留学内容
留学中は、メルボルン大学の修士課程で、寛容な社会をつくるための都市デザインや持続的なまちづくりについて学びながら、コミュニティガーデンでボランティアを行いました。学習面では、自然環境との共生に焦点を置いた都市デザインや、多様な背景をもつ人々を受け入れる社会にするための都市デザイン、人々の健康を促進するために交通計画の点から考えるまちづくりなどを学びました。
コミュニティガーデンでのボランティアでは、ガーデニングという活動は人々の多様なバックグラウンド(年齢や性別、職業、生活状況など)に関係なくできるものであること、同じ活動をすることを通して見知らぬ人同士でも会話を始めやすいこと、野菜や果樹などを育てることでみんなで収穫して味わうという共通体験ができること、忙しい都会での生活の中で自然環境に目を向け、より持続的な生活を送るように自らの生活を見直すきっかけを提供することなどを、身を持って学びました。これらのことから、コミュニティガーデンのもつ、コミュニティの人々をつなぐ役割やコミュニティの安全性を高める役割(passive surveillance消極的監視)を実体験として理解しました。このように、ボランティアを通して理論と実践を結びつけることができました。