留学内容
夏季休業を利用してイギリスに現地の様式意匠を調査した。「現代の公共空間」「英国の宗教空間」「歴史的構造」の三つの観点から様式意匠との関りについて調査を進め、八つの調査対象の他、数か月の間にできるだけ多くの様式建築へ足を運び、それらについてレポートにまとまることで理解を深め、得られた知見から共通点などを精査し意匠の効果についてを論考した。
最終更新日:2024年04月19日 初回執筆日:2024年04月19日
語学力:
言語 | 留学前 | 留学後 | |
---|---|---|---|
英語 | 挨拶など基本的な会話ができるレベル | → | 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル |
夏季休業を利用してイギリスに現地の様式意匠を調査した。「現代の公共空間」「英国の宗教空間」「歴史的構造」の三つの観点から様式意匠との関りについて調査を進め、八つの調査対象の他、数か月の間にできるだけ多くの様式建築へ足を運び、それらについてレポートにまとまることで理解を深め、得られた知見から共通点などを精査し意匠の効果についてを論考した。
もともと西洋建築に興味があって建築家を目指し始めたため、日本では見ることのできない現地での西洋意匠を見てみたいという気持ちがあった。留学について最初は尻込みしていたものの実物を見なければ目指す建築はできないと思い挑戦を決意した。
現地の建築を見ていて気付いた荘厳さ、凄みをだす工夫としては、高さと凹凸の鮮やかさを示す「縦線」。遠近と安定の視覚化しそれ自体が重要を明示する「石柱」。各所の使い方で建築のイメージを定める「直線と曲線」の三つについて特によく知見が深められた。
冒険力
留学を決意した時や調査中に起きたことの中で少し躊躇した瞬間において、「やらなくてもいい」ことがらにたいして飛び込んでみる、「冒険」してみるという力がついたと感じた。たった一歩の勇気から始まる冒険によって得られた知見も多いため。「少し勇気を出してみる」という力として「冒険力」と評した。
自分は今回の留学で教会建築への興味が深まった。現在主流の機能性を重視したそぎ落とされた建築ではなくなってしまった宗教装飾が与える心理的な効果についてもっとよく知りたいと思うようになった。将来は意匠建築家を目指し、古い教会建築に見られる意匠の効果を探求。教会や公共建築などでそれらを実際の設計現場に活かした復古的な建築を世に出せるようになりたい。
2023年
8月~
2023年
10月
現地の語学学校に通いながらロンドンを中心に八つの対象建築を決めイギリスの様式建築を回ってその特徴についてをレポートにまとめた。夏季に開催された現地の建築系イベントにも参加するなど期間中にできるだけ対象建築以外の歴史的な建築へも足を運ぶことに努め、その意匠の特徴について知見を広めた。
学費:納入総額 289,506 円 |
住居費:月額 281,820 円 |
生活費:月額 100,000 円 |
学費:納入総額 289,506 円 |
住居費:月額 281,820 円 |
生活費:月額 100,000 円 |
建築留学では特に「ここでしか得られない」がよく見受けられた。イギリスという日本と文化圏の全く異なる場所での歴史的建造物というのは、その気候風土や文化から日本では絶対に見られない意匠が多く、とくにゴシック様式における石造りのキリスト教建築は日本にある教会では見られない高い天井を支える石柱や扇状ヴォールトなど歴史的な機構が多く確認でき日本で調べるだけでは知りえなかったその効果について知見を広めることができた。
ホームステイ先からバスで三時間以上かけて調査に来たカンタベリー大聖堂にて、当時17歳だったために保護者の同伴無しでの入館を断られてしまい立ち往生していた。その場で保護者になってくれる人を探すために何人も声をかけてみるも発音が下手だったのかうまくいかず、数時間かけて声をかけ続けてみたが結局誰も助けてくれなかったため、あきらめて帰ろうとしたが、どうしてもあきらめきれず最後の最後でカウンターで直談判をした結果。大人料金を払うことを条件に通行を許可された。今思うと、あの場で諦めなかったのは調査続行の解決にもつながったが、同時に不屈の心を養うことができた貴重な経験だったと思う。
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