留学内容
日本には精神病患者に対する偏見が根強く残っており、地域での生活が困難なものとなっています。これは、本来の治療目的ではない精神科病院の長期入院のことを指す「社会的入院」が、深刻な人権問題へと発展していることからも分かります。長寿国として世界に知られている日本ですが、「心の健康」はなおざりになっているのです。
このような状況を改善し、より多くの人が地域社会で生活することのできる環境を整えたいと思い、ノーマライゼーションの本場であるスウェーデンへの交換留学と、ルーマニアのブラショフにある特別支援施設でボランティア活動を行いました。
また、患者の方等の絵や作品が「アール・ブリュット(Art Brut)」作品として評されることも多いため、偏見を無くすという観点からこれらにも注目し、アール・ブリュット作品を展示している美術館にも行きました。