留学内容
無線通信分野を率いるトップ研究グループに客員研究員として在籍し、多国籍の研究者と共同で研究しました。留学中の研究成果は、情報通信分野の学術団体IEEEの国際論文誌に計3本が採録となりました。それぞれの論文で、携帯電話ネットワークにおける広帯域通信手法、ミリ波デバイス簡易化手法、低演算マルチアンテナ通信手法を提案しました。
留学の目的は、世界最高速(*)の新しい技術を提案し、国際共同研究のノウハウを学ぶことです。提案技術の新規性と有効性は論文の査読によって認められます。また、留学先のリーダーだけでなく、年齢の近いポスドク研究者二人と特に絆を深め、帰国から1年経った今でも共同で研究プロジェクトを進めています。留学期間中は大変な経験ばかりでしたが、新しい仲間と仲良くなれたことが今後一生の財産になると実感できているため、留学してよかったと心の底から思っています。
視野を広げるために、休日はパリで数学者のお墓参りをしたり、ミラノ万博を見学したりしました。また、ロンドンで開催された日本発信イベントJapan Matsuriにボランティアとして参加しました。帰国後はトビタテ留学マップ(http://tobitatemap.org)を開発しました。このサービスは、トビタテ生が世界中を飛び回っている様子を地球儀上に可視化します。
(注釈*)制限付き平均相互情報量による比較