留学内容
私が参加したのは、短期の交換留学プログラムです。
協定先の大学と本学の双方の生徒が、現地に交換留学・短期滞在して、現地大学のサポートのもと、2週間のグループ建築設計課題を行いました。
本学生徒は、設計課題終了後、2週間程度の建築フィールドワークを行い、ヨーロッパ各国の建築や都市を見学しました。
最終更新日:2017年01月31日 初回執筆日:2017年01月31日
語学力:
言語 | 留学前 | 留学後 | |
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英語 | 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<TOEIC 625点> | → | 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル |
私が参加したのは、短期の交換留学プログラムです。
協定先の大学と本学の双方の生徒が、現地に交換留学・短期滞在して、現地大学のサポートのもと、2週間のグループ建築設計課題を行いました。
本学生徒は、設計課題終了後、2週間程度の建築フィールドワークを行い、ヨーロッパ各国の建築や都市を見学しました。
本学には積極的に海外とつながる機会があります。本学には協定校がいくつもあり、毎年たくさんの学生が海外に留学したり、海外から留学生がやってきたりしています。私が所属している研究室にもそういった人々がたくさんいて、先輩から話を聞いたり、留学生と交流しているうちに、自然と海外留学への動機が生まれました。
学業の面では、設計課題やフィールドワークをとおして、日本とはまた違う西洋の建築事情を体験的に学び、成果物として建築設計にアウトプットできました。
生活面では、現地学生との交流や実生活に関わる様々な活動をとおして、西洋での暮らしを垣間見れました。
総じて日本にいては決してわからない海外のリアルな姿を肌身に感じられたことが有意義な成果になったと思っています。
五感を鋭敏にする力
自分の知らない環境に身を置くと、自然と自分の感覚が研ぎ澄まされるように思います。相手の話の聞き取り、自分の発言、街を歩くときの方向感覚、見たこともない建築空間を目の当たりにしたときの驚きなど、五感で感じたことを自分のなかで何度も吟味していたように思います。その感覚は日本に帰ってもなお、自分のなかに潜在していて、日常を注意深く、味わい深く体験する力になっています。
私は自分の夢である建築家に向けて邁進しているつもりです。今回の留学は自分の進路についてより多角的で広い視野を与えてくれました。そのなかで自分が本当に目指したいところはどこなのかをより具体的に捉えることができました。
2016年
5月~
2016年
6月
留学では2週間のグループ設計と2週間の建築フィールドワークを行いました。
グループ設計は留学先大学のベルサイユ建築大学で行いました。敷地をパリ市内の実際の土地に想定してリサーチを行い、敷地の問題やパリ市が抱える課題などを踏まえて、私たちのチームは図書館を設計して提案しました。
建築フィールドワークではフランスの他、スイス、オーストリア、イタリアを巡って、各都市の建築や街並みを見学しました。滞在先は大都市から田舎町まで、建築見学も古典から近・現代まで多岐に渡った濃密なフィールドワークになりました。
学費:納入総額 - 円 |
住居費:月額 - 円 |
生活費:月額 - 円 |
学費:納入総額 - 円 |
住居費:月額 - 円 |
生活費:月額 - 円 |
留学中の滞在先は、現地の民泊を利用することが多かったです。それ故、現地の人たちとの交流があったり、私たちのような外国人が知りづらい情報を与えてくれたりしたことがありました。滞在中はガイド本には載らない現地巡りのポイントやレストランなどを教えてもらって、滞在を無駄なく充実して過ごせました。
また留学先ではトラブルに見舞われることもありました。日本では考え辛いことですが、鉄道会社が突然ストライキに入ってしまって、予定したスケジュールに移動ができなくなった時にも、宿泊先のホストに情報をもらって、うまくトラブルをやり過ごしたこともありました。
現地の人の温かさや、逆に現地の人の日本人に対する信頼を感じ取った瞬間でした。
留学といってもいくつもプログラムがあって、そのなかから今回の留学プログラムを選ぶ理由のひとつに進路(就職)の問題がありました。自分は留学を踏まえてどこに行きたいのか、どう自分をアピールするのかという問題です。漠然と留学をしたいという動機だけでは、お金も時間もかかるし、なかなかたやすく踏み切れるものではありませんでした。
私の場合、1年以上の長期留学をすることにあまり意味を感じませんでした。それは、例えば海外大学で専門研究をするとか、海外企業で働くとかいうような、海外で活躍する将来像をあまり具体的に描けず、むしろ海外の経験を日本にフィードバックすることにモチベーションがあったからです。あくまで経験として海外に滞在し、海外の大学で学びたいという動機なら、短期留学が一番ふさわしいと考えました。
留学を踏み切るための一番大きな障壁はお金の問題でした。短期留学とはいえ、大きな額の出費があるし、この問題が留学の是非に大きく影響していました。結果的に、20代のこのような経験はチャンスで、これに対する出費は自己投資だと考えて、自分の貯金を使いました。またJASSOの奨学金を利用できたことも経済的支えになり、総支出の半分弱をまかなうことができました。
振り返ってみれば、支払ったお金以上の見返りがあったので、多少無理をしても留学をしたことは大変有意義だったと思っています。
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