留学内容
ゲーム理論に制御工学を導入した世界に先駆けた新たな制度設計アルゴリズム開発(”人間を制御する”かも…!?)を目的とした研究.ゲーム理論(経済学)と制御工学(工学)という異分野のコラボをおこない,制御工学の強みを活かしてゲーム理論の欠点を補った制度設計法の開発を試みた.具体的な活動内容は,受け入れ教員との週に一度の進捗報告とディスカッション,また最終報告会の開催,二度の国際学会への投稿.
オーストラリアのアデレード大学に約4ヶ月間研究のため留学にいきました.理系の留学,大学院での留学,就活後の留学(トビタテの選考は就活と同時並行)でした.
上記に当てはまる方でも,当てはまらない方でも気軽に相談ください\(^o^)/
最終更新日:2017年10月10日 初回執筆日:2017年10月10日
語学力:
言語 | 留学前 | 留学後 | |
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英語 | 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<TOEIC(R) 745> | → | 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル<TOEIC(R)IP 810> |
ゲーム理論に制御工学を導入した世界に先駆けた新たな制度設計アルゴリズム開発(”人間を制御する”かも…!?)を目的とした研究.ゲーム理論(経済学)と制御工学(工学)という異分野のコラボをおこない,制御工学の強みを活かしてゲーム理論の欠点を補った制度設計法の開発を試みた.具体的な活動内容は,受け入れ教員との週に一度の進捗報告とディスカッション,また最終報告会の開催,二度の国際学会への投稿.
ゲーム理論の専門家のもとで研究を深めてみたい,海外生活への憧れという二点.異分野との融合研究に取り組んでいたため,コラボしている分野の専門家の先生で学んでみたかったから.
海外生活への憧れの背景は,アメリカで1年間研究員をされていた研究室の先生から留学を勧めらたから.学内で留学する人は殆どおらず,増してや研究室内では初めてという状況だったが,留学の選択肢を考える機会は多かった.
成果である提案手法を確立したものの,論文提出のために必要な具体例を発見できず,自己嫌悪に陥りかけた.しかし,絶対に成果を残す決意をしたことで常に目的を意識し,現状を客観的に捉えることができた.これにより問題・課題を論理的に捉え,時間軸を意識しながら,具体的に深く考え,行動する大切さを学んだ.
深考,スケール(深く考える,視点を操る)力
1.客観的に自分の現状を理解2.明確な目的を持つ3.目的への目標を噛み砕いて設定(1時間で達成クラス=小目標)4.1時間ごとの目標振返りを毎日実施した経験から.
深考力の要因は,因果のある目標の噛み砕きにより,それだけに集中する時間を作れたから.スケール力の要因は,設定目標の達成如何が即分かり,TODOのクラス(抽象↔具体)の理解と,TODOを把握により時間の分配を考えたから(現在↔未来).
就活を終えてから留学しており,現在は就職(プラントの制御ロジック設計)している.まずは,自分の能力を一人前まで高めたい.その中で,今回の留学で得た,深考力・スケール力や視座を高く持ち,Globalを受け入れる力を活かしていきたい.国内外多くの人と携わる仕事なのでこれらの力は必ずや生かされると思う.
2016年
9月~
2016年
12月
ゲーム理論に制御工学を導入した世界に先駆けた新たな制度設計アルゴリズム開発(”人間を制御する”かも…!?)を目的とした研究.ゲーム理論(経済学)と制御工学(工学)という異分野のコラボをおこない,制御工学の強みを活かしてゲーム理論の欠点を補った制度設計法の開発を試みた.具体的な活動内容は,受け入れ教員との週に一度の進捗報告とディスカッション,また最終報告会の開催,二度の国際学会への投稿.
学費:納入総額 - 円 |
住居費:月額 60,000 円 |
生活費:月額 60,000 円 |
学費:納入総額 - 円 |
住居費:月額 60,000 円 |
生活費:月額 60,000 円 |
「自身の提案手法と深く向き合い,具体的な使用例を見つけ出した」挑戦が「目的の意識から見透かして問題や課題を構造的に捉え,行動目標を具体化した上で行動するサイクルを本気でできるようになった」自分につながっていると考えており,大切にしています.
今回コラボレーションしたゲーム理論の分野では,私の専攻とする工学の分野と違い,研究成果を論文として発表するには,自身の提案手法の優位性を主張するためその手法を使った具体例を示す必要がありました.私は,成果である提案手法を確立したものの,具体例について見つけられていませんでした.文献から具体例を探し出すために毎日サーベイをおこなっていましたが,なかなかよい例は出てこず,悲観的になり自己嫌悪になりました.私は,キツイと感じると視野が急激に狭くなり,自分だけがこんな苦境に立たされているなどと思い,悲劇のヒーロを演じて,常に不安に駆られながら時間を食い潰していくという悪い癖がありました.ここでもその悪い癖は出かけましたが,絶対に成果を残して帰りたいという決意をしたことで,視野を広く持って,楽に考えることで冷静に目的を意識したり,現状を客観的に捉えることができました.(2に続く)
具体的には,「具体例を見つける」という大目標から,「〜の分野について調べてみる」,「〜の研究者グループの論文を読んでみる」と言った中目標,さらに「今読んでいるこの論文のキーポイントと具体例に使えそうかの結論,その理由を見つける」という小目標までを考え,小目標について更に1時間若しくは1.5時間で区切りを付けました.これにより,今までの漠然と大目標のみを掲げ取り組んで無限大にある(と思いこんでいる)時間を浪費してきた姿勢から,大目標をすぐに実行できるレベルの小目標まで噛み砕いて具体化した上で,時間の制約を意識しつつ,1時間若しくは1.5時間の中ではじっくりと目下の課題のみに集中するといった姿勢に激変することができました.
その結果として,受入先の指導教員も納得するような具体例を見つけることができ,受入先の教員と共著で国際学会に投稿できることになりました.
この経験から,問題や課題を感情的ではなく論理的に捉えること(目的の意識から透かしてみる)と,問題や課題について,抽象像から行動レベルの具体像までの抽象度,具体度のスケールを自由に取れるようになったこと(感覚的だが,平面だった問題が立体的に,奥行きがあるように見えるようになった.)を得たと思います.(3に続く)
更にこの力の副産物として,目下の課題についてどっぷりと考える”深考力”と, 客観的な視点から自己を,未来の目標から現在を俯瞰する”俯瞰力” を得たと思います.”深考力”の要因としては,大目標から小目標までの因果が保証されている(必ずしも完全ではないが,自分の納得する形ではある)ので,小目標に取り組んでいる間は,大中目標を含めたそれ以外のことに気を取られなくなったことが挙げられます.また,”俯瞰力”の要因としては,大目標から小目標へと掘り下げていく中で(抽象度・具体度のスケールを変化させている)自分のやるべきことが明確になること,また小目標では,1時間若しくは1.5時間ごとに目標の達成の如何が分かるので毎時間自己フィードバックが掛けられて,その度に次々出てくるやるべきことを正確に把握でき,漠然とした不安ではなく”明確に根拠のある不安”が積み上がることで,時間をどのように割り当てようかと考えていると当然当日だけでは足りないため,明日明後日と未来の方向に目線が向かっていく(時間のスケールを変化させている)ことが挙げられます.
このような問題・課題を論理的に捉えて時間軸を意識しながら,具体的に深く考えたり,行動する力は正に社会人に必要不可欠な時間の制約の中で成果を出すという基本につながると思います.この力を完全に自分の物としていきたいと思います.
特に就職活動を不安に思っている,就職活動を控えて留学するか迷っているという方に向けて書きたいと思います.
私の状況を説明すると,トビタテ!の第4期に応募して書類審査で不採用(大学院1年の12月)の後,第5期で書類通過(同2年の4月,提出は3月),面接審査(同年5月)を経て採用され大学院2年の9月から12月まで4ヶ月間オーストラリアの大学で研究留学をしていました.そして今現在は社会人一年目です.
あえて時期を書いた理由は,書類提出と面接審査の時期が就活時期の真っ最中と重なっているからです.つまり,そこまでしてでもトビタテ!に応募し,留学する価値があると感じているということです.
エントリーシート作成やSPI対策,面接対策と並行しておこなっていくのは大変なこともありますが,トビタテ!の選考や留学を経ることで,自分と向き合い自分を理解したり,やってやろう!というポジティブなメンタルを手に入れることができます.就職活動では,それをまとめてうまく表現できれば,納得の行く結果が得られると思います!!
是非,就職するまでに皆さんに留学を経験してほしいと思います.
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