留学内容
「お茶で繋がる世界を知る・伝える」
英国のお茶の文化や習慣を学び、日本のお茶文化を伝える。日本と英子の共通の文化である「お茶」を通じ、文化の「違い」を認め合う体験をする。また、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4つの地域や階級によって異なる、英国の生きた英語を体験する。
最終更新日:2023年08月17日 初回執筆日:2023年08月17日
語学力:
言語 | 留学前 | 留学後 | |
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英語 | 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル | → | 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル |
「お茶で繋がる世界を知る・伝える」
英国のお茶の文化や習慣を学び、日本のお茶文化を伝える。日本と英子の共通の文化である「お茶」を通じ、文化の「違い」を認め合う体験をする。また、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4つの地域や階級によって異なる、英国の生きた英語を体験する。
小学生のとき、ホストファミリーとして留学生を受け入れました。しかし 英語が話せず仲良くなれませんでした。その後、英語を勉強し、台湾でホームステイをして英語の必要性を強く感じたと同時に、国により文化の違いがあることを学び、もっと英語や世界の文化を知りたいと思うようになり、留学を希望しました。
イギリスに「日本のお茶文化を伝える」ために留学する予定でしたが、高3だったため、
急遽オンラインで「日本のお茶文化を伝える」ことにチャレンジしました。
現地には行けませんでしたが、日本のお茶文化を伝えると同時にイギリスのアフタヌーンティーの習慣や、現在イギリスで人気のお茶、人気のティールームなど、イギリスのお茶文化について話を伺ったり、今の日本のお茶について話したり意見交換ができました。
工夫して伝えあう力
オンラインで「日本のお茶文化を伝える」ことにチャレンジしました。その際苦心したのが「オンラインで伝えるにはどんなやり方が効果的か」、「どうすれば伝えたいことが正しく伝わるか」ということでした。
オンラインになったことをネガティブにとらえるのではなく「オンライン留学でしかできないこと」はないか考え、オンラインだからできることを探し、オンラインならではのメリットをみつけて活用することができました。
現地に留学に行けなかったことをばねに、大学2年の現在、アイルランドに語学留学をしています。1年間しっかり、語学や文化を学び、今後の進路選択に活かしていきたいと思っています。
2022年
3月~
2022年
3月
◎オンラインで日本のお茶文化を伝える
オンラインで特に難しいと感じたのが、香りや味、感触などを伝えること。そして、お点前を行うときの緊張感など、雰囲気を感じてもらうことです。茶道の細かな所作、お茶やお菓子の香りや味、お茶碗を持った時の感触や重みなどは、現地でないと体験してもらえません。日本の文化に関心のない人に、ただ「茶道の実演」を行っても、単なるデモンストレーションで終わってしまう恐れがあります。そこで、茶道の実演を行う前に、茶道の文化を英語でていねいに説明し、日本のお茶文化に興味と理解を持ってもらうことにしました。
◎オンラインで日本という国・日本の季節感まで含め、お茶文化を伝える工夫について
説明では、茶道だけでなく、日本の季節感、和菓子や着物など茶道に関連のある日本の文化日本の暮らしの中にあるお茶文化について、たくさんの資料や実物を準備しました。説明の際には、味や香りの英語表現を調べ、できる限りわかりやすく伝えることに留意し、興味を持ってもらえそうなところ、知っておいてほしいところにポイントを絞って話をするように工夫しました。また、茶道のお点前のやり方は、後日、日本から送ったお茶道具を使って自分でお点前体験を楽しんでもらえるように、テーブルでも行える「盆略点前」を選びました。
◎オンラインだからこそできたこと
①オンライン留学には、オンラインでしかできないメリットもありました。ひとつは現地に持ち込めない花や和菓子などの実物を見てもらい、茶道で大切な「日本の季節感」をリアルに感じてもらうことができたところです。例えば「春」と言っても日本の春は暖かな日差しや桜の花、イチゴなどを思い浮かべますが、イギリスの春は日本より寒く、桜やイチゴは初夏をイメージさせるというふうに、日本とイギリスでは季節の捉え方が違います。ちょうどオンライン留学が桜の満開時期と重なったため、実際に桜の花を見てもらうことで、日本の3月、4月はイギリスの初夏のような明るさや華やかさと感じる季節だということを感じてもらうことができました。現地に持って行くことが難しい繊細で壊れやすい和菓子についても、季節の模様をあしらった皿に盛りつけてオンラインの画面で見せるなど、暮らしの中に息づく季節感を見てもらうことができました。
②もうひとつは、相手の質問や要望に合わせて、すぐに資料や現物を探して提示できたところです。
今人気のお茶についての話になったときも、「ほうじ茶ラテ」など新しくペットボトルで販売されたお茶を調べて手配し、翌日、説明することができました。これらは日本にいて交流したからできたことで、オンライン留学のメリットだと思いました。
学費:納入総額 - 円 |
住居費:月額 - 円 |
生活費:月額 - 円 |
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オンライン留学ということで、語学学校の先生もイギリスのお茶文化を伝える様々な工夫をしてくださいました。
授業外の時間にティールームに取材に行き、人気のアフタヌーンティーを調べたり、今はやりの新しいお茶、自分の家のお茶の楽しみ方など、スライドにまとめたり、実物を準備したり。詳しくわかりやすく、説明していただきました。
また、「ホームステイをすることができたら、こんな家に住むんだよ」などイギリスの生活でできる体験について教えてくださいました。
行けなかったのは悔しかったのですが、親身になってトビタテ留学を成功させようと考えてくださったことに、心から感謝しています。
オンライン留学のデメリットとして、お茶を伝えるために重要な、味、香、動きが伝わりにくい状況がありました。また、拙い英語を伝えるために助けとなる表情やジェスチャーも画面ではなかなか見えずらく、どうやって伝えようか悩みました。
その解決方法として考えたのが、なるべくたくさんの「ニュアンス」を伝える言葉を覚えることです。
お茶の緑色も、緑茶の色、抹茶の色、ほうじ茶の色など様々ですし、香も、緑の瑞々しい香りや香ばしい香りなど、たくさん調べ、自分の伝えたいことや気持ちにぴったりの言葉を使うように頑張りました。
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