留学大図鑑 留学大図鑑

坂田 求

出身・在学高校:
PL学園高等学校
出身・在学校:
鳥取大学大学院
出身・在学学部学科:
持続性社会創生科学研究科 農学専攻 農芸化学コース
在籍企業・組織:

・メキシコ帰りのラテン系ハッピー野郎です
・メキシコのことならぜひぜお聞きください!(計1.5年、3度の渡航)
・メキシコのことでなくても聞きてもらえると喜びます(笑)


最終更新日:2018年10月29日 初回執筆日:2018年10月29日

本当の乾燥地での研究に挑戦したい!

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • メキシコ国立北西部生物学研究所/メキシコ国立農牧林業研究所
  • メキシコ
  • ラパス・タパチュラ
留学期間:
11か月
総費用:
- 円 ・ 奨学金なし

語学力:

言語 留学前 留学後
スペイン語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

中南米に位置するメキシコは、生物資源を利用した研究が盛んな国です。私は現在、所属する研究室で、次世代型バイオエネルギー源として期待されている油脂植物であるジャトロファの乾燥耐性機能についての研究を行っています。メキシコは、このジャトロファの原産国ということもあり、研究・生産が盛んで、バイオエネルギーとしての実用化が進んでいます。そのため、メキシコの研究所において、ジャトロファを初めとする植物の生物資源利用・育種・生産の研究開発および商業活動を経験することで、バイオエネルギーの生産の現場を体験すると共に、将来世界で活躍するための実践的な知識を得ることを目的としたいと思い、具体的には、メキシコの研究施設でインターンシップを行い、乾燥地における生物資源育種などに関する研究活動および生産、収穫、搾油、品質管理、販売等のバイオエネルギー事業の現場を体験しました。

留学の動機

私は、「将来、世界レベルで世のため人のために貢献できる人」になりたいと思い留学しました。これは私の夢であり、この夢に少しでも近づきたいと目の前にあることにどっぷりつかり、日々挑戦して学ぶことを心がけています。この留学では、現在研究を行っているバイオエネルギー分野で自身がどこまでできるか、成長できるか挑戦してみたいと思い留学を決めました。

成果

研究所インターンシップ(技官としてバイオエネルギー植物をはじめとする様々な熱帯性植物についての研究プロジェクトに参加)
→ジャトロファの挿し木試験の研究成果は研究所で2年に1度発行されるリーフレットに掲載される予定。
現在、投稿論文として申請するために論文作成中。11月に韓国で行われるシンポジウムでこの研究について発表予定。

ついた力

自分で考えて行動する力

提案した研究内容が、メキシコでは一般的な方法ではなかったので、誰もがわかるように説明するために通常の何倍も下調べをして、わかりやすい説明を心がけました。文献を読んで、考え、まとめるという作業を繰り返していたので、調べる力が付いたと感じています。また、すべての始まりは自分が動くことだと感じ、必要なことを常に考え、そしてやってみることを意識して生活したことで、行動力が養われたように感じています。

今後の展望

学業面では研究成果を論文化および日本とメキシコのバイオエネルギー分野の結びつきを強める懸け橋となりたい。

留学スケジュール

2017年
8月~
2018年
8月

メキシコ(ラパス)

乾燥地の研究所で修士論文研究活動(2017/08~2018/04:3か月の栽培、5か月の分析)
熱帯の研究所で技官として研究所インターンシップ(2018/04~2018/07)
ホームステイ(ラパス8か月間、タパチュラ3か月間)
仕事とのオンオフがあって週末は小旅行やパーティーをよくしていました!

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

帰国前のお別れサプライズパーティー
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

修士論文研究を行っていた研究所のスーパーバイザーの先生に、別の研究所にインターンを行っている期間に未測定の項目を測定してもらう約束をしていたがしてもらえず、帰国後自身での測定を行うためにサンプルを持って帰国するための手続きをお願いしていました。しかし、必要な書類は取ってくれず、まったく効果のない証明書とレターのみを渡され、帰国を1週間前にして直面した事態に、私は絶望な顔をしていたんだと思います。そんな時に救いの手を差し伸べてくれたのは、これまで一緒に時間を過ごしてきたホストファミリーと現地の友達でした。私の浮かない顔に気づいたホストマザーはすぐに話を聞いてくれ、自身のコネクションを最大限に活用して、農林水産省の検疫証明書を発行するオフィスの予約を取ってくれました。また、その話を聞いた友達は航空会社や経由するアメリカの検疫情報等を調べてくれました。帰国当日まで不安でいっぱいでしたが、結果、経由するアメリカでサンプルを没収されることもなく、無事にサンプルと共に帰国することができ現在無事に帰国後の研究をすることができています。留学中、どんなトラブルがあった時も助けてくれたのは家族と友人で、本当に最後の最後まで愛情たっぷりで感謝してもしきれない、そんな1年でした。

いまではもう本当の家族!大好きなホストファミリー
たくさんお世話になった、ホストシスターとその友達!

選択して下さい

使うことが上達への一番の近道!

  • 語学力 : その他の言語

私はメキシコに留学する以前、スペイン語は第二外国語の授業でとっていたのですが週一度の授業では日常生活をするのでやっとのレベルでした。そんな私が帰国までに語学学校にも通わずに研究所でのゼミで発表したり、インターンシップが問題なくできるレベルまで成長できたのは、24時間、毎日ネイティブのホストファミリーと一緒に生活したからだと思っています。はじめはほとんど今日あった出来事も話せるかどうかという状況でしたが、しっかり話を聞いてくれようとする家族のおかげで、実践的な練習を毎日重ねることができました。自分の話したい!伝えたい!という気持ちも日に日に強まり、自然と会話に出てくる語彙を増やそうとスペイン語でニュースを読んだり聞いたりして学ぶようにもなりました。こういった日々の実践的な言語を”使う”ということが私の語学力を引き延ばしてくれたように感じています。

研究報告もスペイン語で行えるようになりました!

留学前にやっておけばよかったこと

行きたいこと、やりたいこと、しりたいこと等、もっと留学先のことを調べておくとより深い学びがあり、さらの留学を楽しめたのではないかと思う。

留学を勧める・勧めない理由

多くの価値観に触れて、自分がどういうものにしびれるのか、居心地がいいと感じるのか、何をして生きていこうと思えるのか、そういったことを知る新たな選択肢が増えるような気がします。思っているようで世界は近くそして広く深い。一生かかっても知り尽くせないことばかりですが、知っていてそんなことは何一つないと思います。

これから留学へ行く人へのメッセージ

人生は一回きりしかありません。様々な困難と直面することがこれからたくさんあると思います。しかし、どんな時もその物事をどう受けとめるかはあなた次第。面倒くさい、厳しい、色々あるけどそれを乗り越えらたときの成長は大きな未来への一歩かもしれません。せっかくなら楽しんで挑戦してみてはいかがでしょうか?