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小原れいなサンティアゴ

出身・在学高校:
福島県立郡山高等学校 普通科
出身・在学校:
出身・在学学部学科:
在籍企業・組織:

国際看護師を目指しています。
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最終更新日:2024年12月24日 初回執筆日:2024年12月24日

高齢者の幸福度の高さの秘訣を調べる

留学テーマ・分野:
短期留学(3か月以内、語学・ボランティアなど各種研修含む)・海外ボランティア
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • 老人ホーム(BaptistCare Morrison Gardeners)
  • オーストラリア
  • パース
留学期間:
1ヶ月
総費用:
450,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 470,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<英検スコア 2273> 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル

留学内容

●テーマ:高齢者の楽園と呼ばれるオーストラリアではどのような生活環境が提供されているのだろうか
●留学計画:老人ホームでのボランティア、在宅介護利用者へのインタビュー
●結果:オーストラリアの老人ホームは自由度が高い。高齢者個人の意思を尊重する傾向が強く見られた。特に、高齢者のネイル、染髪、メイク、服装、ライフスタイルから自由度の高さが感じられた。またスタッフのネイルや染髪も目立った。また、在宅介護利用者へのインタビューでは、オーストラリア独自の高齢者評価システムであるACATについて話を聞くことができた。細かいアセスメントにより個人に合った介護をしてくれるところが良いという意見が聞けた。

留学の動機

近所のおばあちゃんが幸せそうに暮らしているのを小さい時から見てきた。幸せに暮らしている人には共通した根拠があるのか、なにが老後を幸せにするのかを知りたいと思い、高齢者の楽園と言われているオーストラリアへの留学を決めた。

成果

自立できること、自由があること、好きなことができること、が幸福度の高さの秘訣として挙げられる。
オーストラリアでは、高齢者が自分でできることには手を貸さない、行動制限を最小限にしたり参加したくないアクティビティがあれば強制せず好きなことをさせる、高齢者の意思をできるだけ尊重する、ということを大切にしており高齢者もそれが嬉しいと言っていた。

ついた力

未知のことに挑戦する力

海外には2回行ったことがあるが、いつも家族のあとをついていくだけだったため、空港がいつもより複雑に感じた。飛行機の乗り換えをひとりでできたというのが大きな挑戦であったし、達成感があった。さらに初めて長期的に家族の元を離れたが、結局毎日ビデオ通話をして助言をもらっていたから次は電話や相談の回数を減らして自分で判断ができるようにしたい。

今後の展望

国際看護が学べる大学に進学し、卒業後はNiNAの資格取得やJICAへの参加をして、国内外で活躍する看護師として、医療面から世界の架け橋になり、たくさんの患者の看護をしたい。また、国内外で活動するうえで両国の長所を互いに取り入れる活動をし、世界の医療レベルの底上げに貢献したいと考えている。
私は先週志望校に合格し、最初の一歩を踏み出した。

留学スケジュール

2024年
7月~
2024年
8月

オーストラリア(パース)

●テーマ:高齢者の楽園と呼ばれるオーストラリアではどのような生活環境が提供されているのだろうか
●留学計画:老人ホームでのボランティア、在宅介護利用者へのインタビュー
老人ホームでのボランティアを月〜木の週4日、9:30-15:00で行った。ボランティア終了後は在宅介護利用者へのインタビューを行った。ボランティア初日に、写真撮影とインタビューの実施について施設のマネージャーに許可をもらい、14日間の活動の様子をインスタで発信した。ボランティアでは、車椅子の誘導、アクティビティの実施と補助、利用者へのインタビューを行った。アクティビティとはリハビリのことで、風船バレーや手足の体操などがある。オーストラリアで実施されていたアクティビティのなかには日本で見られないユニークなものもあった。
特に印象に残ったのはLadies club activityとBBQ clubである。前者は女性の利用者を集めてメイクや顔パック、ハンドマッサージなどを行うアクティビティである。いつまでも女心を忘れないで、おしゃれを楽しんでほしいというスタッフの想いから作られたアクティビティである。利用者からの評価も高かった。後者は男性の利用者を集めて中庭でBBQを行うというアクティビティである。スタッフがマイケルジャクソンの曲を流すと踊り始める利用者がいたり、普段はおとなしい利用者が笑顔になったりして、利用者がアクティビティを楽しんでいるのが目に見えた。スタッフ自身もアクティビティを全力で楽しんでいてとても雰囲気が良かった。ぜひ日本にも取り入れたいと思った。
利用者へのインタビューでは日本と真逆の結果が得られた。老人ホームでの暮らしに満足している人がほとんどだった。理由としては上記のアクティビティが好き、好きなことができる、スタッフが優しくて面白い、という意見が出た。
在宅介護利用者へのインタビューでは、オーストラリア独自の高齢者ケアシステムであるACATについて話を聞けた。ACATとは高齢者を細かくアセスメント(評価)し、個人にあった介護をするというシステムである。実は、留学前の探究の問いに対する仮説として私はACATに注目していた。そのため実際に現地で話を聞くことができてとても嬉しかった。ACATについて利用者からは、細かくアセスメントをすることで、常に変化する身体の状態に対応しながら介護をしてくれるからとても満足している、と好評だった。
●結果:オーストラリアの老人ホームは自由度が高い。高齢者個人の意思を尊重する傾向が強く見られた。特に、高齢者のネイル、染髪、メイク、服装、ライフスタイルから自由度の高さが感じられた。またスタッフのネイルや染髪も目立った。また、在宅介護利用者へのインタビューでは、オーストラリアでは在宅介護サービスが充実していて、質が高いということがわかった。ACATについて話を伺い、細かいアセスメントにより個人に合った介護をしてくれるところが良いという声が聞けた。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

老人ホームでのボランティアの様子
BBQ club の様子
ネイルをした利用者
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

まじでうますぎるオーストラリア限定のハンバーガー屋さん

なんとなく入った店だったけど、食べた瞬間感動した。個人的にマックより好きです。パティがカリカリしていて美味しいです。オーストラリアに行ったら絶対食べてください。絶対!!

パースのBetty's Burgers
パースのBetty's Burgers
パースのBetty's Burgers

可愛いすぎるネイルとおもしろエピソード

①老人ホームでのボランティアのときに高齢者とかスタッフのネイルを見てたから羨ましくなって、ボランティア活動終了した翌日に現地のサロンでネイルをやってしまいました、、、
日本円で1万円弱くらいでした。可愛いすぎて帰国後ネイルオフするの悲しかったです。
②ホストファミリーと出かけたときにジェラートを買ったんですけど、絶対盛りすぎですよね、?
いっぱい食べれて嬉しかったけど、だんだん溶けてきて手が大惨事になりました。The海外って感じ!!
③モールで綿あめの機械があって、お金を入れて好きなデザインを選ぶと自動で作ってくれるんです。その綿あめを食べたんですけど、甘くないんですよ、、。いや少しは甘味があったんですけど、正直に言うとめちゃまずかったです。綿あめで美味しくないとかあるんだー、って思いました。これもThe海外って感じしますね。

高齢者のネイル羨ましくて自分もやった可愛すぎるネイル
絶対に盛りすぎなジェラート
味が変な綿あめ

高齢者の「おしゃれ」をもっと紹介したい!!

①お色直しをしている高齢者がいました。このおばあちゃんいつも唇が真っ赤なんですよ。そんなところも可愛いです。一番驚きなのは、このリップがおばあちゃんのポケットから出てきたことです。リップ何本か常備してるっぽい。
②Ladies club activityで顔パックをしている高齢者がいました。もう顔につける時点でパックが乾燥してシワシワになってたけど、本人は肌が若返ったような気がするって言ってました。本当かどうかは別として、そう感じたのならそれでいっか!と考えてました、、おもしろ可愛いです。
③手前のおばあちゃん派手髪なんですけど、実は前日まで白髪でした。私が翌日ボランティアに行ったら急に髪がピンクになっててびっくりしました。可愛い。

リップを塗る高齢者
顔パックをする高齢者
昨日まで白髪だったのに派手髪になってる高齢者

冷たい人もいたけど優しい人もいた

  • 生活 : 治安・安全

●ボランティア先で一回だけ、嫌な気持ちになったことがありました。
外部から介護実習みたいな感じで何人か来てる時があって、そのうちの一人が私に対して明らかに冷たかったです。それをホストファミリーに相談したら、「気にしないようにするのが一番だけど、嫌だったらスタッフに報告してもいいんだよ」というアドバイスをもらいました。しかし、結局報告はしませんでした。事を大きくしたくなかったし、自分自身そんなに気にしていなかったし、差別とか冷たい態度については覚悟を持って留学を決めたし、しかもずっと続いたわけでもなかったので平気でした。さすがにエスカレートしたら報告しようとは思っていましたが、その方とさりげなく距離を取ってなんとか乗り切りました。
海外では差別がまだ少しあるし、気が強い人が多いので、首を突っ込まないことが一番だと私は思っています。この経験は、嫌な気持ちにはなったけど、それ以上に仕事場の雰囲気が良かったしスタッフみんなが私を歓迎してくれていたし、利用者をとても大切にしているスタッフがたくさんいたので、そこまで深刻ではない出来事です!!逆にこういう経験ができて、メンタルが強くなりました。

利用者の誕生日を祝って飾りつけられたドア
壁一面の利用者との思い出の写真
スタッフみんなでアイスを食べる様子

留学前にやっておけばよかったこと

●もう少し詳しく計画を立てればよかった
在宅介護利用者へのインタビューを予定していてその旨をボランティア先に初日に伝えていたがなかなか動きがなく、催促したところ家族の許可を取るのに時間が掛かるからできないと言われた。自分から積極的に動くことと計画がズレたときの代替案を用意することをおすすめする。インタビューについてはホストファミリーの知り合いに頼んで、実施することができた。

留学を勧める・勧めない理由

留学は絶対にしたほうがいいと思う。トビタテの事後研修のときにたくさんのトビタテ生と話したが、全員が留学を通して大きく成長し、たくさんのことを得て、新たな目標を立てていた。私もその一人である。私は留学を通して自分のやりたいことが明確になったし、固定概念を壊して、視野を広げたり柔軟な考え方ができるようになった。留学において様々な困難はあるが、それ以上にたくさんのことを得ることができる。

これから留学へ行く人へのメッセージ

トビタテはとてもハードルが高いように感じるが、実はトビタテ生の多くが事前研修のときに、自分が留学する実感がないと言っていた。未知のことに挑戦するのは怖いし1人で海外に行けるのかと疑心暗鬼になるが、実際留学してしまえば海外へのハードルが格段に下がる。私の留学は、18年生きてきた中のたった1ヶ月だが、自分を大きく変えることができた。みなさんも最初の一歩を踏み出して、未知のことに挑戦してみてください!