留学内容
私は「海を知り海を守る」をモットーに留学をしてきました。最初はトビタテ高校生コース・国際ボランティア枠でフィジーに行きました。ボランティア内容は、マングローブ植林、ダイビングでの海洋調査(特にサメ)、ビーチクリーニング等です。私はこのボランティアでアドバンスドオープンウォーターダイバーの免許を取得し、フィジーの生物や海洋環境、生態系について多く学びました。
その後高校を卒業し、マルタにあるMalta College of Arts, Science and Technology(MCAST)という大学でFish Managementという学部に入学しました。地中海の水産業や海洋環境、魚類学、地中海と人々の歴史、マルタの伝統漁などを勉強しました。同時に日本でいうところの水産試験場のような国立研究機関でのインターンも行っていました。そこでは養殖と漁業に関わる研究が行われていて、養殖部門ではウニやタイ、タコなど様々な種の繁殖・飼育をしました。漁業部門では毎日漁師からその日に獲れた魚介類が届けられ、それらの同定、成長・成熟度などの記録をしました。これらの経験は私自身の技術向上になり、どちらも市場価値の高い種が研究対象となるためマルタや地中海沿岸国にとってどの種が市民に人気・伝統的なのかも学ぶことができました。卒業論文では日本とマルタでのマグロ市場価値の違いを察しました。
また、この大学は寮がないため一人暮らしで、大学生活しながら買い出しや家事もこなしていました。