留学内容
ケアンズには二つと世界自然遺産(グレートバリアリーフ、クアーズランド州の熱帯湿潤地域)があります。そんなケアンズの自然の価値はなんなのか、現地ではどのような環境保全活動がされているのかを調べるために渡航しました。自分の目で実際の自然や環境保全活動を見てくる実地調査、現地の人に自然に関するアンケートを行いました。帰国後、日本とケアンズの自然について比べ、ケアンズの自然を守る活動を日本に応用できないか、私たち一人ひとりが自然を守るためにできることは何かを考えました。
最終更新日:2024年02月20日 初回執筆日:2024年02月20日
語学力:
言語 | 留学前 | 留学後 | |
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英語 | 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<英検準2級> | → | 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル |
ケアンズには二つと世界自然遺産(グレートバリアリーフ、クアーズランド州の熱帯湿潤地域)があります。そんなケアンズの自然の価値はなんなのか、現地ではどのような環境保全活動がされているのかを調べるために渡航しました。自分の目で実際の自然や環境保全活動を見てくる実地調査、現地の人に自然に関するアンケートを行いました。帰国後、日本とケアンズの自然について比べ、ケアンズの自然を守る活動を日本に応用できないか、私たち一人ひとりが自然を守るためにできることは何かを考えました。
留学には中学生の終わり頃から興味を持っていましたが、「なんだか難しそう」という思いから、なかなか留学を決心をできずにいました。そんな時、友人が長期留学をすると聞き、友人がするのなら私も留学してみたいと思いました。私は自然が好きで、日本ではみられないような世界の自然を見てみたいと思っていたため、留学先は自然豊かなケアンズを選択し、自然に関する探究活動をすることに決めました。
ケアンズの自然は大自然で希少かつ豊かな生態系が育まれていることであると思います。環境保全活動は多くのものを見ましたが、エコツーリズムが発達していること、情報のアクセシビリティが高いことが特徴的でした。自然に関する情報を誰の手にも取りやすいように公開することは日本にも応用できると思いました。一人ひとりが自然を守るためにできることは、自然やその魅力について知ることだと思います。
なんとかなると思う力
ケアンズに行く前は現地で英語できちんと会話できるか、探究活動は思った通りに進められるのか、ホストファミリーとはうまく行くだろうかと不安でいっぱいでした。でも、いざ行ってみると私が心配していたよりもすんなりと環境に馴染むことができました。心配して色々と対策することは大事ですが、「なんとかなる」というマインドで気軽に挑戦してみることも大切であると思うようになりました。
高校卒業後はたくさんの異なる考えを持った人と交流できる総合大学に進学したいです。学科は詳しく決めていませんが、自然について学べる農学部や理学部に進学したいと考えています。大学でも研究留学をしてさらに自分の視野を広げたいと思っています。大学卒業後は自然の魅力についてたくさんの人に発信して、自然について知るワクワクを届けていけるような仕事に就きたいです。
2023年
7月~
2023年
8月
1週間目。成田空港で家族と別れる。各種出国手続きをする時は不安でいっぱいで、帰りたくなるほどお腹が痛くなった。ケアンズについて語学学校で迎えにきたホストファミリーはとても明るくていい人たちだった。ルームメートもいい子で安心した。ホストファミリーの歓迎を受けて、とても嬉しかった。
1週間目のアクティビティはケアンズ水族館、キュランダ村、ワイルドライフハビタット(動物園)、市営プールだった。特にワイルドライフハビタットでは、カンガルーに餌をあげたり、コアラを抱っこしたりすることができ、嬉しかった。日本ではあまりないような動物の人間の距離の近さだと思った。英語のレッスンは中学生レベルの英語をマスターできていれば苦労はしないレベルだった。金曜日は祝日でホストファミリーとケーキを作ったり、犬の散歩へ行ったりしてのんびり過ごした。
2週間目のアクティビティはゲストスピーチ、グレートバリアリーフ、スポーツ、ボタニックガーデン、ケアンズズーム(動物園)だった。グレートバリアリーフは、本当に綺麗で、日本では見られない光景を見ることができたと思う。シュノーケリングの体験や、船底が透明で、海底のサンゴをみることのできるボートに乗る体験ができる。ボートの中では、サンゴ礁や自然についての話やアボリジナル文化の話を聴くことができた。船上でオニヒトデに関するデモンストレーションが行われていた。多くの人がその内容に興味を持っており、観光と自然学習を合わせたエコツーリズムを身近にみることができた。私が乗っていた船には珊瑚の専門家が同乗しておりWebページでみた自然保護活動の一つを自分の目で知ることができた。雨上がりの森には蚊が多くいてそこは日本と変わらなかった。ケアンズズームはケアンズ市内に位置するため、ケアンズのお土産店やスーパーマーケットにも訪れることができた。スーパーマーケットは週によって安いものが異なり、お菓子は私が滞在していた期間は毎週半額のものや数割引のものがありその割引度合いに驚いた。時期を見極めて買うと相当安く買える。この週からアンケートをとり始めた。
3週目。アクティビティはパロネラパーク(ラピュタのモデルという噂も)、レインフォレステーション(自然とアボリジナル文化について知ることができる)、ケアンズセントラル(大型ショッピングモール)、ライフセービング、ズンバ(ダンス)だった。ケアンズならではの文化体験、自然体験を体験できて楽しかった。パロネラパークは、本当にジブリの世界に来たような美しい場所だった。レインフォレステーションのアボニジニの方々のブーメラン実演は印象的だった。この週、3週間ともに過ごしたルームメイトが帰国した。寂しいけど、また会おうと約束して別れた。新しいルームメイトとも出会った。この週、ホストファミリーとたくさん話すことができ、さらに距離が縮まった。
4週目。アクティビティはグリーン島、ハーレイズクロックアドベンチャー(ワニを中心とした動物園)、ケアンズ博物館(ケアンズの歴史やアボリジナル文化についての博物館)、ボールズクラブ(ボーリングに似たスポーツ)、アート(ポストカード、ブーメランの絵付け)だった。ケアンズ博物館と同じ日にアートギャラリーも訪れ、アボリジナルの絵画などを見た。グリーン島は海の透明度に感動した。曇ってはいたが、美しい海と森に心が休まった。ちなみにグリーン島周辺の珊瑚礁は、一時期オニヒトデによってほぼ全滅したそうだが、いまは復活しつつあるそう。生命の偉大さを知ることができた。野生のウミガメが泳いでいるのを見られることもある。相当船が揺れたので、結構酔った。ハーレイズクロックアドベンチャーでは入り江に迷い込んできたワニを保護して飼育しているそう。
5週目。最終週。アクティビティはキュランダ村、ケアンズ水族館、ワイルドライフハビタット、市営プール、宝探しと初めの週とほぼ同じアクティビティだった。ケアンズ水族館には多くの張り紙展示があり、ケアンズの自然や動物たちについて、今起こっている環境問題、保全活動についての情報を提供していた。ケアンズではこのような展示を多く見つけられた。一般に知識提供をわかりやすくする工夫であると思う。最終日の卒業式でスピーチをした。スピーチは立候補制だったが、せっかく5週間滞在したので、さまざまな人への感謝を込めてスピーチをした。たくさんの人に拍手をもらってとても嬉しかった。スタッフたちとも仲良くなり、最後にはたくさんの写真を撮った。日曜日にホストファミリーと別れる時は寂しかったけど、また会えると信じて笑顔でお別れした。帰りの飛行機では空からグレートバリアリーフ、自分が散歩したビーチなどが見えて感動した。
この5週間、私は1つのホストファミリーにお世話になった。留学前は私の留学期間は長いので2つのホストファミリーに受け入れてもらうかと思っていたのだが、ファミリーの情報が来た時、とても安心した。ホストファミリーは私をあたたかく受け入れてくれ、たくさんの話をしてくれた。日常会話だけでなく、オーストラリアや、英国の文化や暮らし、自然を多く教えてくれた。私の将来についての話を聞いてくれたこともあった。いつでも私が忘れられないようないい経験ができるようサポートしてくれた。週末や私とルームメイトたちの最後の夜には素敵なところにも連れて行ってくれた。ケアンズ各地のマーケットや、グルメを体験させてくれた。彼らの友達の家に連れて行ってもらって、お話をしたり、犬の散歩へ連れて言ってもらうこともよくあった。毎週末には大きなショッピングモールに連れて行ってもらった。ルームメイトの留学最終日、ビーチで見せてもらった天の川と花火、ハンバーガーと波の音は今後忘れることはないだろう。ホストファミリーの愛犬は、私が寂しくなったときにはいつもそばにいて癒しを与えてくれた。本当に私のホストファミリーには感謝の気持ちでいっぱいだ。
この5週間、私にとって決して忘れることのないような濃密な日々になったと思う。素晴らしいホストファミリーと巡り会い、たくさんの知り合いができた。英語を話すことへの抵抗感もなくなり、リスニング力が格段に上がった。自分から人に話しかけられるようになった。英語が話せれば世界の多くの人たちと仲良くなれることを知った。現地ではアクティビティ内や自由時間にアンケートをとった。これらの経験により、国内外を問わずたくさんの人と関わることができ、英語で人に話しかける勇気も、行動力もついた。ホストファミリーと2時間近くも自然について話したのは良い思い出だ。日本では体験することのできないような雄大な自然を見ることもできた。この留学経験は、私の人生にとってとても大切な経験となった。語学学校のスタッフたち、ホストファミリー、トビタテの方々はじめとしたこの留学を支援してくださったすべての方に感謝をしたい。
学費:納入総額 748,100 円 |
住居費:月額 - 円 |
生活費:月額 - 円 |
学費:納入総額 748,100 円 |
住居費:月額 - 円 |
生活費:月額 - 円 |
ホストファミリーがとても素敵な方でした。初日から暖かく迎えてくれて、よくさまざまな話題で話しかけてくれました。時間がある時にはケアンズの自然や文化について教えてくれました。私の探究の問いにつながる話も多くしてくれました。2時間近くケアンズや日本について話したことはとても印象的でした。休日には市場などに連れて行ってもらったり、犬の散歩をしたりして過ごしました。本当にたくさんの素敵な体験をさせてくれた明るくて大切なホストファミリーです。いまでもメッセージアプリを使って時々やり取りをしています。
語学学校と一口に言っても、学べる内容や特色は学校によってかなり異なります。スピーキングを中心に学ぶ学校、資格の取得を目的に学ぶ学校、ダイビングの資格をとりながら英語を学べる学校などがあります。都心部か自然が多い場所かによってアクティビティの内容にも差が出てきます。そのため、自分の留学目的にあった語学学校、コースの選択をすることを心がけるといいと思います。私は自然が豊かな場所に行って、自然をたくさん見て来たいと思ったため、自然に関するアクティビティが多い語学学校を選びました。また、18歳以下の人は語学学校とホームステイ先以外の外出が禁止である場所もあります。私が通った語学学校は、18歳以下の人が1人で外出することはできず、一般の英語コースでは私の探究活動を十分に行うことができませんでした。そのため、高校生以下限定でアクティビティと英語レッスンがセットになっており、観光地へ行くことのできるプログラムがついているHoliday Junior Program に参加しました。
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