留学内容
留学先は、移民が多く多様性にあふれる国、オーストラリア。シドニーにあるCanterbury Hospitalの救急救命室で6週間の実習をおこなった。
200床ほどの小規模病院であったが、救急専門医が2~3人、救急科専攻医が2名、さらに研修医がいる救急科であり、あらゆる症状を訴える患者さんがひっきりなしに来る救急科であった。
超重症でなければ、救急車で来た患者さん、歩いてきた患者さんをファーストタッチで診察し、担当医/上級医の先生に考えられる疾患、検査、治療とともに報告し、その後担当医/上級医の先生の診察に同行するというスタイルで実習が可能であり、日本と比較してかなり実践的な実習を行うことができた。胸痛、腹痛、神経症状、疼痛、感染症、外傷、薬物中毒、精神疾患、婦人科疾患、小児疾患など幅広い症状を訴える患者さんの診察にあたった。現地の医学生も実習に来ており、一緒に患者さんを診たり、議論したりすることができた。
Canterbury Hospital救急科の先生のご紹介で、他病院、特に大病院の救急救命室の見学にも行き、どのようなシステムが敷かれているのかを学んだ。また、Community Health Centerの訪問も行い、地域への公的保健サービスの在り方も考えた。