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野村紗里

出身・在学高校:
小倉高校
出身・在学校:
出身・在学学部学科:
在籍企業・組織:

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ボランティア留学に興味のある方はぜひ^^


最終更新日:2020年07月13日 初回執筆日:2020年07月13日

空っぽのウミガメの巣が教えてくれたこと

留学テーマ・分野:
短期留学(3か月以内、語学・ボランティアなど各種研修含む)・海外ボランティア
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • El Tortugario Ecologico
  • メキシコ
  • クユトラン
留学期間:
三週間
総費用:
684,920円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 400,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<英検二級、TOEIC 620点> 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<英検準一級、TOEIC 885点、TOEFL iBT 75点>

留学内容

私の留学のテーマは、「ボランティアはもちろん、大好きな音楽を武器に、国際交流も全力で!」でした。この目標を果たすために、私は日本からギターを持参しました。私は、小学生のころから英会話学校に通っていて、英語を話すことは大好きでしたし、不安もあまり感じていませんでした。むしろワクワクしていました。しかし、実際ネイティブの人と会話すると、その話すスピードの速いこと!!一対一の会話なら、まだ聞き返すタイミングがありますが、グループでの会話になると、相手もネイティブのペースで話すので、聞き取ることもとても難しかったです。そうして、思っていた以上にコミュニケーションが取れなくてもやもやしている時、役に立ったのがギターでした。ボランティア仲間の子から「何の曲弾ける?」「この曲弾いてほしい!」などと話しかけられたり、弾き方を教えてあげたりして、大活躍でした!音楽に国境はないと改めて実感することができました。

留学の動機

私は、小学生の頃から洋楽や洋画に興味を持ち、海外に漠然とした憧れがあったので、留学したいという思いはずっと持っていました。そんな時に母が、トビタテの奨学金を見つけ、私は「これだ!」と思いました。無限の選択肢の中から、メキシコでのウミガメ保護ボランティアを選んだのは、ウミガメが大好きだから、そしてスペイン語を勉強したかったからです。日本人参加者が少ないのもプロジェクトアブロードを選んだ理由です。

成果

留学を通して、ウミガメを中心としたさまざまな環境保護ボランティアに携わることができました。うみがめが絶滅危惧種であることは知っていましたが、その原因の一つに人間の行動もあることを学びました。また、言葉の壁は初め、とても高くて越えられそうにないと思っても気持ちと工夫次第で通じ合えるということを学びました。

ついた力

行動力

文字通り「行動を起こす力」です。何事に対しても積極的になりました。滞在中に、海外からきた学生との間に感じた壁を壊そうとするときも、アンバサダー活動をするときも「自分から」動かなくてはなりませんでした。「これがしたいんだけど・・・」と話を切り出すのは、とても勇気が必要でしたが、そのたびに「トビタテ生」という自覚が背中を押してくれました。留学で身につけた行動力は今の私の自信に繋がっています。

今後の展望

大学生の間にも様々なボランティアに挑戦して、地域密着型のボランティアのあり方を追求したいと思います。そして将来は、環境問題を先進国と発展途上国の両方の視点から見据えることができる環境保護のスペシャリストになりたいです。そして、今回の留学で、日本人としての自分や、日本の魅力を再発見したことで、将来も「日本人」としてのアイデンティティーを軸にしっかりともったまま世界で活躍したいと思うようになりました。

留学スケジュール

2016年
7月~
2016年
8月

メキシコ(クユトラン)

高校生対象のプログラムと一般対象のプログラムにそれぞれ、二週間、一週間の計三週間参加しました。ボランティア内容は一緒でしたが滞在場所がそれぞれ異なりました。他の参加者は、イギリス、アメリカ、フランス、中国からの学生でした。活動内容は、ウミガメのタンクの掃除、ビーチ清掃、鳥の観察、マングローブ保護、イグアナの餌やりなど様々でした。別の場所にある、ワニ園でワニがいる中、迫力満点の飼育小屋掃除も体験しました。中でも最も重要だった活動は沿岸パトロールです。夜に約二時間交代で、バギーに乗って、ウミガメの巣を探す活動です。見つけたウミガメの卵は数えて、施設に持ち帰り、安全な場所に埋め直します。満点の星空の下で、ウミガメの産卵を見れてとても感動しました。また、高校生プログラムの間はスペイン語レッスンが毎日ありました。滞在しているホテルの人にスペイン語の質問をしたりしてとても楽しかったです。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

一般プログラムで滞在したキャンプ
赤ちゃんウミガメと私
音楽で国際交流!
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

私はボランティア活動の中でも沿岸パトロールが一番のお気に入りでした。満点の星空の下、夜のビーチをバギーに乗って颯爽と駆け抜けるのがとても気持ち良かったです。この活動は、ウミガメの卵を巣から施設内の安全な場所に埋め直すために行っています。しかし、この活動の裏には悲しい現実があります。ウミガメの卵を食用として売るために人々が巣から卵を盗んでいるのです。ウミガメは絶滅危惧種であり、大人になるまで生き残られるのは1000匹のうち1匹と言われています。私は今回の経験を通して、ボランティア活動が100%ではないと気付きました。ボランティア活動は現地の人の理解・協力があって初めて、最大限の力を発揮するのだと思いました。

ウミガメの卵を埋めなおす作業
ウミガメの産卵
孵化して間もないウミガメの赤ちゃん

留学前後での、自分の変化

メキシコについてすぐ、ホテルには参加者が続々と集まってきていました。私は早くみんなと仲良くなりたいと思いグループの会話にも積極的に参加していました。そんな時に、一緒にいた中国人の女の子から言われた衝撃の一言。「あの子たち(イギリス人)私たちと話したくないと思う。」留学生活これからスタート!という時にこんなことを言われて私はとてもショックを受けました。それから、ボランティア施設に移動し活動が始まったものの、英と米のグループ、中国と日本と仏のグループではっきりと分かれてしまっていました。私は何か行動しないと、このまま三週間が過ぎてしまう!と思い、すぐにトビタテ生の仲間に相談しました。するといろいろな子から応援のメッセージやアドバイスをもらい、とても元気づけられました。そして、私はこの壁をどうにかして壊したいと思いアンバサダー活動で交流を試みました。日本から持ってきたお菓子をシェアしたり日本の文化に関するアンケートをとったりしました。アンケートではいろいろな面白い回答もあり、話のきっかけになりました。そして私が一番力を入れたのはおもちの振る舞いでした。ホテルの人にお願いして調理台を借りさせていただき、ボランティア仲間におもちを振舞いました。みんな気に入ってくれてとても嬉しかったです。これらの活動を通して、積極的に交流をすることができました。自分なりに奮闘し、全力を出し切れたと思います。

おもち大好評!
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日本文化に関するアンケート

この国のことが、とても好きになった瞬間

メキシコ料理がこんなにおいしいなんて思っていませんでした。初めてブリトーを食べた瞬間にメキシコ料理の虜になりました。毎食ご飯が楽しみでしたし、メキシコ料理がおいしすぎたおかげで、日本食シックに陥ることもありませんでした。誰か日本でトルティーヤが安く手に入るところを知っていたらぜひ教えてほしいです。日本ではメキシコ料理が一般的にあまり食べられていないのが残念でなりません。
メキシコとメキシコ料理が大好きです!!

トルティーヤと豆料理
トルティーヤを使った料理
ブリトー

薄い布

  • 生活 : 治安・安全

滞在中もっとも悩みの種となったのは、蚊でした。虫よけスプレーは持っていていたのですが、ほとんどといっていいほど効果がありませんでした。滞在場所にプールがあり、夕方にはスコールがよく降っていたからか、とくに夕方の蚊の量にはうんざりするほどでした。そこで私がとった対策は、寝るときに顔にうすい布を巻き巻きにして、自分の周辺、服、ハンモックに虫よけスプレーをすることでした(もちろん寝る時の服は長袖長ズボン)。効果があったかといわれると、なくはなかったというかんじです。もし、蚊が多いと思われる場所に行くときは、オーガニックっぽい虫よけスプレーではなく、がっつり化学製品っぽい虫よけスプレーを持っていくことをお勧めします。

蚊の被害を受けた私の足

留学前にやっておけばよかったこと

私は留学前にもっとメキシコについて調べておけばよかったなと思いました。自分が行く国の文化や、名物の食べ物、スポーツなどを知っておくことで現地の人との話が弾みます。例えば、海外の人と話している時に相手の人が、日本のことについて少しでも知っていたら嬉しいですよね。また、観光地に行った時など、どういう歴史がある建造物なのか知っていたら楽しさも倍増すると思います。

留学を勧める・勧めない理由

どういう形態であれ留学することを強くお勧めします。なぜなら、世界はとっても広いのに、新しい世界を体験しないのはもったいないと思うからです。特に学生の間は、自分の住む世界が狭いです。毎日、学校と家を往復して同じコミュニティーの中で過ごす。安心で居心地はいいけど、刺激に欠けますよね。「学生」の間に留学することは、驚きや感動もさらに大きく、今まで自分がどれほど狭い世界で過ごしてきたか、気づかされます。

これから留学へ行く人へのメッセージ

まず、「困ったらすぐに相談」。留学期間は限られています。たくさんの人の支えがあって実現した留学、絶対に後悔したくありませんよね。私は、三日目でトビタテ生の仲間に相談しました。(笑)一人で悩んでる時間がもったいないのですぐに相談しましょう!そして「笑顔」。ネイティブじゃない私たちがもつ最大の武器!笑顔って不思議で、目があった時ににこっとするだけで会話が始まったりするんです。全力で留学楽しんで下さい!