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ねこ侍

出身・在学高校:
学校法人暁星学園
出身・在学校:
出身・在学学部学科:
在籍企業・組織:


最終更新日:2024年02月02日 初回執筆日:2024年02月02日

教育を通して貧困を無くす方法を考える

留学テーマ・分野:
短期留学(3か月以内、語学・ボランティアなど各種研修含む)・海外ボランティア
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Marianist Trust
  • インド
  • ベンガルール
留学期間:
34日間
総費用:
600,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 390,000円
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」  - 円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル

留学内容

インドでは地域や民族、男女間に社会・経済格差があります。加えてそれは教育格差の一因にもなっています。私はこれまで国内で、困難を抱える子どもたちへのボランティア活動を継続してきました。この経験を生かし、今回、国内外での貧困問題の解決につながる教育のあり方を探究するため、私の学校の設立母体であるカトリック団体のマリア会のインドの修道院を拠点に、複数の教育関連施設で活動を行いました。主な活動内容は、「英語で授業を行う」、「貧しい子どもの家庭を訪問して登校を促す」、「学校以外の場所にある小さな教育施設に食べ物や生活雑貨を届ける」、「子どもの家族のサポート」、他の教育施設の訪問と交流です。また、修道院に滞在していたので、ミサやパーティーに参加し、今後の問題解決に向け、現地でのネットワーク作りを進めることができました。

留学の動機

私の将来の夢は、社会が抱える課題を、自分の経験を通して伝えられる教員になることです。海外の影響が避けられない今日、世界の現状を理解し、よりよい未来を築くためには、世界の問題について学ぶ必要があります。特に貧困問題に関心をもって留学しようとした理由は、自分の想像できない貧困があることを本で読んだことと、小学生や不登校の子どもたちへの宿泊キャンプに参加して様々な子どもたちと接する機会を持ったからです。

成果

一つ目はインドの組織の方々と繋がることができたこと。二つ目は異文化を理解し、他の文化の価値観に触れることで、大抵の事では驚かなくなったこと。三つ目は実践的な語学力が上昇したこと。四つ目は失敗に対する恐怖心が薄くなったこと。

ついた力

リカバリー力

インドの国内線の移動に慣れてきたころに、飛行機に乗り遅れました。
英語が得意というわけではなかったのですが、自分一人だったので、
今までの人生にないスピード感でいろいろな迷いを振り切って復帰するために行動したので、その時にリカバリー力がついたと思います。

今後の展望

帰国後は学校祭でのポスター発表、附属小学校での授業、学内の全校放送、トビタテ公式NOTEへの執筆などを通して学内外へ発信を行い、現地の子どもたちの教育活動のために寄付も渡せることになりました。今後は自身の夢である教員となって、世界の子どもたちの現状や異文化理解に関する教育活動を行い、課題解決のために行動したり、世界の貧しい子どもたちのために一緒に活動したりする仲間を増やしていきたいです。

留学スケジュール

2023年
7月~
2023年
8月

インド(ベンガルール)

ベンガルールでは主に修道院に併設されている幼稚園、小中学校に通う子どもの生活や英語学習のサポートを行いました。また日本にいる私たちができることを考えるために、中学生に対して生活で困っていることのアンケート調査も実施しました。

修道院に併設されている学校はいわゆる私立学校にあたるので、インドの教育全体を知るために公立学校の見学も行いました。公立学校では、先生が圧倒的 に足りず、場合によっては子ども同士で教えあっているという状態であることが分かりました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

ベンガルールの公立学校の子どもたちと
マリア会の運営している学校の子どもたち
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2023年
7月~
2023年
7月

インド(ブッダガヤ)

事前にインドの教育事情について調べたところ、ほとんどの子どもが学校に行っていることになっていました。しかし、実際に訪れてみると、NPOの運営する学校の開校式に多くの子どもたちが来たり、別の学校では先生も生徒も来ておらず、近くの村まで授業を行うように呼びに行ったりする必要がありました。インドでの最貧州の一つに位置するためなのか、学校が日本と同じようには機能していない状況で、大変だと思いました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

ブッダガヤの学校の子どもたち
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2023年
8月~
2023年
8月

インド(ラーンチー)

ラーンチーでは、主に家庭の事情のため学校に来れていない子どもたちのために活動をしました。一つ目は各家庭をまわって、子どもだけでなく保護者にも学校に通わせるように話をしに行ったこと、二つ目は学校に来ている子どもたちとその家族に食事提供を行ったこと、三つ目は寺子屋のような教育施設への物品の配達です。これらは学校に通うメリットを示し、家族の理解を得るための活動です。子どもたちが学校に通い続けるためには、子どもだけでなく家族を支援することと近くに教育施設があることが重要であることが分かりました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

修道院での食事提供のお手伝い
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

留学中にやってしまった、私の失敗談

前に少し書いたように、インド国内の移動で、飛行機に乗る時に一度、手荷物で持ち込みを禁止されている香辛料を5kg持っており、どうにかできないかと交渉した果てに、飛行機に乗り遅れてしまいました。その際、次の飛行機を探すために空港の職員や空港にいた軍人の方、修道院のブラザーや神父様など色々な人に協力していただき、無事に当日中に移動することができました。しかし、初めて乗り物に乗り遅れたのが飛行機でさらに外国であったので、かなり焦りました。「これはネタになる!」という気持ちで乗り越えました。

死守した香辛料

予防接種が多い…

  • 事前準備 : 渡航手配(VISA、保険、持ち物など)

留学に行った国がインドという国ということもあり、当然ワクチンの種類も多かったです。早めにスケジュールを組まないと留学前に打ち終わらなくなります。私は留学に行く前に、A型肝炎、B型肝炎、腸チフス、狂犬病のワクチンを数回ずつ打ちました。打った後、肩がしばらく痛く、お金も結構かかってしまいましたが、おかげで病気にならず、健康体で過ごすことができたので、予防接種はしたほうが良いと私は思います。

留学前にやっておけばよかったこと

現地の言葉であるヒンディー語をもっと勉強しておけば良かった。自分の活動した場所は、英語だけでは言葉が通じない場所がありました。そういった場所はでは必ず、通訳の方に話しをしており、事前に現地の言葉をもっと理解できるようにしておけば良かったと感じた。英語は外国語の万能薬ではないということも改めて痛感したので、次回はもし、英語圏外に行くのであれば現地の言葉を十二分に学んでから行こうと思った。

留学を勧める・勧めない理由

留学は、自分の殻を打ち破り、さらには今まで持っていた固定観念を壊す良い機会になります。本で読んだことや、見聞きした固定観念を持つことで失敗をすることがあります。しかし、それが自身の成長に繋がります。そのような多くの貴重な経験をできるので、私は留学を勧めます。

これから留学へ行く人へのメッセージ

健康に気をつける、これが私が一番に伝えたいことです。健康に気をつけていれば、満足な留学ができると思います。例えば現地の水道水は飲めないはもちろんのこと、洗面や歯磨きの時も水を使わないということです。さらには現地の食事に慣れるまでは少しずつ口にするなど気をつけすぎることはありません。なので絶対に健康には気をつけてください。