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最終更新日:2024年04月02日 初回執筆日:2024年04月02日

環境討論~グローバル人財になるために~

留学テーマ・分野:
短期留学(3か月以内、語学・ボランティアなど各種研修含む)・日本とオーストラリアの環境意識の違いについて調べる探究活動
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Redfield College,Wollemi College
  • オーストラリア
  • シドニー
留学期間:
31日間
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 310,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<英検準一級> 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<英検準一級>

留学内容

世界で水素研究に力を入れていたり、山火事など環境問題が身近に迫っている国であるオーストラリアに行って、日本人とオ-ストラリア人の環境意識の差やオーストラリアで行われている環境問題に対する具体的な対策について調べることをテーマに、数値的にデータを集める定量的な面と人々の感覚である定性的な面の両方におけるデータを集めることを目標に、現地の学校と私が所属する学校で環境に関する知識の量がどれほど違うかを環境クイズで明らかにしてもらうことで定量的なデータを集め、オーストラリア人と日本人に対して自分自身の環境に関する行動に点数をつけてもらいどちらのほうが高いかを定性的な面からも調査を行いました。また、オーストラリアの生徒とディスカッションを行い、日本人における環境に対するマインドとどう違うのかやシドニーのあるNSW州が行う環境対策に関する施設の視察なども行いました。私の調査におけるデータでは、日本人の生徒のほうが環境の知識は多く持っていることがわかりました。ですが、街中の人々に対して行ったアンケートでは、自ら行う環境問題に対抗する行動での点数はあまり変わりませんでした。そして、オーストラリアの生徒と行ったディスカッションでは、日本の生徒よりもオーストラリアの生徒のほうが環境問題に対抗する行動をとるための目的意識が高く、とても具体的であることがわかりました。これらの結果から、オーストラリア人は日本人よりも環境に関する知識が少ないのではないかということがわかりましたが、環境問題に対抗するための行動という面ではどちらかというとオーストラリア人のほうが意識的に行動を起こせているのではないかと感じました。

留学の動機

中学生のころに海外の人々は環境問題に対してどのように感じているのかということやどのような行動をとっているのかということを強く知りたいと考えたことです。
また、私の将来の夢は旅客機のパイロットになることで、そのために必要な資質である英語の能力や旅客機を共に飛ばすチームメイトとの高度な英語でのコミュニケーション能力を留学を通じて学びたいと考えたからです。

成果

計画していた探究活動を通して、データや話から人々の環境意識の違いを知ることができました。また、現地に足を運んだことで当初予定していなかったサバイバルキャンプに参加することもできました。オーストラリアの雄大な自然を肌身で感じる中で、オーストラリアが直面している山火事の状況を観ることができましたし、何より行動を共にした現地の生徒ととても仲良くなることができ、僕の友人関係が広がったと思います。

ついた力

物事を多面的にみる力

多民族国家であるオーストラリアにいることによって、様々なバックグラウンドを持った生徒や家族に出会うことができました。そのような経験をした後に日本に帰ってきてニュースを見てみると、自分の中で勝手に日本人の僕はこのように考えるけど、別の国の人だったらどのように考えるかなと考えていました。このように、一つの物事を多角的にみる視点はとても重要であると思うので大切な力を身に付けたと思いました。

今後の展望

留学を経て、もっと環境問題に対抗するための方法について興味を持ちました。また、人を強制的に動かすのではなく、人が勝手に動いてくれるように仕向けるナッジというものに強い関心を持ったので、今後は、行動経済学を用いて環境問題に対抗できるような街づくりを学ぶことができる学問を見つけて、それを大学などで学びたいと考えています。

留学スケジュール

2023年
8月~
2023年
8月

オーストラリア(シドニー)

Redfield Collegeという学校の授業に約二週間参加し、生徒や先生とコミュニケーションをとり、英語力を高めました。また、最後の三日間には学校が行っていた二泊三日のサバイバルキャンプに参加し、友人たちと親睦を深めました。そして、探究活動として現地生徒と環境問題に関してプレゼンやディスカッションなどの活動や現地スーパーの警備員さんや観光案内所の方に声をかけ環境に関するアンケートをとることも行いました。これらの活動をする中で、私は慣れない環境に飛び込む力と積極性を身に付けたと思います。オーストラリア人が多くいるこの学校や、知らない人たちにインタビューをしに行くという自分のConfort Zoneを抜け出す経験がこれらの力をつけてくれたと思います。生活面ではホストファミリーにお世話になりました。同年代の男の子と大学生の二人のホストブラザーがいる家庭でした。食事では日本食を作ってくれたり、オーストラリア伝統の食事を教えてくれたり、週末には家から少し離れたビーチやオーストラリアの大自然に囲まれたホテルに家族旅行に行ったりと現地でしかできない経験だらけで最高に楽しかったです。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

公園のような校庭のあるRedfield
週末に行ったオーストラリアの大自然に囲まれたホテル
Redfieldの授業風景
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2023年
8月~
2023年
9月

オーストラリア(シドニー)

Wollemi Collegeという学校の授業に二週間参加しました。この学校で特に印象に残っている授業は、演劇の授業です。日本の高校では考えられない授業であったのでとても驚きでした。また、探究活動としてRedfield Collegeで行った環境問題に関するアンケートやディスカッションも行いました。また、生活面では、前の二週間と同じようにホストファミリーにお世話になりました。同年代の男の子一人、中学生の男の子一人、そして小学生の女の子一人のにぎやかな五人家族でした。そして先ほどの二週間もあり少し慣れてきた中でのこの二週間で大事にしていたことは、何事にも挑戦してみるチャレンジ精神です。何か提案してくれたことには積極的に参加することや自ら頼んでみることを大事にしていました。これらの活動をチャレンジ精神を意識して行ったことで、環境問題に関して取りたかったデータをとることができたうえに、自分が行ってみたかった海外大学を見学できたり、ホストマザーが働く太陽光発電関連の工場見学まで当初予定していなかったことまで学ぶことができました。これらの経験で、自分から声をかけることが重要だということが身にしみてわかりました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

Wollemi Collegeの校門
とても驚いた演劇の授業
Wollemiでの授業風景
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

Redfield Collegeで行った二泊三日のサバイバルキャンプが非常に忘れられない経験となりました。このサバイバルキャンプでは、重さ約20㎏のリュックを背負って、オーストラリアの雄大な大自然の森の中で3日間野宿しながら、目的地まで歩くという経験をしました。このキャンプで特に印象に残っていることが二つあります。一つ目はオーストラリアで発生している山火事によって道を境に右半分は森が生きていても、左半分だけ森が燃え尽きてしまっているというような状況が森の中のいたるところで発生していました。このような情景というのは日本ではあまり見られないと思うのでとても貴重な体験でした。二つ目は、サバイバルキャンプでつながった深い友情です。サバイバルキャンプでは、ただきついだけではなく仲間で励ましあいながら目的地まで進み、食事の場面ではみんなで協力してどうやっておいしい食事を作るのかなど相談しあうことが醍醐味です。みんなで協力して乗り切った3日間で築かれた絆は、ここでしか経験できないものであったと思いますし、これからの人生においてかけがえのない思い出となりました。

道を挟んで左側が山火事によって枯れた森

オーストラリアでの日本食の経験

  • 生活 : 食事

私は、オーストラリアで日本食がとても食べたくなったということはありませんでしたが、留学先での食事の面が気になる方は多いのではないでしょうか。結論として私がお世話になったホストファミリーの方々がオーストラリア固有の料理を何日も連続で出してくれるということはありませんでした。また、オーストラリアは多民族国家ですので、日本食レストランもありますし、中華料理、など様々な種類のレストランがあります。もし本当に何か日本食が食べたいとなれば高確率で寿司屋さんはあります。また、スーパーマーケットに鮭なども売っているので、私のホストファミリーは日本食はこんな感じと教えると作ってくれたりもしました。また私は、日本食をホストファミリーに食べさせたいと思ったので、現地のスーパーマーケットで材料を買い、みんなで手巻き寿司パーティーも行いました。調味料などもアジアンスーパーに行くと売っています。このように、オーストラリアは日本食などの様々な食事を自分で作ることもできますし、レストランもあるので、食で困ることはないと思います。

オーストラリアのお寿司専門店での本格的なお寿司
ホストファミリーのお家での手巻き寿司パーティー

留学前にやっておけばよかったこと

トビタテのデータ集めを日本ではない海外でするので、自分が欲しいデータが取れるような場所を事前に詳しく調べたり、そこに行くことがスケージュール的に可能かどうか確認しておくことが大事です。
また、私の場合は日本とオーストラリアでデータを比較することがメインの活動であったので、日本でのデータ集めを計画的にもっと多くの人々からデータを収集できていれば、もっと良かったかなと思います。

留学を勧める・勧めない理由

個人的に留学に行ったほうがいいと思います!なぜなら留学に行くことによって、世界中に友達の輪が広がったり、物事を多面的にみる力がついたり、自分の興味のある分野を新たに発見したり、日本ではないところで生活できたということなど様々なことが自分の自信になるからです。これらのことが、人を成長させ、色々なことにチャレンジできる源になると思います。

これから留学へ行く人へのメッセージ

ぜひ留学に行くと決めた自分の決断に自信を持ってください。その留学で失敗したり、後悔することもあるかもしれません。ですが、必ず失敗だけということはなく、留学を決断して、海外に行ったことは良い経験となります。また、そこで得た友達や新たな価値観は今後皆さんを成長させるために重要なことだと思います。これからの留学を楽しんで、たくさんのことを学んだり、友達を作ったり、色々な経験をしてきてください!