留学内容

動物から人に感染する感染症(人獣共通感染症)の調査・研究を行った。イギリス・北アイルランドのクイーンズ大学において研究とイギリス・アイルランド共和国の公的研究機関において現地の検査や研究を学んだ。またサンプリング活動のために、現地の鶏の診療施設に3か月インターンシップを行い診療や往診の見学、サンプリングを行った。鶏の診療施設では、現地の獣医師の往診に同行したり、死亡鶏の解剖を一緒に行うなど大変貴重な経験ができた。公的研究機関では、イギリスとアイルランド共和国の二か国において各国の農林水産省関係の公的研究機関と、獣医学科のある大学に短期で滞在し、最新の研究や検査を知ることができた。さらにアイルランド島全体の畜産業の特色なども学ぶことができた。また、アイルランド共和国における国立のMRSAの中心研究機関にも滞在し、家畜由来MRSAを含むMRSA全体の検査、研究内容を学ぶことができた。

留学の動機

留学についての興味がもともとあり、長期留学もしてみたいと考えていた。今回の留学先であるクイーンズ大学には留学の一年前に3週間の短期滞在をしており、その際に長期留学の相談をすると是非にと進めていただいたので、トビタテ留学JAPANに応募し留学することになった。

成果

最大の成果としてはMRSAに関する論文投稿である。また、イギリス・アイルランド共和国で行われている家畜由来MRSAに関する検査・研究を知ることができた。さらに現地の獣医師の診療に同行することで、日本の獣医医療と畜産業との比較ができた。

ついた力

なんとかなるさ力

留学前は私は何事も事前に計画を立て、計画に沿って物事を進めていくタイプの人間だった。しかし留学先では、予定は直前にならないと決まらずいつもやきもきしていた。とにかくドタバタで振り回されてばかりだった。はじめは慣れなかったが、次第になんとかなるさと考えるようになった。常に気楽に「なんとかなるさ」と思っていれば、次にどんなことが起きても深刻にならずに対応できる。

今後の展望

まずは獣医師免許取得のために大学の勉強を頑張り、目標としている就職先に就職できるように努力する。