留学内容
陸上において800mを専門としている私が日本の陸上中距離界を盛り上げるため、レベルアップさせるための第一歩となる留学をした。主な活動内容としては、陸上強豪国の陸上クラブチームの練習に参加したり、選手やコーチに対してアンケートをとることで、指導面や練習内容で日本との違いを見つける。加えて、その練習は意味のあるものなのか、身をもって体験して自分の陸上技術の向上を図った。
最終更新日:2025年01月23日 初回執筆日:2025年01月23日
語学力:
言語 | 留学前 | 留学後 | |
---|---|---|---|
英語 | 挨拶など基本的な会話ができるレベル<英検 2級> | → | 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル |
陸上において800mを専門としている私が日本の陸上中距離界を盛り上げるため、レベルアップさせるための第一歩となる留学をした。主な活動内容としては、陸上強豪国の陸上クラブチームの練習に参加したり、選手やコーチに対してアンケートをとることで、指導面や練習内容で日本との違いを見つける。加えて、その練習は意味のあるものなのか、身をもって体験して自分の陸上技術の向上を図った。
私は幼い頃から海外へ行くことに憧れを抱いていたが、コロナや金銭面での問題で行けるチャンスが無かった。そんな時、ネットでトビタテ留学JAPANを見つけ、給付型奨学金で行けることを知って応募した。探究活動を陸上にした理由はまず、私が陸上に本気で取り組んでいたこと。また、世界陸上を見ていたときに自分の種目である800mでは日本人の選手が誰一人として出場していないことに疑問を持ち、探究してみたいと思った。
パースのビーチ沿いでは走っている人で溢れかえるほどの日本では見たことがない光景があった。クラブチームでは中長距離専門の人が主にスピード持久に特化した練習を行っており、距離ではなく時間を設定することで自分のスピード持久力を可視化しやすい練習だと感じた。アンケートではGoogle Formを利用し、選手の陸上に対する意識調査などを行った。帰国後に自己ベストを更新したことで、陸上能力の向上にも繋がった。
自己信頼力
私はこの留学が初めての海外であったのにも関わらず、パースへ向かう途中にたくさんのトラブルに遭った。ロストバゲージや飛行機の大幅遅延、夜中、未成年であるため空港内に拘束されたこともあった。それらを乗り越えられた自分は自然と大きな自信がついていた。今の自分なら怖いものなしだと気づいてからはたくさんの人に話しかけてみたり、少し離れた場所へ一人旅など、とにかくチャレンジした留学となった。
私は留学前に比べて自分の好きなことに対する思いが一層強くなった。もっとたくさんの国へ行きたいし、もっと走り続けたいと思った。また、同時に将来は海外へ行くことや陸上の魅力を日本の人々に伝えたいと感じた。そのために私は大学で国際教養学部に進学し、まずは私が国際問題にも触れていくことで世界について知ることが大事だと思った。将来、情報発信や金銭支援を行って日本の留学者を増やしたいと思う。
2024年
8月~
2024年
8月
[探究テーマ]
なぜ日本の中距離界は世界で勝てないのか
[留学中の活動]
・現地のチームで練習
・選手、コーチに対してアンケート
私は3週間、パースで活動するFRONT RUNNERというチームの練習に参加した。日本の中距離界が世界で勝てないのは育成段階に問題があると仮定した私は、そのチームと日本の陸上育成との違いを見つけた。
まず、練習頻度に関する違いだ。日本で行った陸上部に所属する高校生に対してのアンケートでは、ほとんどの人が1週間のうち1日休みがあるかないかの状態だった。しかし、パースでは1週間のうち4日の練習でかなり高い強度での練習だった。強度が高い分、しっかり休める日が多いのがよかった。
次に、練習内容の違いだ。日本で行ったアンケートでは中距離選手は人数が少ないからか短距離とスピード練習、長距離とジョグをする形が多かった。しかし、パースでは中距離選手を中心にスピード持久力を鍛える練習をし、長距離選手もそれに参加する形だった。練習メニューは様々だが、特に印象に残ったのはピラミッド変化走だ。距離を設定するのではなく、時間を設定して行っていたことで自分のスピード持久力が距離として可視化され、より自分を追い込みやすくなった感じがした。
そして、パースで行ったアンケートでは選手に対する食事面などでの意識調査を行った。日本で行った食事に気を使う頻度のアンケートにおいてほとんどの人が試合前のみと答えたが、パースではほとんどの人が常にと答えた。また、練習以外で行っていることを聞くと、水泳やヨガといった日本の陸上界ではあまり聞かない回答がでた。体を鍛える一つの方法であることやパースではトライアスロンが人気だからだと感じた。パースは全体的にアクティブで健康思考な人が多いと感じた。
また、留学中ではコーチにマンツーマン指導をしていただいた。コーチは科学を使ったフォームの分析を得意としており、私の走りの動画から腰の下がり具合などを数値化した。すると見つかった改善点は足の接地時間だった。私は体の軸より少し前で接地しており、その分足の回転が落ちてしまっていることがわかった。そこでコーチにそれを改善するための練習メニューなどを教えていただいた。
練習以外にも普段の生活の中から気づいたことがあった。パースのビーチ沿いや公園にはたくさんのランニングコースがあり、特に休日には子供から高齢の方まで多くの人が楽しそうに走っている光景を見た。それに対し、日本では幼い頃から罰として走らされることがあるなど、走るのが辛いと言う意識を植え付けられているように感じた。その意識による壁が日本の陸上にあると思った。
学費:納入総額 - 円 |
住居費:月額 - 円 |
生活費:月額 - 円 |
学費:納入総額 - 円 |
住居費:月額 - 円 |
生活費:月額 - 円 |
パースに着いた次の日にホストファミリーとドライブして野生のカンガルーと会った!なぜか墓地にいることが驚き、、
カンガルー以外にもコアラやクォッカなどたくさんの動物に会えた!
また、他の日にザピナクルズという観光名所のツアーに参加!
一面の砂漠に変な形の岩がたくさんあり、異世界に来たような風景
そして、パースは綺麗なビーチがたくさん!
日本ではありえないほど透き通った海に感動、、
私は最初、とにかく語彙力がなく、スムーズな会話が全くできなかった。留学前には英語アプリを入れ、たくさんのフレーズを覚えたが、いざとなるとこの場面はどうするんだろうと迷いが出てしまうことが多くあった。そんな時、私がやったのはとにかく迷ったら現地の人に英語表現を聞くことだ。最低限の簡単な語彙を使って質問し、学んだ英語表現を実践して繰り返した。すると、日常生活の場面で1番使うフレーズから順に学ぶことができ、慣れていくとスムーズな会話に繋げることができた。たった3週間だったが、留学の最後の方にはスムーズな英会話ができたのに加え、相手の英語を全て聞き取ることができなくても伝えたいことがおおよそわかるようになった。海外へ行って英語を学ぶ効率の良さを実感できた。
オーストラリアへの留学ガイドを見る