中西 一陽さんの海外留学体験記(留学先:アメリカ合衆国・カナダ・イギリス)|留学大図鑑~先輩たちの留学体験談~|トビタテ!留学JAPAN
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中西 一陽

出身・在学高校:
星稜高等学校
出身・在学校:
出身・在学学部学科:
在籍企業・組織:

インスタの名前になっているAbacusは日本語で「そろばん」という意味です。インスタで留学のこと特にそろばんでの留学とはなにをしたのかなどご相談はお答えさせていただきます。北半球一周したからこそ答えれることもあると思います。


最終更新日:2024年04月17日 初回執筆日:2024年04月17日

世界にそろばんを広める第一歩

留学テーマ・分野:
短期留学(3か月以内、語学・ボランティアなど各種研修含む)・そろばん
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • 北米珠算連盟 アバカスカルガリー
  • アメリカ合衆国・カナダ・イギリス
  • サンフランシスコ カルガリー ロンドン
留学期間:
2ヶ月
総費用:
1,000,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 570,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<英検二級> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

8月1日から約2ヶ月そろばんの世界状況を知るためにトビタテ生としてアメリカのサンフランシスコ、カナダのカルガリーそして、イギリスのロンドンに留学しに行きました。カルガリーではアバカスカルガリー(畠山先生)の所に火、水、木曜日は対面で、金曜日はオンラインでそろばん指導の見学または、実際にそろばんを教えて見るなど色々させていただきました。世界でそろばんはどのように見られているのかを調査することや英語でどうやってそろばんを教えるのかを学びに行きました。そして日本のそろばん教室とどのような相違点があるのかを観察して来ました。また海外のそろばんの大会に視察して、いろんな先生と交流したり海外の教室を回って実際に英語でそろばんを教えたり、英語読み上げ算を実践することで英語✕そろばんの組み合わせを知ってもらうことを目的にして留学しました。日本と比べて緩い海外では保護者は子どもたちに厳しい習い事をさせたいという方が多かったです。また日本人が開いているそろばん教室は日本の教室と似ていましたが、中国出身の先生は九九表の逆バージョンの割り算表を使っていました。例えば81➗9は9と覚えさせていました。反省点としては語学学校ではあまり積極的にそろばんを教えられなかったことです。

留学の動機

中学の時ESS部に入っていたので海外の方と接する機会が多くあり漠然と海外に興味を持っていました。高校に入って、アメリカで行われていたそろばんの大会を視察しに行こうとした際に、カナダの先生が大会終了後先生の教室に来ていいよと言われ、その先生からトビタテを紹介されたので留学に行くことに決めました。

成果

天国と地獄を留学で味わったからこそ自分を考え直せて成長でき未来へ突き進む準備ができるようになりました。今回の留学で本当に良くしてもらった方に自分がもっと大きくなった時に恩を返すために自分を成長させようと思えたから成長できた自分ができたし、辛い時に助けてくれない人も世の中にいることを痛感できたからこそ自分を一番成長させることができ、自分は考えれる人になったと思います。

ついた力

自分を客観視し、考える力

ホームステイでしたが、一人で生活をしていくことも多く、親元を2ヶ月も離れて過ごしたことはなかったので自分が親に頼りっぱなしであることを非常に痛感しました。その中で自分の弱点を発見をして、なにが足りていないのかを考えて行動できたからです。また自分で考えて積極的に動くことで、医学部の大学教授4人と話すことができて認知症を治すというもう一つの夢を実現するための一歩が踏み出せたからです。

今後の展望

PHDを取得して北米の大学の医学部に所属してそろばん教室を開きたいと考えています。また世界でそろばんが受け入れられるように世界の小学校を回ってそろばんを普及させたいです。そして現役でそろばんをしてる子供たちがそろばん選手として働けるようにスポンサーを見つけるコンサル会社を作ってみたいと思っています。

留学スケジュール

2023年
8月~
2023年
9月

アメリカ合衆国・カナダ・イギリス(サンフランシスコ•カルガリー•ロンドン)

8月1日から約1ヶ月半そろばんの世界状況を知るためにトビタテ生としてアメリカのサンフランシスコ、カナダのカルガリーに留学しに行きました。アメリカではサンフランシスコの教室と、ロサンゼルスで開催された全米珠算大会を視察し、カルガリーではアバカスカルガリー(畠山先生)の所に火、水、木曜日は対面で、金曜日はオンラインでそろばん指導の見学または、実際にそろばんを教えて見るなど色々させていただきました。今回の留学ではアメリカ、カナダ、イギリスと回りましたが一番学べた場所はカナダで、一番楽しかった場所はカナダだと思います。
まず文化の違いについて挙げていきます。
普通に遅刻してくる子もいるし、連絡なく欠席する子がいること。
小学校3年生以降でも九九を覚えてない子がいる。
7を7に線を入れた数字を書く子が多い。
フランス系はコンマを書かない。
5段に受かると連盟からお金がもらえる。
ここから特に気になったことを書いていきます。
普通に遅刻してくる子もいるし、連絡なく欠席する子がいること。
日本の場合は遅刻してくる子は申し訳なさそうにして入ってくるが、カナダの場合は平然と途中から入ってくる子が多かったように思います。
先生は、
遅刻する理由はカナダは土地が広いため、移動時間に時間がかかるためそろばん教室がたくさんある日本と違う
と話していました。
また今回僕が行った時期がちょうどバカンスの終わり頃だったので最初の授業では半分以上まだカナダに帰って来てない子がいる状態でのレッスンもありました。
ここの教室は日本人が半分ほどいるのでほとんどの子が日本に帰っていました。
日本では長期でそろばん教室が休むことはないのでとても面白い違いだなと思いました。
次に僕が親御さんに聞いてわかったことを書いていきます。
親御さんに以下の三つの質問をさせていただきました。
1、なぜお子さんにそろばんを習わせたのですか
2、なぜアバカスカルガリーを選んだのですか
3、お子さんがそろばんを始めてから変化はありましたか
1、なぜお子さんにそろばんを習わせたのですか
一番で断トツに多かったのは
親御さん自身が数字に弱かったからお子さんには数字に強くなってほしい
と言う願いがあることでした。
これは日本と変わらないなと思いました。
またカナダならではの回答として日本人のお子さんも多かったので
日本語を使って習い事をしてほしい
という願いがあったからだそうです。
あるお母さん曰く、日本で英会話を習わしてる親御さんが多いようにうちは日本語を使ってなにかをしてほしいみたいなものだよと教えてもらいました。
他には
一桁の加減算でさえも電卓を使うカナダ人になって欲しくないから。
競い合う習い事がカナダではほとんど無いため競争心を養って欲しいから。
2、なぜアバカスカルガリーを選んだのですか
これは知り合いだったからの回答がほとんどでした。
畠山先生もお子さんがいるので息子さんの日本語学校や娘さんの日本の補習校等での親同士の知り合いで1番のような理由があり、畠山先生に任せたとのことでした。ここで、やはり海外での日本人コミュニティーは大切だなと思いました。
また他にインスタのDMから直接申し込んだ人もいました。
3、お子さんがそろばんを始めてから変化はありましたか
泣かなくなるようになり、我慢強くなった。
前より集中してる時間が長くなった。
暗算が出来ることで他の子から尊敬されて、自信が持てるようになった。
ヨーロッパでのそろばん状況を見てきました ここでのそろばん教室は今まで見てきたそろばん教室といろんな点で違っていました。まず多くがヨーロッパ人(白人)でした。今までのところでは白人が少なかったのでここでの教室は新鮮な雰囲気でした。今までの教室で白人が少ないのは日本人がバカにされやすいのと同様そろばんもバカにされていて多くの白人がやっていないのかと思っていました。実際のところ半分合ってて半分間違っている感じでした。効率主義の白人は長く集中してコツコツするのが苦手であるこが多いのであんまり広がっていないのとそもそもそろばんを身近に感じれないし、感じないんだと思いました。効率主義の白人からすると計算力だけを上げるそろばんは電卓でよくないのかと思う方が多いそうです。そろばんは計算力を主に鍛えるためにやっているのではなく、忍耐力や集中力を上げるためにしていることがわかってない親が多い気がします。また集中力が続かない子が多かったり、コツコツできない子が多いため週2で30分という超絶少ない練習時間で級を伸ばしていました。またコロナの時にオンラインに切り替えたせいで多くの親御さんが送迎するのをめんどくさがり今では5人程度しか通塾していませんでした。

費用詳細

学費:納入総額

1,000,000 円

住居費:月額

170,000 円

生活費:月額

200,000 円

項目:お土産や保険

100,000 円

カルガリーの先生とその家族と最後の授業で撮った写真です
サンフランシスコのそろばんの先生と写真を撮ってもらいました!
費用詳細

学費:納入総額

1,000,000 円

住居費:月額

170,000 円

生活費:月額

200,000 円

項目:お土産や保険

100,000 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

ホストマザーと夕食をしていた時に僕が認知症の研究を金沢大学でしていることを伝えた時に、カルガリー大学の医学部の教授の方を紹介してくれました。日本の大学でも研究されていた3人のカルガリー大学医学部の教授の方と認知症についてや日本の医学部、これからの僕の将来について話しをすることができました。日本の医学部の内部事情を聞ける機会はなかなかないので本当にいい機会になりました。一番印象に残ったことは名誉を守るために自分のしたい研究ができない大学もあれは、教授より学生の方が立場が高いためいろんな意見が飛び交う会話ができる大学もあるということです。しかしそれ以上に北米の大学は実力主義ですが、自分のしたい研究が思いっきり自由に研究できるということです。

研究室を見学させてもらいました

日本のことが、とても好きになった瞬間

最後の国であるイギリスでコロナにかかり精神的にも肉体的にも弱っていた中、日本に帰って来て初めて見た日本語は本当に涙が出るほど嬉しくてなり、自分は純粋な日本人であるんだなと思えました。同時に母国語の力を感じました。

到着•国内線という言葉にどれだけ救われただろうか

楽しんだアメリカ

アメリカではホストファミリーが2回も遊園地に連れてってくださいました。日本ではない迫力のある乗り物が多かったことが一番楽しかったです。特に面白かったのが今にも壊れそうなジェットコースターです。100年ほど前に作られたジェットコースターでスリル満点のジェットコースターでした。楽しすぎて2回も乗りました。またサンフランシスコではリンゴを齧る人がいたり、ゴミ箱がそこらだじゅうにあったりだと日本とは違う雰囲気を味わえて良かったです。アラジンを見に行ったのですが劇も素晴らしかったのですが劇場が大きくてびっくりしました。その後に見た無人タクシーはもっと興奮しました。
特にみな(昔からお世話になっている優しいお姉さん)、ホストファミリー、ロサンゼルスまで連れてって下さった池田家族には感謝です。

着ている上の服は遊園地が寒すぎて現地で買いました

しっかり確認してから留学しよう!

  • 単位・留年 : 休学・留年

僕は留学中通っていた高校を全て欠席扱いになりました。留学前から欠席扱いになることはわかっていたので、留年にならないように最大限の休みを取れるよう予定を組んで留学しました。しかし留学前は留学するためのいろいろな手続きをして、学校を休むことがあったり、留学後も体調を崩したことも多くあったので落単の危機に直面しました。しかし僕のトビタテでできたほとんどの友達が公欠扱いにしてもらったと聞いて非常に驚きました。トビタテの事務局の方に聞いたところ、学校によって留学を公欠扱いにする学校もあればしない学校もあるとのことでした。特に田舎の高校では先輩が留学をしたことがある人が少ないと思うので、公欠扱いにされない学校も多いと思います。僕みたいな留学を公欠扱いしてもらえない学校に通っていて、留学される方はしっかり留学前後休むことを頭に入れて予定を組んでください。

留学前にやっておけばよかったこと

下調べをよくしておくことは強くお勧めします。トビタテの事前研修の機会でたくさん調べると思うのですが自分がしたい研究は調べれるだけ調べてから留学をすべきだと思います。また持っていくものとして水筒と、薬(解熱剤と下痢剤)は持っていってよかったと思いました。

留学を勧める・勧めない理由

留学を勧めるか勧めないかと聞かれると僕は留学は高校生の間に留学することをお勧めします。ある意味子供である意味大人である高校生は留学することで親の素晴らしさや日本の便利さがわかると思います。そして自分を大きく成長できるからです。ただ日本がこのまま留学を推し進めると日本のさまざまなレベルが落ちる可能性もあると思います。この理由は留学した後いつか討論しましょ!

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学は良くも悪くも自分を変えるチャンスです。では留学が最高の期間だったと思えるようにするにはどうしたらいいでしょうか。この答えはあなた自身で考えて帰国する時までに答えを導き出してください。答えは人それぞれです。それが留学の面白さだと思います。行く人によって感じ方が変わるのが留学。ぜひ人生の絵本において最高のページとなるようにして下さい。全留学生に健闘をお祈りしています。Break a leg