留学大図鑑 留学大図鑑

あやこ

出身・在学高校:
東京都立日比谷高等学校
出身・在学校:
東京工業大学
出身・在学学部学科:
社会理工学研究科
在籍企業・組織:


最終更新日:2020年06月10日 初回執筆日:2020年06月10日

持続可能なまちづくりを学ぶ

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • メルボルン大学大学院建築都市計画学部(Faculty of Architecture, Building and Planning)
  • オーストラリア
  • メルボルン
留学期間:
12か月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,740,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル

留学内容

留学中は、メルボルン大学の修士課程で、寛容な社会をつくるための都市デザインや持続的なまちづくりについて学びながら、コミュニティガーデンでボランティアを行いました。学習面では、自然環境との共生に焦点を置いた都市デザインや、多様な背景をもつ人々を受け入れる社会にするための都市デザイン、人々の健康を促進するために交通計画の点から考えるまちづくりなどを学びました。

コミュニティガーデンでのボランティアでは、ガーデニングという活動は人々の多様なバックグラウンド(年齢や性別、職業、生活状況など)に関係なくできるものであること、同じ活動をすることを通して見知らぬ人同士でも会話を始めやすいこと、野菜や果樹などを育てることでみんなで収穫して味わうという共通体験ができること、忙しい都会での生活の中で自然環境に目を向け、より持続的な生活を送るように自らの生活を見直すきっかけを提供することなどを、身を持って学びました。これらのことから、コミュニティガーデンのもつ、コミュニティの人々をつなぐ役割やコミュニティの安全性を高める役割(passive surveillance消極的監視)を実体験として理解しました。このように、ボランティアを通して理論と実践を結びつけることができました。

留学の動機

私の留学計画の目的は、都市の環境的・経済的・社会的持続性に貢献し得る公共空間のデザインを勉強し体験することでした。そのようなデザインの具体例として注目されているコミュニティガーデンやファーマーズマーケットがメルボルンにおいて盛んであることから、メルボルン大学に留学しコミュニティガーデンで実践活動を行いました。

成果

グループ課題の1つとして提案した公共住宅団地の再生プランでは、コミュニティガーデンでの実践活動に基づく理解を生かして、再生プランの1つにコミュニティガーデンを盛り込みました。このプランがクラスの上位に選ばれ、メルボルンで開催されたEco City World Summit 2017という国際会議で展示発表をすることができました。

ついた力

素直力

初対面の人と仲良くなるとき、他人から信頼を勝ち取るとき、自分の夢を叶えるとき。すべてにおいて重要なのは、自分がどんな人間で、何ができて、何を大切にして生きていて、どんな夢があるかを素直に飾らず相手に伝え、そしてその通りに生きていく「素直力」。これを私は留学を通して得ることができました。

今後の展望

留学で得た知識や経験、「素直力」を生かして、タフな状況に負けず、常に笑顔で、「誰もが健康で幸せに暮らせる都市」をつくるプロフェッショナルになりたいです。

留学スケジュール

2016年
7月~
2017年
7月

オーストラリア(メルボルン)

留学中は、メルボルン大学の修士課程で、寛容な社会をつくるための都市デザインや持続的なまちづくりについて学びながら、コミュニティガーデンでボランティアを行いました。具体的には、各学期3科目ずつの合計6科目を受講し、講義の受講、グループワーク、フィールドワークなどを行いました。授業履修と同時に、コミュニティガーデンで、ガーデンを日常的に世話するメンバーと共に行う定期的なボランティア活動と、今までコミュニティガーデンに興味のなかった人たちにその魅力を伝えるイベント時のボランティアの両方を行いました。学習と実践活動を通して、持続可能なまちづくりに必要な理論と実践の双方を学ぶことができました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

クラスのトップに選ばれた、グループ発表のチーム
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

留学中は大学院生以上が住めるカレッジに住んでいました。留学は苦しいこと・悔しいことがたくさんありましたが、同じ寮に住んでいたたくさんの友達のおかげで頑張ることができました。

滞在していたカレッジ外観

どん底まで落ちたらあとは浮力で上がるだけ

  • 語学力 : 英語

渡航前様々な英語のテストのスコアがよくても、実際の授業や研究、その他の活動では、自分が思った以上に自分の英語が伝わらなかったり、相手の言っていることが分からないということが起こります。日本語も留学中は話さないのであまり上手に話せなくなり、「もう日本語も英語も話したくない!」というどん底まで落ちることもありますが、そこまできたらあとは自分の身体の浮力で上がるだけ。過度に自分を責めたりせず、少しずつ話せばいいやというおおらかな気持ちで取り組むとよいと思います。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学生活では苦しいこと・悔しいことがたくさんあり、「ここ(留学先都市)は私にとって辛い思い出のある場所にしかならないのではないか?」と思ったこともあります。でも、もし人生をもう一度生きるとしたら、私は間違いなく留学することを選ぶという確信があります。辛いこともたくさんあるけれど、頑張ってください。