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出身・在学高校:
神奈川県立弥栄高等学校
出身・在学校:
東京外国語大学
出身・在学学部学科:
言語文化学部言語文化学科
在籍企業・組織:


最終更新日:2017年01月31日 初回執筆日:2017年01月31日

ドイツの移民統合政策の観察

留学テーマ・分野:
休学留学
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ボン大学大学準備コース、神学部
  • ドイツ
  • ボン
留学期間:
11ヶ月
総費用:
1,600,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,600,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
ドイツ語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<Zertifikat Deutsch B2> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<Zertifikat Deutsch C1>

留学内容

ドイツで行われている移民統合の実態を自分の目で観察することによって、将来日本が移民受け入れ国となった場合にどのような政策を実行していけばいいかを考えるためにドイツに約一年間留学しました。私の選んだボンという留学先は、住民の実に三割近くが移民または移民のバックグラウンドを持っている人たちが住んでいる地域で、今後の日本社会の行方を考える上で最適な場所でした。私は実際にそうした移民が集住している町の区画に住み、大学が移民用に用意している入学準備コースに参加し、ドイツに住む移民たちと交流をしました。他にもドイツ語語学コースを見学してみたり、ボン以外の地域の移民集住地区も訪れたりして、ドイツの今を自分の目で観察して来ました。

留学の動機

私の留学の一番のきっかけとなった経験は、大学一年生の夏休みにベルギーに一か月間旅行した事でした。その時は滞在した地域では、東洋の見た目をしているものは自分一人だけで、社会にマイノリティとして生きるときの疎外感を身に染みて体験しました。これがきっかけとなり私は移民問題に興味を持ち、この留学に至りました。

成果

私は実際に自分の目で多くの事を観察してきて、一つの結論に至りました。それは、移民の第二、第三世代の教育、ケアが最も重要であるということです。彼らがうまく社会に入り込んでいけるような社会構造を作り上げることが出来れば、移民の統合はうまく進めることができると考えるようになりました。

ついた力

異文化適応能力

留学を通して、様々な環境の中で生活していました。ドイツという日本とは異なる社会の枠組みがあり、生活していた移民集住地域、そして自分が参加していた大学のコースでの様々な国籍の人々との交流等、非常に多様な背景を持つ人達と接触する機会がありました。そうした経験から、文化が異なる人たちの考えを理解しながら、自分のことも発信し、共生への道を探っていく力がついたと思っています。

今後の展望

今回の留学で、私は移民の第二世代以降の教育という新たなテーマに興味を持ちました。この分野はまだ知らないことが多いので、これから日本で勉強をし、理解を深めていこうと思います。

留学スケジュール

2015年
10月~
2016年
8月

ドイツ(ボン)

留学前半のセメスターはボン大学が用意している大学入学準備コースに参加した。後半は入学に必要なドイツ語のレベルの証明を取得し、ボン大学の神学部に在籍した。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

ボン大学
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

あなたにとって留学とは?

留学は私にとっては大学を卒業する前に一度は通らなくてはならない道だったのだろうなと思います。一年間大学を休学して留学をしたため、卒業が一年遅くなります。これはしかし私にとってはデメリットではなく、むしろプラスの事であったと捉えています。一年間異国の地で生活するという経験を通して得られるものは、どうやら少なくなかったようです。様々な困難を留学中に経験しましたが、それらもすべて、自分の事をもう一度見つめなおし、自身が内面的に成長するための良い機会だったと思っています。留学の持つ意味は人それぞれ違っていていいはずであり、皆が無理して留学することも必要ないとは思います。ただ、留学に自分の努力を十分にささげることが出来れば、そこに投資した時間は無駄では全くなく、留学から得たものがその後の人生のどこかで役に立ってくれるはずです。

友人と訪れたアーヘンの教会

ドイツ語の上達について

  • 語学力 : その他の言語

英語圏以外の地域に留学する場合、言葉の壁というものはより一層大きく見えるのではないでしょうか。中学高校と基礎を学んできた英語と違って、大学から学び始めた言語はまだまだ習得のために費やした時間が足りず、特に留学前半はいろいろと苦しむこともあるでしょう。しかし、怯んでいてはどうしようもありません。折角その言葉が話されている国、地域に来たのだから、多くの事を学んで帰りましょう。母語話者がどのような場面でどのような単語、言い回しを選択しているか、また自分が思っていたのとは違うイントネーション、発音等、教科書からは得られなかった気づきがたくさん出てくるはずです。こうした気づきを身をもって体感することは言語習得においてとても大切なことだと思います。間違えてもいいのでたくさん話してみましょう。間違えて恥ずかしいと思うことも自然です。その恥ずかしいという感情が、間違えた事柄と強く結びつき、記憶することに役立ってくれると思います。そしてなにより、目標言語のインプットをたくさんすることが重要です。アウトプットばかりしていても、自分の中にそれを支える基盤がなければ、同じような構文と同じような単語を何度も使うだけで、それほどいい練習になるとも思えません。私はインプットとしてドイツでできた友達と話すだけでなく、映画、Youtube、ポッドキャストなどで自分の興味の持てる事柄をドイツ語で聞く時間を増やすようにしていました。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学中いろんな苦しいことがあるかもしれませんが、いずれ終わることです。自分が必要な努力をすることができれば、後悔するなんてことはないはずです。限られた時間です。できるだけ多くの経験をして、自分なりの留学を自分なりのやりかたで楽しんでください!