留学内容
留学開始前は、まず受け入れてくださる先生を探すことから始まった。自身の研究テーマを鑑みたた上で、ドイツのカッセル大学に留学することを決めた。渡独後、初めの学期は博士論文の執筆計画をまとめ、二学期目から博士課程に在籍している。博士課程の学生はコロキウムに属しており、半年に一度の発表機会が与えられる。その他には、それぞれの指導教授の元でも、毎学期ごとに研究発表をすることができる。
最終更新日:2018年11月20日 初回執筆日:2018年11月20日
語学力:
言語 | 留学前 | 留学後 | |
---|---|---|---|
ドイツ語 | 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<ドイツ語検定一級、Goethe Zertifikat C1> | → | 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル<Telc C1> |
留学開始前は、まず受け入れてくださる先生を探すことから始まった。自身の研究テーマを鑑みたた上で、ドイツのカッセル大学に留学することを決めた。渡独後、初めの学期は博士論文の執筆計画をまとめ、二学期目から博士課程に在籍している。博士課程の学生はコロキウムに属しており、半年に一度の発表機会が与えられる。その他には、それぞれの指導教授の元でも、毎学期ごとに研究発表をすることができる。
自身の研究テーマについて、ドイツでその最先端の研究状況を把握するため。ドイツ文学を専攻しているため、日本での研究はもちろんだが、ドイツでの研究にもアンテナをはる必要がある。
1. 口頭発表やレポートをドイツ語でこなす必要があるため、語学力が向上したこと。2.18世紀ドイツの文学・思想を研究する上で、当時の新聞や書簡などの資料が迅速に入手できること 3.カッセルはグリム兄弟がいた街であるが、グリムメルヒェンに関連する施設や遺産に直に触れられること 4.市立美術館に柿右衛門様式の焼き物が大量に展示されているなど、今まで知らなかった意外な日本との関係をしれたこと
行動力
研究や大学での生活はもちろんだが、賃貸やインターネットの契約、ビザの取得などで、様々な困難に直面した。日本とは異なることに対して、自分で積極的に立ち向かう力が自然に養われる。
まずは留学先での学位取得を目標として引き続き努力しなければならない。だが、終了後は日本に帰国し、留学で得た経験や知識を高等教育機関で社会に還元していきたい。
2017年
4月~
2021年
3月
カッセル大学の人文科学科博士課程に在籍しており、博士号の取得を目指している。ドイツの大学に留学して最もよかったのは、ドイツの古典思想・文学に関する資料を迅速に手に入れられることである。各学期に1、2コマのゼミを履修してはいるが、主に自分の博士論文のための研究・準備・執筆をしている。そのため、研究室や図書館にいることが多い。同じ先生に習っている学生や研究室が同室の学生とは、昼ごはんを食べたり、学期末にはバーベキューをしたりもしている。だが、人文科学科の博士課程の学生はすでに30歳を過ぎたものも多く、非常勤として授業を担当したり、研究アシスタントとして働いているものが多い。そのため気兼ねなく、研究に従事するできる雰囲気がある。
学費:納入総額 - 円 |
住居費:月額 - 円 |
生活費:月額 - 円 |
学費:納入総額 - 円 |
住居費:月額 - 円 |
生活費:月額 - 円 |
最も印象的だったのは、「電車の不通により1日を車内で過ごしたこと」である。昨年、大変な強風がヨーローッパに吹いた日があった。当日はオランダやドイツ、フランスで数名の方が亡くなったほどだ。日本の交通機関と異なり、ドイツ鉄道の強風への備えは万全とは言えない。特にここ数年間は鉄道サービスの質の低下が社会問題にさえなっている。この強風の結果、鉄道網がドイツ全土で停止し、1日以上全く動かなかった。当日はカッセルから一時間ほどの距離にあるフルダにいたため、駅に停車した列車の中で一晩を過ごすことになった。ここでのドイツ人の態度に驚かされたのである。1日以上に渡って狭い車内に押し込められ他にもかかわらず、誰一人文句をいう人がいなかったのである。思えば、震災の際に日本人が列に並ぶこと、略奪などが多発品かったことが、ニュースで頻繁に報じられていた。確かにこうした〈絆〉と表現されていた態度・節度は素晴らしかった。ドイツ人達の節度ある態度は、それ以上に印象的だった。
移民の増加に伴い、ドイツの住宅事情は非常に悪い。従って、家探しはできるだけ早く始めた方が良い。しかし、家探しにおいては詐欺にも注意しなければならない。というのも、私に限らず、友人達も、家探しの過程では詐欺広告や物件を実際に見つけている体。幸いなことに被害は受けなかったものの、大学仲介の寮や物件が埋まっていて自分で探す場合には、注意しなければならない。
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