留学大図鑑 留学大図鑑


最終更新日:2025年01月07日 初回執筆日:2025年01月07日

人と動物の共生社会の成功例の調査

留学テーマ・分野:
短期留学(3か月以内、語学・ボランティアなど各種研修含む)・フィールドワーク
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Lexis Noosa校
  • オーストラリア
  • ヌーサ
留学期間:
1ヶ月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 370,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<G-TEC A2.2> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<英検2級>

留学内容

今回の留学では、実際に野生動物と共存生活をしている社会の成功例を調査したいと考え、固有種の多いオーストラリアへの留学を希望しました。日本と異なる種の生態系を深く理解し比較分析することで、様々な種に共通する生活や譲れない点を明確にできると考えました。また、相違点においては変化を許容できる点であれば受け入れることで共存が可能になると考えました。共通点と相違点を調査することで、お互いに無理のない共存社会を構築することができると考えています。
 オーストラリアの中でも、特に、野生のコアラ(野良コアラ)が市街地に隣接する国立公園で生活し、共存しているヌーサでの留学を計画しました。ヌーサでは、語学学校での語学のレベルアップと並行し、国立公園やエバーグレーズでの調査や市街地での調査、インタビューにより野良コアラをはじめとする野生動物の生態系と市街地の住民の生活や意識を学びました。

留学の動機

将来、獣医師として様々な動物との共存生活を支えていきたいです。社会全体が無理なく共存することで、それぞれの生態系を崩すことなく、未来に向けて一緒に生活していけると考えているからです。

成果

ヌーサ国立公園では、共生の実例を学ぶことができました。中でも、クッカバラやブッシュターキーは愛されていて、住民の生活の中に違和感なく溶け込んでいました。
 一つ残念なことは野良コアラに会えなかったことでした。直前の嵐で野良コアラの生息地が生活できなくなってしまいました。隣の国立公園への移動は野良コアラの意思で動き、それを住民は暖かく支えていました。

ついた力

動き出す力

自分でしたいことを軸に情報を集めて計画を立てられるようになりました。オーストラリアでは1人で自主的に動かない限り、したいことを成し遂げることはできません。周囲の人に聞いたり、案内所の掲示やパンフレットを見たりして情報を集めました。
 また、多国籍な友達がたくさんできました。間違いを恐れず積極的に関わることで仲良くなり、文化の理解や語学力アップにも繋がりました。今でも連絡を取り合えてます。

今後の展望

獣医師になり、共生を第一に診察するアメリカのDr.POLのもとで勉強したいです。その後は日本に帰ってきて、診察を通して家族と動物の共生を支えたいと思っています。また、日本における野生動物の保護活動にも参加していきたいです。野生動物をただ保護するだけでなく、社会との共生を目指し啓蒙活動も行っていきたいと思っています。

留学スケジュール

2023年
12月~
2024年
1月

オーストラリア(ヌーサ)

午前中は語学学校に通いました。初めての海外で初めての留学ということもあり、不安な点もあったので留学期間の前半はTAPという未成年クラスにしました。慣れてきた後半には大人クラスを受講し、多国籍な生徒の中で楽しく英語を学び、恐れず積極的に学ぶことができました。
 午後はヌーサ国立公園での調査の時間を多くとりました。実際に公園内を調査したり、ビジターセンタでのインタビューも行ったりしました。休日は、ヌーサ国立公園に近くのエバーグレーズに行きました。
 また、留学期間がクリスマス期間だったので、ホストファミリーとのクリスマスや年末年始のイベントも多くあり、日本では体験できない夏のクリスマスも体験しました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

調査を行ったヌーサ国立公園
遊歩道を違和感なく歩くブッシュターキー
真夏のクリスマスパーティー
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

日本のことが、とても好きになった瞬間

私の住む地域では伝統工芸として竹細工があります。小さい頃に習っていて、竹細工がとても好きで、網目がきれいだと思います。好きなものをクリスマスプレゼントにしたいと思い、竹のコースターを作っていきました。使いやすいようにレジンでコーティングして、竹の網目の美しさを楽しんでもらっています。
 私は着物や生け花も好きです。ホストマザーとシスターには浴衣をプレゼントしました。何度も来て身近に楽しんでほしいという思いから、2部式で着やすいものを選びました。着物は知っていても、浴衣は初めて見ると驚いてくれました。Lovelyと感動しながら一緒に着ることができ、柄の美しさや兵児帯のかわいらしさに感動してくれました。お礼の感謝の気持ちも込めて花束をプレゼントし、一緒に生け花もして楽しめました。語学学校の先生や友達にも扇子を紹介し、夏の暑い気温で扇子の柔らかい風を楽しんでくれました。
 ヌーサでは日本好きな方が多く、聞いたことがあったり写真で見たりしたことがあるけど実際に手に取るのは初めての方が多く、ずっと楽しみながら日本文化を受け入れてくれました。日本文化でEnjoyしている姿を見ることができ、自分のことも受け入れてもらっているようでとても嬉しくなり、日本のことがもっと好きになりました。

ホストファミリーにプレゼントした竹細工のコースター
一緒に楽しんだ浴衣
クラスメートと先生にもプレゼント

笑いあり、涙あり!留学中にあった、すごいエピソード

ヌーサ国立公園で調査していたある日、違うコースを調査しようと進んでいたが、行きついた先は公園内の奥地でした。国立公園内でも管理が行き届いていなく木々が荒れて下草と絡まっていることもあり道なき道を進むことになり、形態の電波もほとんど入らないエリアでした。生息するアリや蜂も大きく、海沿いエリアでは今までに見たことのない種類でした。案内版も回転してしまったのか違う方向を指し示し、どんどん違う方向に進んでしまいました。やっと電波が入るところで方向と位置を把握し、市街地の方向に戻ることができました。戻っている途中に、藪からトカゲが出没してきました。なんと、1.5Ⅿ程のトカゲで、肉食でした。すごい勢いで追いかけてきます。きっとエサだと思っているのでしょう。とても真剣に追ってきます。走って逃げました。なんとか人がいるエリアまで走ると、肉食トカゲに追いかけられている姿をおじさんが発見してくれ、棒で追い払って助けてくれました。この日はとても疲れてしまい、家に帰ったらぐすっり寝てしまいました。
 後から聞いた話ですが、行きたかったコースは入り口が嵐でつぶれてしまい今は入れないそうです。そのコースが野良コアラの生息地となっていて、行ってみたかったです。
 助けてくれたおじさん、ありがとうございました。

迷い込んだエリア
勝者!おじさん!追い払われたトカゲ

自分の英語が通用するか不安

  • 語学力 : 英語

日本で学んできた英語が実際に現地で通用するかが不安でした。海外に行くのも初めてで、留学も初めて、一人で長期旅行も初めてで、さらに言語も不安となり、準備の段階でどんどんどうしたらいいのかわからなくなってきました。
 初めての部分は今さら変えようもなく、わくわくする部分もあり留学したいという思いが強いのだから、割り切ろうと考えるようにしました。不安を整理して考えると、留学前に解決できるのは語学力だけだと気が付きました。
そこで、オンラインで英会話を学ぶことにしました。私は留学エージェントとしてECCと契約していたので、留学前に無料で数回オンライン英会話を受けることができました。その英会話で慣れて、英語を話す・聞くということに余裕を持って留学にトビタテました。
 結果として、ヌーサでは日本が好きな方が多く、日本人だとわかると親切にしてくれたり漫画の話をしてくれたりしました。また、地域柄、優しい人が多く、英語力で困っていると見知らぬ人でも手助けしてくれる人も多かったので、何も不安に感じることはなかったと実感しました。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学が初めてでも、数回目でも・・・思い切って、興味がある方向に行動してみると、とても楽しい経験が待っています。想定外のことも多く起こりますが、いつもLovely、Enjoyを胸に進んでみてください。留学は国境を越えていきますが、地球上のどこにも線はありません。いつでも超えて行ってください。