留学内容
石川県能登と同じ課題を持つフィリピン・イフガオと自然あふれる観光立国オーストラリアで、持続可能性を持つ生活と、自然保護と観光業の関わりや両立の仕方を実体験をもって学ぶ。計画としては、まずフィリピンのイフガオ地方で持続可能な生活や文化を2週間インターンシップを通して体験した。その後、オーストラリアはメルボルンに渡り、語学力向上のために3か月間語学学校に通い、ケアンズで1か月の自然保護ボランティアののち、シドニーでガイドとして働き観光業を学んで来た。フィリピンでは観光地化されていない世界農業遺産の集落に入り、本当の意味で持続可能な生活があるんだなと感じた。日本は観光地化に押され、地域の生活や、住民が観光地化を望んでいるのかを改めで考えさせられるきっかけとなった。また地元の大学で新たな担い手を育成する、移住者を呼び込むなど地道な努力が行われていた。オーストラリアでは自然保護と観光業を別々に学んだが、2つを両立していくには地元に密着したツアーを企画する必要があると感じた。また感覚的ではあるが、観光立国であるオーストラリアは人びとが自分の国や地域に自信を持っているのが伝わってきた。私の地元ではどれだけ地元のことを知り、地元に興味があり、発信したいと考えている人がいるか考えた。能登を盛り上げるには地元民の自信や思いがもっと必要であると感じた。