留学大図鑑 留学大図鑑

くつしたねこ

出身・在学高校:
名古屋市立向陽高等学校
出身・在学校:
長崎大学
出身・在学学部学科:
多文化社会学部多文化社会学科
在籍企業・組織:


最終更新日:2020年06月10日 初回執筆日:2020年06月10日

貧困削減への経済学的アプローチ

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • フィリピン大学ディリマン校
  • フィリピン
  • ケソン市
留学期間:
12ヶ月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,290,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル

留学内容

フィリピン大学ディリマン校での講義に交換留学生として2セメスター在籍し、環境資源経済学、計量経済学、地域開発学などを中心に勉学に励んだ。その期間中に多くのフィールドワークを行い、新興国の都市が抱える貧困についてのデータを集めた。交換留学期間終了後には、それまでの座学とフィールドから得られた知見を総合し、メトロマニラにおけるストリートギャングを対象とした定量的な調査を行った。最後にインターンシップ先では、調査での成果を報告し貧困削減のための政策を提言した。

留学の動機

フィリピンには4年ほど前に10日間だけ、NGOのスタディーツアーを通して訪れたことがあった。そこで目にしたストリートチルドレンや農村過疎地域での貧困に対する漠然とした不平等感を、学問を通して改善できる方法を考えたい、そのスタートとしたいと思ったため。

成果

留学の肝であった調査活動は現実には理想ほど上手くは行かなかった。原因には調査過程で生じた困難の解決に関して、他人に依存しすぎていたことがある。しかしそうした失敗経験や、調査を行う中で得られたその他の教訓も含めて、今後大学院以降で同様の研究を継続するの中での態度に反映させていきたい。

ついた力

理不尽を笑う力

生活水準が日本より格段に低く、個人主義的な集団の中で長期に渡って生活を送る中で、多くの「理不尽」を経験した。大雑把であることが問題を生むならば、それを解決する方法も大雑把なものでよい。だからまず、怒ったり悲しんだりするのではなく、なんだそれ、と笑ってみる。

今後の展望

貧困削減のための経済学的アプローチは今後もテーマであり続ける。ただし、卒業後の研究は大学院において、環境資源経済の分野から行いたいと考えている。途上国の環境問題と貧困とは密接に関係している。また、保健医療や教育などの分野と比較して、これからの開発支援が達成しなければならない課題がまだまだ多い分野である。

留学スケジュール

2017年
7月~
2018年
6月

フィリピン(ケソン市)

交換留学生として在籍しフィリピン大学ディリマン校で、環境資源経済学、計量経済学、地域開発学などを学んだ。同時期、多くのフィールドワークを行い、新興国の都市貧困についての質的・量的なデータを集めた。また現地大学の指導の下、メトロマニラにおけるストリートギャングを対象とした、反社会的な活動に関する量的な調査を行った。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

マニラ湾沿いのコミュニティでのフィールドワークより
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2018年
7月~
2018年
7月

フィリピン(ケソン市)

インターンシップ先のニューズオーガ二ゼーションThe Millennial Times Philippinesでは、翻訳業務、フィールド調査、政策議論の活動を行った。留学計画の最終目標であった、ストリートギャングに関する貧困問題の調査の成果を報告と貧困削減のための政策を提言はここで実施した。その他では、The Millennial Times Philippinesの非正規メンバーとして、現代フィリピン社会の抱える社会政治経済の問題を取材やファクトやデータに基づいて整理・議論し、発信することに携わった。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

留学中にやってしまった、私の失敗談

大学で出会った友人に招かれて、彼の故郷でのクリスマスのお祝いに参加した。その際に寿司を作って振る舞った。しかし普段から生の魚を食べる文化のない人々にとっては食べられるものと言うには程遠かったようで、全く受けが良くなかった。文化発信の一環として、また相手に喜ばれることを期待した善意の努力も、相手の文化的背景を無視して行ってはただの押し付けにしかならない。

地方農村部で自作した寿司料理

シラバスは私の教科書

  • 単位・留年 : 単位互換

交換留学をする際に問題となるのが、留学先の大学で取得した単位を自身が所属する日本の大学で変換する際の互換性である。このプロセスにはシラバス、授業計画や内容といった多くの情報を根拠書類として提出することが含まれる。しかし、途上国の大学の多くは、日本の大学のようにシラバスなどをきちんと作成し配布するということを必ずしも行っていないようである。結果として、仮に留学先で授業担当教員に尋ねてみても、上記タイトルのようなとんでもない答えが帰ってくるケースもある。日本での所属大学担当者の方と、事前に、そして留学中も連絡を絶やさないようにしたい。

これから留学へ行く人へのメッセージ

事後研修で公演してくださった株式会社ビズリーチの社長南壮一郎さんがおっしゃっていた言葉に、”Action expresses priorities”というものがある。これから留学をする方は、一日一日を大切に、行動をもって自らの叶えたい目標へと着実に近づいていけるよう頑張り続けてほしい。