留学大図鑑 留学大図鑑

Anna

出身・在学高校:
出身・在学校:
早稲田大学
出身・在学学部学科:
在籍企業・組織:


最終更新日:2024年09月13日 初回執筆日:2024年09月13日

イギリスで学ぶ、持続可能な社会支援の形

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ロンドン大学東洋アフリカ学院
  • イギリス
  • ロンドン
留学期間:
9カ月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,690,000円
  • 企業からの奨学金 850,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

誰もが当たり前に、しかし、無理のない形で、助けの手を差し伸べられる「持続可能な社会支援」の形を模索するため、チャリティ大国、イギリスに留学しました。交換留学先大学であるロンドン大学東洋アフリカ学院では、企業の社会的責任(CSR)や発展途上地域の社会と法制度について体系的に学び、現存する社会問題や持続可能な社会支援の在り方について体系的な理解を深めました。また、授業外の時間を使って、週に1回、「貧困と不正の根絶」を目的に持続的な支援・活動を行う国際NGO団体「Oxfam」のチャリティショップでボランティアとして勤務しました。

留学の動機

家庭の金銭的な事情で2年以上続けていたボランティアに時間を割くことが難しくなってしまった経験から、人助けというのは、「お金や時間に余裕のある人だけができる特別なこと」なのかと疑問を抱くようになり、人々の生活にチャリティが強く根付いているイギリスで、誰もが当たり前に、しかし無理のない形で、互いに助けの手を差し伸べられる「持続可能な社会支援」の形について学びたいと考えるようになりました。

成果

持続可能な社会支援とは、従来の一方的な支援の枠組みを超え、支援者と被支援者の双方がメリットを享受することによって成り立つことを学びました。

ついた力

意見を伝える力

私は元々、人に何か意見を主張することを躊躇してしまう性格でしたが、滞在していた学生寮で様々なバックグラウンドを持つフラットメイトと共同生活を送る中で、「主張しない=意見がない」と思われること、「受け身の姿勢でいては相手に想いは伝わらない」ことを痛感し、何か感じたことや相手に改善してほしいところがあれば、積極的に伝えることが大切だと学びました。

今後の展望

卒業後は民間企業へ就職することを予定していますが、自身の経済的基盤を築きつつ、近い将来、留学先で得た知見を活かし、「持続可能な社会支援」を日本に普及させるためのアクションを起こしていきたいと考えています。

留学スケジュール

2023年
9月~
2024年
6月

イギリス(ロンドン)

英国唯一のアフリカ・アジアの地域研究専門機関、ロンドン大学東洋アフリカ学院にて、➀企業倫理と企業の社会的責任(CSR)および②発展途上地域(アフリカ・南アジア)の社会・法制度について体系的に学習しました。➀に関しては、ビジネスにおける倫理的な意思決定の重要性を理解したと同時に、企業のCSR活動は競争優位性を高める(サプライチェーンの透明性向上やエコフレンドリーな商品開発によって市場での地位を強化するなど)という側面も持ち合わせていることを認識し、社会に対してのみでなく、企業の持続可能性や社会的影響力の拡大にも貢献していることを学びました。また、②については、アフリカおよび南アジア地域の社会と法制度について理解を深めることを目的とし、慣習法、家族法、人権、宗教、児童婚、少数派(LGBTI個人を含む)等のテーマについて議論しました。学習を通じて、発展途上地域における社会課題の根底には、経済的要因のみでなく、ジェンダー観や宗教、古くからの慣習など、その地域特有の要因も存在することを認識し、課題の解決にあたっては、それらの真因を正確に把握することが不可欠であることを理解しました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

ロンドン大学東洋アフリカ学院
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2023年
12月~
2024年
6月

イギリス(ロンドン)

「貧困と不正の根絶」を目的としたNGO団体「Oxfam」の運営するチャリティショップにて、毎週火曜日にセールスアシスタントとして勤務しました。ショップマネージャーとの対話の中で、イギリスにおける「Gift Aid」という税制優遇制度(納税者が寄付をする場合に、本来の還付請求額を寄付者ではなく慈善団体が受領できる仕組み)の存在がチャリティー団体の活動の継続を大いにサポートしていることを知りました。また、お客様や他のボランティアとの対話を通じて、チャリティに関わる人々の参加動機についても洞察を得ることができました。最大の気づきは、ボランティアに「崇高な精神」は必ずしも必要ではない、ということです。チャリティショップで出会う人々は、それぞれが何らかのメリットを得ていました。例えば、毎週お店に訪れていた高齢女性は、チャリティショップで店員と話すことで精神的な安らぎを感じていたり、ボランティアとして働く人々の中には、履歴書の強化やキャリアアップを目的としている人も多くいました。日本では「人助け=偽善」と批判されることもありますが、その活動が意義のあるものである以上、どのような参加動機であっても受容されるべきだと気づかされました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

Oxfam
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

あなたにとって留学とは?

私にとってこの留学の最大の価値は、「自己効力感」の獲得にあったと考えます。留学先ではこれまでの「常識」は通用せず、予期しない出来事も多々ありました。そんな状況に置かれ、私は、「慎重になりすぎて行動を躊躇うより、まず自ら動き、改善していく」アジャイルな姿勢が必要であると考えるようになり、不確実な状況でも冷静に対応できる自信を培いました。これは、単に留学という枠を超えて、私のこれからの人生をより刺激的なものにしてくれるものだと考えています。

思うように行かないときはお散歩をしてリフレッシュしていました

失敗を恐れず、意見を伝えようとする姿勢が大事!

  • 語学力 : 英語

「現地に行けば自然と英語にも慣れていくだろう。」特段英語に苦手意識を持っていなかった私はそんな楽観的な気持ちで留学に臨みました。しかし、いざ現地に着くとすぐに挫けそうな気持ちに。リスニングは得意だと思っていたのに、出迎えてくれた学生寮のフラットメイトの英語のあまりの速さに圧倒されてしまい、ほとんど何も理解できなかったのです。さらに、部屋に入ると、シャワーが故障していて、水が出たまま止まりません。慌てて寮のレセプションに修理を依頼しようと思ったものの、どうすれば正確に状況を説明できるのか、思うように英語が出てきませんでした。泣きそうな気持ちになる中、思い出したのは、以前イギリスに長期留学していた母が常々言っていた言葉でした。「大切なのは、正しい英語を使うことではない。失敗を恐れず、自分の意見を伝えようとする姿勢だ。」この言葉を意識して生活するようにしてみると、随分と気持ちが楽になりました。失敗を恐れず、意見を伝える姿勢さえ捨てなければ、きっとどこかに耳を傾けてくれる人がいます。

留学前にやっておけばよかったこと

日本の文化や社会問題に対する理解を深めておけばよかったです。現地の人々は、私たちが想像する以上に日本に関心を持ってくれています。実際、留学中に日本について質問される場面が多々あり、的確な説明ができずにもどかしい気持ちになることもありました。

留学を勧める・勧めない理由

私たちはネットで情報にアクセスすることはできますが、留学では現地の文化や人々との直接的な接触を通じて、自分の目の前に情報が自然に飛び込んできます。こうした受動的な体験から得られる気づきや学びは、単にオンラインで情報を集めるだけでは得られない貴重なものだと考えます。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学に行く前はきっと、慣れた場所や人間関係から離れて、一人、慣れない場所に飛び込むことに大きな不安を感じると思います。しかし、自分のコンフォートゾーンを飛び出し、慣れない環境で様々な困難を乗り越える経験は、間違いなく、私たちを大きく成長させてくれます。勇気を持って、一歩、踏み出してみてください!