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最終更新日:2017年12月07日 初回執筆日:2017年12月07日

イギリスの保存鉄道の技術を日本に広めよう

留学テーマ・分野:
短期留学(3か月以内、語学・ボランティアなど各種研修含む)・鉄道留学・語学留学
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Swanage Railway, ETC International College (Language School)
  • イギリス
  • ボーンマス・スワネージ
留学期間:
4週間
総費用:
860,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 450,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<英検 2級> 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル<英検 準1級>

留学内容

イギリスの保存鉄道の仕組みや歴史などを学ぶため、スワネージ鉄道に研修してきました。また、ブリティッシュ・イングリッシュも勉強したかったため、ETC International College (語学学校)に通いました。ホームステイのシェアルームで、最初の2週間はベルギー人の学生と、残りの2週間はスペイン人の学生と過ごしました。彼らは僕と同い年で、一緒に映画を見たり、遊んだりして、お互いの国について理解し合いました。スワネージ鉄道では、主にマネージャーのアシュリーさんに教えてもらい、他のメンバーの方々とも一緒に仕事をしました。午前は語学学校に通い、午後からバスでスワネージ鉄道まで行きました。このトビタテを通して、以前よりもSLや保存鉄道について詳しくなり、英語のスキルが上がりました。

留学の動機

近年、日本では蒸気機関車(SL)の復活が増えてきています。しかし日本にあるSLのほとんどが「静態保存」(置いてあるまま)です。一方でSL・鉄道の発祥地であるイギリスでは、「動態保存」(かつてのように活躍できること)が主流です。僕は、将来のおけるSL保存の意義や保存鉄道の在り方を考えるために、その技術を学びたいと思ったからです。

成果

SLの掃除(シリンダー部分のみ)・スワネージ鉄道について(ルールや職務、歴史など)・石炭、オイルの搬入・柵のペンキ塗り替え・伐採・ディーゼルカーの助手席に乗らせてもらい、1日の運行・SLの構造について(ボイラー、クランク機構の図、実物から)・SLの機関室の装置について(実際に入らせてもらい、名称と役割を教えてもらった。)・PTS(Personal Traffic Safty)のテスト・連結作業

ついた力

行動・積極・あきらめない力

自分のやりたい事を伝えて、できる限りの仕事をさせてもらいました。ルールをわからずにやってはいけない事をしてしまって怒られてしましたが、深く反省し、理解し、めげずにあきらめないことが大切だと思いました。

今後の展望

大学に進学し、社会・経済・経営・環境などを学び、どのようにすれば日本でもイギリス式の保存鉄道を運営できるのかを考えたいです。また、多くの人にSLの動態保存の意義や保存鉄道の在り方を理解してもらい、SLを1台でも多く復活させ、走らせたいです。そして、後世に伝えていくリーダーになりたいです。

留学スケジュール

2017年
7月~
2017年
8月

イギリス(ボーンマス・スワネージ)

イギリスの保存鉄道の仕組みや歴史などを学ぶため、スワネージ鉄道に研修してきました。また、ブリティッシュ・イングリッシュも勉強したかったため、ETC International College (語学学校)に通いました。ホームステイのシェアルームで、最初の2週間はベルギー人の学生と、残りの2週間はスペイン人の学生と過ごしました。彼らは僕と同い年で、一緒に映画を見たり、遊んだりして、お互いの国について理解し合いました。スワネージ鉄道では、主にマネージャーのアシュリーさんに教えてもらい、他のメンバーの方々とも一緒に仕事をしました。午前は語学学校に通い、午後からバスでスワネージ鉄道まで行きました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

SLのシリンダー部分のサビ取り(清掃員の仕事)
SLのガイドブックを、和訳して自習
オフィス(奥に見える緑の建物)の周りにある柵のペンキ塗り
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

留学で確信した、“私はこれを目指す!”

僕は幼いころからの「きかんしゃトーマスの聖地、イギリスに行って現地のSLに乗ったり、見たり、触れたい」という夢と、イギリスの保存鉄道について自分の目で見たり、触れたり、感じたいと思っていたので、トビタテに応募しました。イギリスでは動態保存が主流であり、保存鉄道のみならず本線で列車を今でも引っ張っていて、人々に役に立っています。また、多くの人々に存在価値を認められ愛されていました。その様子を見て、新しいモノばかりを求めるのではなく、かつてのモノを復活させることが大切なのではないかと思いました。これからの日本では、電気以外のエネルギー資源を上手に使うことが大切であると思います。そのためにも保存鉄道に携わり1台でも多く、SLを復活させたいです。

ホームに入線してきたLSWR M7 Classタンク機関車
スワネージ駅で客車を待つSR U Classテンダー機関車

留学中にやってしまった、私の失敗談

研修1週間目の週末、ルールをわからないで安全靴も履かずに運動靴のまま、さらにPTSカードの試験すら受けていないのに、線路の脇を歩いてオフィスまで行ったところ、マネージャーのアシュリーさんに怒られてしまいました。そのとき、浮き足立っていた僕は現実に引き戻され、「常に危険と隣り合わせ」だという当たり前のことに気づかされました。その後深く反省し、『安全第一』を心がけて活動しました。

自分のやりたいこと、夢に賛同してもらえるよう努力する

  • 周囲の説得 : 家族

僕の場合は、何度話しても本気にしてもらえず、「応募した。」と言ってもあまりにも競争率が高いので、「受かるわけない。」と言われてしまいました。それを言われた時、本当に悔しくて『自分の力でやってやる!」と決めました。それから学校の先生に相談したり、留学エージェントの方とも連絡し合って、自分のプランを作り上げていきました。そして、一次審査・二次審査と合格していく過程を見て、初めて僕の夢について話を聞いて、理解を示してくれました。なので、本当に自分のやりたい事や夢があるのなら、最後までめげずに自分の思いを貫き通すことが大切であると思います。

留学前にやっておけばよかったこと

もっと早い時期から、書類制作に取り組めばよかったです。

留学を勧める・勧めない理由

僕が留学を勧める理由は、五感を使って世界を知ることが出来るからです。なぜなら日本と世界の違いを学び、日本を見つめ直すいい機会になるからです。また、いろんな国の人々と友達になれるので、自分の価値観が大きく広がるからです。

これから留学へ行く人へのメッセージ

初めての一人海外で緊張するかもしれませんが、どんなことも前向きにとらえて、常にチャレンジ精神をもって活動して下さい。