留学大図鑑 留学大図鑑

Jun

出身・在学高校:
私立獨協埼玉高等学校
出身・在学校:
千葉大学大学院
出身・在学学部学科:
工学研究科 デザイン科学専攻
在籍企業・組織:


最終更新日:2018年01月24日 初回執筆日:2018年01月24日

デザインの先進技術を日本に持ち帰る

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Glasgow School of Art, Product Design Programme/ Köln International School of Design, Integrated Design
  • イギリス・ドイツ
  • グラスゴー・ケルン
留学期間:
11ヶ月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,940,500円
  • 地域自治体等のもの 200,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<TOEIC765点> 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル<TOEIC880点>

留学内容

ものやサービスをデザインする中で、利用者の気持ちを分析し、使いやすさや心地よさを検討することが必要になります。インタビューやアンケートでは知ることのできない潜在的なニーズを見つけるために、サービス先進国であるイギリスとドイツでデザインにおける調査手法を学び、実践することを留学目的としました。2つの国での交換留学では、現地の企業や病院と共にプロジェクトを行う中で、学んだ手法を活用して調査を行いました。また、調査から得た気付きを基に、プロダクトやサービスを提案していきました。また、デザインスキルの向上を目指し、アートイベントでのボランティアやインターンシップでのインテリアデザインを行いました。インターンシップでは画廊に「和の空間」を演出する装飾を制作しました。海外での生活を体感し、改めて「日本らしさとは何か」を考え直す、良い機会となりました。

留学の動機

大学に入ったばかりの頃は、留学は全く考えていませんでした。2015年のミラノ万博をテレビで見て、勢いで急遽ミラノへ旅立ったのが始まりでした。建物や文化、製品のデザインから電車の乗り方まで、日本では見たことのないもので溢れていました。海外を見ないままデザイナーになっては井の中の蛙だと実感し、たくさんの物事を自分で見て経験したいと思ったのが、留学のきっかけです。

成果

デザインの点で学んだことが多かったのはもちろんのこと、買い物から友人との交流まで日々新しいことで溢れていて、デザインの引き出しの中身がいっぱい詰まりました。分からない言葉や伝えられない感情があっても、顔や絵で伝えることができることを知り、積極的にコミュニケーションを取るようにし、大学の教授や現地のアーティストなど、幅広くつながりを作ることができました。

ついた力

インパクト力

仕組みやモノの形を検討する際に描く絵が好評で、そこからコミュニケーションが始まることが多くありました。シンプルであまり好きではなかった自分の絵が、留学を通してアイデンティティーのようになりました。プレゼンテーションのスライドや冊子作りでは、よく絵を描くよう依頼されていました。絵を通して周りに影響を与える存在になりました。

今後の展望

留学で学んだスキルや経験したことを基に、日本で活躍するデザイナーになります。

留学スケジュール

2016年
9月~
2017年
1月

イギリス(グラスゴー)

ブランディングとそのブランドの商品の提案、データを用いたサービス提案、現地の病院のサービスシステム改善の3つが中心となり、大学外での調査を含めた実践的なデザイン提案を行いました。また、グラスゴー出身の建築家Charles Rennie Mackintoshがデザインした、マッキントッシュローズのステンシルをするというワークショップでボランティアをしました。ステンシルのコツやマッキントッシュローズの紹介、Mackintosh の歴史などを英語で説明するのは簡単ではありませんでしたが、子供からお年寄りまで興味を持って話を聞いてくれ、一緒にステンシルを楽しみました。現地に根付くデザインをよく理解する貴重な体験ができました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

ブランド分析
ワークショップの様子
手毬寿司を作りました
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2017年
2月~
2017年
7月

ドイツ(ケルン)

多分野のデザインを選ぶことのできる大学のシステムを活用し、プロダクトやサービスの分野だけでなく、空間デザインやグラフィックデザインのプロジェクトも選択しました。プロジェクトは他大学や企業とのコラボレーションが多くあり、訪問して調査を行ったり、ビジネスとして成り立つ提案を考えるなど、実践的なプロジェクトが多かったです。ものやサービスを使用するユーザーの気持ちや行動の気づきを得て、提案につなげることができました。プロダクトデザインのプロジェクトでは、私の提案したアイデアがクラス投票で最も点数をもらえることができました。スケッチの上達を実感したとともに、海外でも通用する提案ができたことは大きな成長だと思います。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

学内での作品展示会
電車の乗客に向けたリサーチ
インターンで制作した窓の装飾
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

笑いあり、涙あり!留学中にあった、すごいエピソード

渡航後に家探しを認め、初めの2週間はホテル暮らしをしていました。昼間に市内散策や家探しをして夕方宿に戻ると、バスルームのシャワーボックスに大量のゴキブリが発生していました。下の階に食堂があったので、そこから湧いたのだと思います。虫が大嫌いな私は半泣きしながらスタッフに言いに行きましたが、生きたまま水で流して「もう出てこない」と笑いながら言われました。部屋を変えてくれるように頼みましたが、悪びれない様子のスタッフは変える必要がないと一点張り。英語が苦手だった私は、スマホで翻訳しながら戦いました。2時間の話し合いの結果、初めは空き部屋がないと言っていたはずなのに他の部屋に変えてくれました。もともと人見知りで英語が苦手でしたが、「言わないと分かってもらえない」と気付くことができたので、積極的に発言するようになりました。渡航してすぐに気付けたので、今ではいい思い出です。また、面倒な人だと思われない「ほどほどな図々しさ」が身についたのもこのおかげです。

スコットランドの空

必ず下見を!つながりを活用して

  • 住まい探し : 一人暮らし

ヨーロッパでは特に留学生など、現地の生活に慣れていない人を狙った詐欺が多いみたいです。普通は大家や家主とアポイントを取った後下見をしに行き、そこで良ければお金を払うという流れです。しかし詐欺の場合、「遠くに住んでいるから会うのにお金がかかる」「前に住んでいた人がちゃんと家賃を払わなかったから」などと理由をつけ、下見より前に敷金を送金するように言ってきます。家が決まる前の送金は確実に詐欺です。私は詐欺が多くて疲れてしまい、イギリスでは最終的に寮に住みました。もちろん寮暮らしは楽しかったです。しかし、自分で現地の家に暮らすのは楽しくて良い経験だと思っていたので、2カ国目のドイツでは一人暮らしをしようと決めていました。交換留学では自分より前に現地入りしている人がいることがあるので、渡航前に家を探してコンタクトを取り、現地にいる友人などに下見をお願いするといいと思います。また、大家とSkypeなどで話しておくのも大切です。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学は、生活するだけでも学ぶことがいっぱいです。楽しんで!