学中に学習したmHealthや、興味を持った医療政策についてより深く学ぶため、それぞれベンチャー企業やシンクタンクでインターンをさせてもらい、また所属大学では感染症に関する研究に関わらせてもらうことができました。留学しているだけではできなかったことに多々チャレンジすることができ、留学以上の成果が得られたかもしれないと今はとても満足しています。
おそらく留学した人は誰一人として(留学中断にはならないにしても)全てがベストな状態で物事が運ぶ人はいないと思います。しかしながら、自分の強みは何なのか、自分の学びたいことや興味があることは何なのか、ベストは選べなくてもベターな道はないのか、何度も何度も自省することで、満足する留学生活を送ることができると考えています。これを読んでいらっしゃる皆さんもきっとご自身の強みがあるはずです。留学中、そして帰国後も壁にぶち当たった時にそれが発揮されることを祈っています。
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