留学内容
日本で取り組んでいた研究ではなく、アイスランドでは新しい研究テーマに取り組みました。アイスランドでの担当教授がネパール人の先生だったこともあり、アイスランドにいるにもかかわらずネパールの建物を対象に研究を行っていました。研究内容を詳細に述べると、「ネパールの建物で観測された余震・常時微動を用いて色々な解析方法で震動特性を解析し、経験的に得られる特性と比較して分析方法の有効性及び正確性を検証し、カトマンズで典型的な建物の震動特性データを蓄積する」といったものでした。2017年6月にアイスランドでの国際学会で論文発表を行い、現在行っている追加研究の成果をまとめて2018年6月にギリシャの国際学会で論文発表する予定です。また修士研究としてネパールの建物を対象とした研究を続けるので今後もアイスランドの研究所との関係は継続します。他の研究活動として共同研究を行っているアイスランド電力公社Landsvirkjunの水力・地熱発電所を訪れ、設置してある加速度計のメンテナンスおよびデータ回収を行いました。その他の活動として地元小学校での防災教育活動、アイスランド大学でのオープンキャンパスの補助などを行い、多方面で研究所が取り組んでいる活動に関わることができました。